Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)

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6.7.2 パラメタ

ここでは,viewオペレーションのパラメタを次の順に説明します。

(1) プログラム情報を表示する場合

(2) パス情報を表示する場合

(3) LU情報を表示する場合

(4) HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報の対応を表示する場合

(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

<この項の構成>
(1) プログラム情報を表示する場合
(2) パス情報を表示する場合
(3) LU情報を表示する場合
(4) HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報の対応を表示する場合
(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

(1) プログラム情報を表示する場合

-sys [-sfunc|-msrv|-adrv|-pdrv|-lic|-audlog]
HDLMのプログラム情報が表示されます。
後続パラメタで,情報を表示する対象を指定します。後続パラメタを省略した場合は,監査ログ採取の設定情報を除くすべてのプログラム情報が表示されます。指定するパラメタ,表示される情報,表示される項目,およびその説明を「表6-10 プログラム情報の表示項目」に示します。

-t
このパラメタを指定すると,各情報の項目名を表示しません。

表6-10 プログラム情報の表示項目

パラメタおよび
表示される情報
表示項目 説明
-sfunc
HDLMの機能設定情報
HDLM Version HDLMのバージョン番号です。
Service Pack Version HDLMのSPバージョン番号です。SPがインストールされていない場合は,空白です。
Load Balance ロードバランス機能の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
  • アルゴリズム
    設定状態がonの場合,onのあとの( )にロードバランスのアルゴリズムを表示します。
    rr:ラウンドロビン
    extended rr:拡張ラウンドロビン
    lio:最少I/O数
    extended lio:拡張最少I/O数
    lbk:最少ブロック数
    extended lbk:拡張最少ブロック数
Support Cluster 空白
Elog Level 障害ログ採取レベルです。
  • 0:障害ログを採取しない
  • 1:Errorレベル以上の障害情報を採取する
  • 2:Warningレベル以上の障害情報を採取する
  • 3:Informationレベル以上の障害情報を採取する
  • 4:Informationレベル(保守情報も含む)以上の障害情報を採取する
Elog File Size(KB) 障害ログファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。
Number Of Elog Files 障害ログファイル数です。
Trace Level トレースの出力レベルです。
  • 0:トレースを出力しない
  • 1:エラー情報だけ出力する
  • 2:プログラムの動作概略を出力する
  • 3:プログラムの動作詳細を出力する
  • 4:すべての情報を出力する
Trace File Size(KB) トレースファイルのサイズです。単位は「キロバイト」です。
Number Of Trace Files トレースファイル数です。
Path Health Checking パスヘルスチェック機能の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
  • チェック間隔
    設定状態がonの場合,onのあとの( )にパスヘルスチェックを実行するチェック間隔を表示します。単位は「分」です。
Auto Failback 自動フェイルバック機能の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
  • チェック間隔
    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,パスの状態を確認するチェック間隔を表示します。単位は「分」です。
Intermittent Error Monitor 間欠障害監視の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
    自動フェイルバックが「off」の場合,間欠障害監視に「on」が表示されていても,監視は無効です。自動フェイルバックが「on」になったときに間欠障害監視が有効になります。
  • 障害監視時間および障害発生回数
    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した障害監視時間および障害発生回数が,「障害発生回数 / 障害監視時間」の形式で表示されます。単位は「回」と「分」です。
-msrv
HDLMマネージャの情報
HDLM Manager HDLMマネージャの状態です。
Alive:正常 Dead:停止
Ver HDLMマネージャのバージョン番号です。
WakeupTime HDLMマネージャの起動時刻です。
-adrv
HDLMアラートドライバの情報
HDLM Alert Driver HDLMアラートドライバの状態です。
Alive:正常 Dead:停止
Ver HDLMアラートドライバのバージョン番号です。
WakeupTime HDLMアラートドライバの起動時刻です。
ElogMem Size HDLMアラートドライバの障害ログメモリのサイズです。単位は「キロバイト」です。
-pdrv
HDLMドライバの情報
HDLM Driver HDLMドライバの状態です。
Alive:正常 Dead:停止
Ver HDLMドライバのバージョン番号です。
WakeupTime HDLMドライバの起動時刻です。
-lic
HDLMのライセンス情報
License Type ライセンスの種別です。
  • Permanent:永久ライセンス
  • Temporary:一時ライセンス
  • Emergency:非常ライセンス
Expiration ライセンスの期限です。
  • 永久ライセンスの場合:-
  • 一時ライセンスまたは非常ライセンスの場合:ライセンスの期限がyyyy/mm/dd(ndays after)の形式で表示されます。ライセンスの期限までn日ある場合にview -sys -licオペレーションを実行したときは,「(ndays after)」と表示されます。
    ライセンス期限の満了日(2006年08月21日)まであと100日ある場合の表示例
    Expiration
    2006/08/21(100days after)
-audlog
監査ログ採取の設定情報
Audit Log 監査ログ採取の設定状態です。
  • 設定状態
    on:採取する off:採取しない
  • 監査ログ採取レベル
    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した採取レベルが表示されます。採取レベルは重要度(Severity)を示し,0〜7で表示されます。
Audit Log Category 監査ログの出力対象となっている種別を表示します。種別を表す文字列が「,」で区切って表示されます。
ss:StartStop
a:Authentication
ca:ConfigurationAccess
上記のすべての種別が設定されている場合は「all」が表示されます。
監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。
Audit Log Facility 監査ログのFacility名が表示されます。「user」,「local0」,「local1」,「local2」,「local3」,「local4」,「local5」,「local6」,または「local7」が表示されます。
監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。

