4.7.4　システムへの管理ホストまたは兼用ホストの追加または削除

実行前の注意

管理ホストまたは兼用ホストを追加または削除する前の内容に復元できるように，実行前に，必ずLinuxの場合は定義ファイル管理ディレクトリ，Windowsの場合は各定義ファイルのバックアップを取得してください。
Linuxの場合はOSコマンドを実行して，各ホストの定義ファイルを複製または削除しないでください。システムの定義ファイルが不要になった場合に，OSコマンドを実行して定義ファイル管理ディレクトリを削除してください。

システムで同時に実行するグリッドジョブ数の変更などによって，管理ホストまたは兼用ホストを追加または削除する場合があります。

LinuxまたはAIXの場合

管理ホストまたは兼用ホストを追加または削除する場合は，gpdefcloneコマンドまたはgpdefrmコマンドを実行することで，定義ファイル管理ディレクトリ内の定義ファイルを複製または削除します。

定義ファイルの複製または削除の手順を次に示します。

管理ホストまたは兼用ホストの追加（定義ファイルの複製）

gpdefcloneコマンドを実行し，複製元の管理ホストまたは兼用ホストの定義ファイルを複製する。
複製元の内容を変更するパラメータがある場合は，必ず環境構築前に変更しておく。
gpmgrsetupコマンドを実行し，複製した定義ファイルを基に，追加する管理ホストまたは兼用ホストの環境を構築する。
定義ファイル管理ディレクトリ内に定義されている残りの管理ホストで環境構築（定義ファイルの更新）を実行する。

この手順は定義ファイル管理ディレクトリ内の管理ホストまたは兼用ホストが1台だけの環境でホストの追加を行った場合に，実施する必要があります。
すべての実行ノードで環境構築（定義ファイルの更新）を実行する。

注意

定義ファイル管理ディレクトリ以下に作成できるセットアップ対象ホストは，最大100台です。
複製時に複製されるファイルは，「表4-4　セットアップ対象とするホストの定義ファイルの内容」に示す管理ホストまたは兼用ホストに必要なファイルだけです。それら以外のファイルが複製元のディレクトリに含まれていても複製先のディレクトリには複製されません。

管理ホストまたは兼用ホストの削除（定義ファイルの削除）

gpmgrsetupコマンドを実行して，管理ホストまたは兼用ホストから環境を削除する。
gpdefrmコマンドを実行して，管理ホストまたは兼用ホストの定義ファイルを削除する。
定義ファイル管理ディレクトリ内に定義されている残りの管理ホストで環境構築（定義ファイルの更新）を実行する。

この手順は定義ファイル管理ディレクトリ内の管理ホストまたは兼用ホストが1台だけになった場合に，実施する必要があります。
すべての実行ノードで環境構築（定義ファイルの更新）を実行する。

Windowsの場合

管理ホストまたは兼用ホストを追加または削除する場合は，次に示す手順で実施してください。

管理ホストまたは兼用ホストの追加

追加するホスト上で，［セットアップ］ダイアログボックスの［新規構築］を指定してセットアップする。
追加したホスト以外の管理ホストまたは兼用ホストのTP1/Server BaseおよびuGPSデーモンを停止し，設定ファイルのSHARED_EXECUTION_NODEパラメータにYを設定したあとでTP1/Server BaseおよびuGPSデーモンを再起動する。

この手順はシステム内の管理ホストまたは兼用ホストが1台だけの環境でホストの追加を行った場合に，実施する必要があります。
実行ノードのTP1/Server Baseを停止し，システム共通定義のall_nodeオペランドに，追加する管理ホストまたは兼用ホストのホスト名を追加したあとで，TP1/Server Baseを起動する。

管理ホストまたは兼用ホストの削除

削除する管理ホストまたは兼用ホスト上のTP1/Server Baseを停止し，［セットアップ］ダイアログボックスの［環境の削除］を指定して環境を削除する。
削除したホスト以外の管理ホストまたは兼用ホストのTP1/Server BaseおよびuGPSデーモンを停止し，設定ファイルのSHARED_EXECUTION_NODEパラメータにNを設定したあとで，TP1/Server BaseおよびuGPSデーモンを再起動する。

この手順はシステム内の管理ホストまたは兼用ホストが1台だけになった場合に，実施する必要があります。
実行ノードのTP1/Server Baseを停止し，システム共通定義のall_nodeオペランドから，削除するホストのホスト名を削除したあとで，TP1/Server Baseを再起動する。