6.5.1 RPC要求メッセージ送受信用コネクション
RPCメッセージ送受信用コネクションには，RPC要求用とRPC応答用があります。ここでは，RPC要求メッセージ送受信用コネクションについて説明します。
RPC要求メッセージ送受信用コネクションの確立方法には，TP1/EEがサーバとしてコネクション確立要求を受け付ける場合と，TP1/EEがクライアントとしてコネクション確立要求をする場合があります。
ネームサービスを使用する場合は，サービス要求送信時にRPC要求メッセージ送受信用コネクションを使用しないで，RPC応答メッセージ送受信用コネクションを使用します。
(1) TP1/EEがサーバとしてコネクション確立要求を受信する場合
クライアントは，サービスグループ情報関連定義のmysvgdef定義コマンドの-hオプションで指定したTP1/EEの受信スレッドポートに対してコネクション確立要求をします。
確立したコネクションは，TP1/EEがRPC要求メッセージを受信したあとも解放されないで保持されます。クライアントがCUP以外の場合は，コネクション数が最大コネクション数（サービスグループ情報関連定義のmysvgdef定義コマンドの-sオプションで指定）を超えた時点で，コネクションを解放します。クライアントがCUPの場合は，TP1/EEがRPC要求メッセージを受信したあとに，即座にコネクションを切断します。
(2) TP1/EEがクライアントとしてコネクション確立要求を送信する場合
TP1/EEは，サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドの-hオプションで指定したTP1/Server Baseのスケジューラポート，またはTP1/EEの受信スレッドポートに対してコネクション確立要求をします。RPC関連定義のrpc_connect_errmsgオペランドにYを指定した場合は，コネクション確立失敗時にKFSB40322-Eメッセージを出力します。
確立したコネクションは，TP1/EEがRPC要求メッセージを送信したあとも解放されないで保持されます。一つのホスト下で使用できる最大コネクション数は，サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドの-sオプションで指定します。また，コネクションの確立は，サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドの-aオプションによってTP1/EE起動時に行うこともできます。