注※
クラスタソフトウェアを使用する場合,クラスタ対応機能の設定状態,およびクラスタサーバの種類は表示されませんが,実際にはクラスタ対応機能は問題なく動作します。

使用例

使用例1
HDLMの機能設定情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -sfunc
HDLM Version                   : x.x.x-xx
Service Pack Version           : 
Load Balance                   : on(extended lio)
Support Cluster                :
Elog Level                     : 3
Elog File Size(KB)             : 9900
Number Of Elog Files           : 2
Trace Level                    : 0
Trace File Size(KB)            : 1000
Number Of Trace Files          : 4
Path Health Checking           : on(30)
Auto Failback                  : off
Intermittent Error Monitor     : off
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
 

使用例2
HDLMマネージャの情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -msrv
HDLM Manager Ver      WakeupTime
Alive        x.x.x-xx    yyyy/mm/dd hh:mm:ss
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 
 

使用例3
HDLMアラートドライバの情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -adrv
HDLM Alert Driver Ver       WakeupTime          ElogMem Size
Alive             x.x.x-xx     yyyy/mm/dd hh:mm:ss 4096
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 
 

使用例4
HDLMドライバの情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -pdrv
HDLM Driver Ver       WakeupTime
Alive       x.x.x-xx     yyyy/mm/dd hh:mm:ss
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 
 

使用例5
HDLMのライセンス情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -lic
License Type Expiration
Permanent    -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#
 

使用例6
監査ログの設定情報を表示する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys -audlog
Audit Log          : off
Audit Log Category : -
Audit Log Facility : -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
# 

(2) パス情報を表示する場合

パス情報を表示する場合,-pathパラメタと同時に-itemパラメタや-cパラメタを指定すると,項目を選択して表示したり,パス情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメタの説明をしたあとに,パス情報の表示項目を説明します。

パス情報表示

-path
-pathパラメタと同時に,-cパラメタ,-itemパラメタのどちらも指定しない場合,表示項目の短縮や選択を行わないで,HDLMが管理するパスの情報が表示されます。後続パラメタで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),パスの情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメタ,および-srtパラメタを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-12 パス情報の表示項目」を参照してください。
-pathパラメタを指定した場合に表示されるパス管理PATH_ID(PathID)は,ホスト起動時のパス検出の順番によって変わります。このため,パスを特定する場合は,必ずパス名(PathName)を使用してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,HDLMデバイスのデバイスファイル名(chXtYdZXはカードインスタンス番号,YはiLUのターゲットID,Zはホストが認識するLUN))を指定します。英字の大文字,小文字は区別されます。

-stname
このパラメタを指定した場合,プロダクトIDにストレージサブシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6-14 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-iem
このパラメタを指定した場合,パス情報の項目にIEPが追加され,間欠障害に関する情報が表示されます。

-srt {pn|lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージサブシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメタで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージサブシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。
-srtパラメタを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-hbaportwwn
このパラメタを指定すると,ストレージサブシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が表示されます。

-t
このパラメタを指定すると,各情報の項目名が非表示になります。

使用例
ホストデバイス「ch8t0d0」にアクセスするパス情報を表示する場合
[図データ]

パス情報表示(表示項目を選択する場合)

-path -item
-pathパラメタと同時に-itemパラメタを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうち,-itemのパラメタ値で指定した項目だけを表示します。
-itemパラメタでパラメタ値を何も指定しないで実行した場合,PathIDとStatusだけが表示されます。
-itemパラメタで選択できる表示項目と,-itemパラメタの後続に指定するパラメタ値との対応を,「表6-11 -path -itemパラメタで選択できる表示項目と指定する後続パラメタ」に示します。

表6-11 -path -itemパラメタで選択できる表示項目と指定する後続パラメタ

選択できる表示項目 後続パラメタ
PathID なし
PathName pn
HBAPortWWN hbaportwwn
DskName dn
iLU lu
ChaPort cp
Status なし
Type type
IO-Count ic
IO-Errors ie
DNum dnu
HDevName hd
IEP iep

