Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)
LVMを使用して,HDLM管理対象デバイスでボリュームグループを構築する場合は,HDLMデバイスのデバイスファイル(/dev/dsk/chXtYdZ)を指定してください。SCSIデバイスのデバイスファイル(cXtYdZ)を指定して作成したボリュームグループに対しては,HDLMの機能を使用できません。
HDLMデバイスに対応するSCSIデバイスで,すでにボリュームグループを構築している場合,「3.12 ボリュームグループの移行(SCSIデバイスからHDLMデバイスへの移行)」を参照して,HDLMデバイスのデバイスファイルを指定したボリュームグループに移行してください。
- 注意事項
- ボリュームグループを構築する場合は,コマンドライン(pvcreate,vgcreateコマンドなど)を使用してください。samコマンドは使用できません。コマンドラインによるボリュームグループの構築については,HP-UXのマニュアルを参照してください。
HDLMデバイスを使用してボリュームグループを作成する手順を,例を使って次に説明します。この例では,ch8t0d0を使用して100MBの論理ボリュームを1個持つボリュームグループvgdlmを作成します。pvcreate,vgcreate,lvcreateで指定する論理ボリューム数,エクステントサイズなどは,デバイスのサイズなどストレージサブシステム側の設定を考慮し,各コマンドのマニュアルを参考に決定してください。ここではデフォルト値を使用しています。
- 使用中のボリュームグループのメジャー番号およびマイナー番号を調べます。
# ls -l /dev/*/group crw-r----- 1 root sys 64 0x000000 date/time /dev/vg00/group- 新規ボリュームグループ用のディレクトリを作成します。
# mkdir /dev/vgdlm- groupファイルを作成します。
# mknod /dev/vgdlm/group c 64 0x010000- ch8t0d0を物理ボリュームとします。
# pvcreate -f /dev/rdsk/ch8t0d0 Physical volume "/dev/rdsk/ch8t0d0" has been successfully created.- ボリュームグループを作成します。
# vgcreate vgdlm /dev/dsk/ch8t0d0 Volume group "/dev/vgdlm" has been successfully created. Volume Group configuration for /dev/vgdlm has been saved in /etc/lvmconf/vgdlm.conf- ボリュームグループ内に論理ボリュームを作成します。
# lvcreate -L 100 vgdlm Logical volume "/dev/vgdlm/lvol1" has been successfully created with character device "/dev/vgdlm/rlvol1". Logical volume "/dev/vgdlm/lvol1" has been successfully extended. Volume Group configuration for /dev/vgdlm has been saved in /etc/lvmconf/vgdlm.conf #
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