注※
PathIDとStatusは常に表示される項目なので,パラメタ値の指定は不要です。

 
また,後続パラメタで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメタおよび-srtパラメタを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。
後続パラメタの形式を次に示します。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,HDLMデバイスのデバイスファイル名(chXtYdZXはカードインスタンス番号,YはiLUのターゲットID,Zはホストが認識するLUN))を指定します。
英字の大文字,小文字は区別されます。このパラメタを指定した場合,-itemパラメタの値にhdを指定しなくても,HDevNameが表示されます。

-stname
このパラメタを指定した場合,プロダクトIDにストレージサブシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6-14 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。
このパラメタを指定した場合,-itemパラメタの値にdnを指定しなくても,DskNameが表示されます。

-srt {pn|lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージサブシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメタで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージサブシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。
-srtパラメタを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。このパラメタを指定した場合,-itemパラメタで指定しなくても,ソートのキー項目が,パス情報として表示されます。

-t
このパラメタを指定すると,各情報の項目名が非表示になります。

使用例
パス情報の表示項目のうちIO-Countを選択して,LUで昇順にソートして表示する場合
[図データ]

パス情報の概略表示

-path -c
-pathパラメタと同時に-cパラメタを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうちPathID,DskName,iLU,CP,Status,Typeだけを表示します。表示内容を短縮して一つのパスの情報が1行で表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-12 パス情報の表示項目」を参照してください。
DskNameに表示できるプロダクトIDは,10文字以下です。プロダクトIDの文字数が11文字以上の場合,プロダクトIDの8文字目以降は短縮形(...)で表示されます。
後続パラメタの形式を次に示します。

-stname
このパラメタを指定した場合,プロダクトIDにストレージサブシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6-14 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-srt {lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージサブシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメタで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,ストレージサブシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。-srtパラメタを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-t
このパラメタを指定すると,各情報の項目名が非表示になります。

使用例
パス情報の概略をiLUの順番に表示する場合
[図データ]

パス情報の表示項目

パス情報の表示項目とその説明を「表6-12 パス情報の表示項目」に示します。表の見出しについて,次に説明します。

(3) LU情報を表示する場合

LU情報を表示する場合,-luパラメタと同時に-itemパラメタや-cパラメタ,-c -itemパラメタを指定すると,項目を追加して表示したり,LU情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメタの説明をしたあとに,LU情報の表示項目を説明します。

LU情報表示

-lu
-luパラメタと同時に-cパラメタまたは-itemパラメタのどちらも指定しない場合,HDLMが認識しているLUの情報が表示されます。iLUをキーとして,そのiLUの構成情報がLUごとに表示されます。後続パラメタ(-hdevまたは-pathid)で,表示するLUの情報を絞り込むことができます。-hdevパラメタまたは-pathidパラメタを指定しない場合は,HDLMが認識しているすべてのLUの情報が表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-17 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,HDLMデバイスのデバイスファイル名(chXtYdZXはカードインスタンス番号,YはiLUのターゲットID,Zはホストが認識するLUN))を指定します。
英字の大文字,小文字は区別されます。

-pathid パス管理PATH_ID
指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t
このパラメタを指定すると,各情報の項目名が非表示になります。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu
Product       : SANRISE 9500V
SerialNumber  : 0016
LUs           : 2
 
iLU  HDevName Device PathID Status
0058 ch6t0d0  c6t0d0 000000 Online
              c8t0d0 000002 Online
0059 ch6t0d1  c6t0d1 000001 Online
              c8t0d1 000003 Online
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

LU情報表示(表示項目を追加する場合)

-lu -item
-itemで指定した項目が-luの表示項目に追加して表示されます。
-itemパラメタでパラメタ値を何も指定しない場合,またはパラメタ値にallを指定した場合,追加できる項目がすべて表示されます。
-itemパラメタで追加できる表示項目と,-itemパラメタの後続に指定するパラメタ値との対応を,「表6-15 -lu -itemパラメタで追加できる表示項目と指定する後続パラメタ」に示します。

表6-15 -lu -itemパラメタで追加できる表示項目と指定する後続パラメタ

追加できる表示項目 後続パラメタ
SLPR slpr
PathName pn
ChaPort cp
CLPR clpr
Type type
IO-Count ic
IO-Errors ie
DNum dnu
IEP iep
H/W Path hwp
すべての項目 all
後続パラメタ(-hdevまたは-pathid)で,表示するLUの情報を絞り込むことができます。-hdevパラメタまたは-pathidパラメタを指定しない場合は,HDLMが認識しているすべてのLUの情報が表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-17 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名には,HDLMデバイスのデバイスファイル名(chXtYdZXはカードインスタンス番号,YはiLUのターゲットID,Zはホストが認識するLUN))を指定します。
英字の大文字,小文字は区別されます。

-pathid パス管理PATH_ID
指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t
このパラメタを指定すると,各情報の項目名が非表示になります。

使用例
LU情報の表示項目に,SLPR,PathName,ChaPort,CLPR,Type,IO-Count,IO-Errors,DNum,IEP,およびH/W Pathを追加して表示する場合
[図データ]

LU情報の概略表示

-lu -c
-luパラメタと同時に-cパラメタを指定した場合,LUの構成情報の概略が1行で表示されます。各LUに対して,認識されているパスの総数および稼働状態のパスの本数も表示されます。-cパラメタを指定する場合,-hdevパラメタまたは-pathidパラメタを同時に指定できません。
各表示項目の内容については,「表6-17 LU情報の表示項目」を参照してください。

-t
このパラメタを指定すると,各情報の項目名が非表示になります。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu -c
Product       S/N  LUs iLU  HDevName Paths  OnlinePaths
SANRISE 9500V 0016   6 0040 ch4t0d0       8           8
                       0041 ch4t0d1       8           8
                       0042 ch4t0d2       8           8
                       0043 ch4t0d3       8           8
                       0044 ch4t0d4       8           8
                       0045 ch4t0d5       8           8
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

LU情報の概略表示(表示項目を追加する場合)

-lu -c -item
-itemで指定した項目が-lu -cの表示項目に追加して表示されます。
-itemパラメタでパラメタ値を何も指定しない場合,追加できる項目がすべて表示されます。各表示項目の内容については,「表6-17 LU情報の表示項目」を参照してください。
-itemパラメタで追加できる表示項目と,-itemパラメタの後続に指定するパラメタ値との対応を,「表6-16 -lu -c -itemパラメタで追加できる表示項目と指定する後続パラメタ」に示します。

表6-16 -lu -c -itemパラメタで追加できる表示項目と指定する後続パラメタ

追加できる表示項目 後続パラメタ
SLPR slpr
後続パラメタの形式を次に示します。

-t
このパラメタを指定すると,各情報の項目名が非表示になります。

使用例
LU情報の概略表示項目に,SLPRを追加して表示する場合
[図データ]

LU情報の表示項目

LU情報を表示する場合に,表示される項目とその説明を「表6-17 LU情報の表示項目」に示します。見出しについて,次に説明します。

(4) HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報の対応を表示する場合

-drv
PathID,HDLMデバイス,HDLMデバイスに対応するSCSIデバイス,ストレージサブシステム内のLDEV情報(ストレージサブシステムのモデルID,シリアル番号,およびLU番号をピリオドで区切った文字列),およびハードウェアパスの対応情報が表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-18 HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報」を参照してください。

-t
このパラメタを指定すると,各情報の項目名が非表示になります。

表6-18 HDLMデバイス,SCSIデバイスおよびLDEV情報

項目 説明
PathID パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。
ホストの再起動時に割り当てられます。
HDevName ホストデバイス名です。
HDLMデバイスのデバイスファイル名(chXtYdZXはカードインスタンス番号,YはiLUのターゲットID,Zはホストが認識するLUN))が表示されます。
Device HDLMデバイスに対応するSCSIデバイスのデバイスファイル名が表示されます。
LDEV ストレージサブシステムのモデルID,シリアル番号,およびiLU番号が,ピリオドで区切った文字列で表示されます。LDEVの情報によって,LUを物理的に特定できます。
H/W Path ハードウェアパスが表示されます。

使用例
[図データ]

(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

-help
このパラメタを指定すると,viewオペレーションの形式が表示されます。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -help
view:
Format
dlnkmgr view -sys [ -sfunc | -msrv | -adrv | -pdrv | -lic | -audlog ] [-t]
dlnkmgr view -path [ -hdev HostDeviceName ] [-stname] [-iem]
[-srt {pn | lu | cp}] [-hbaportwwn] [-t]
dlnkmgr view -path
-item [pn] [dn] [lu] [cp] [type] [ic] [ie] [dnu]
[hd] [iep] [hbaportwwn]
[-hdev HostDeviceName] [-stname] [-srt {pn | lu | cp}] [-t]
dlnkmgr view -path -c [-stname] [-srt {lu | cp}] [-t]
dlnkmgr view -lu [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
dlnkmgr view -lu
-item [ [slpr] [pn] [cp] [clpr] [type]
[ic] [ie] [dnu] [iep] [hwp] | all ]
[ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
dlnkmgr view -lu -c [-t]
dlnkmgr view -lu -c -item [slpr] [-t]
dlnkmgr view -drv [-t]
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
#

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