Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


3.10 ボリュームグループの構築

LVMを使用して,HDLM管理対象デバイスでボリュームグループを構築する場合は,HDLMデバイスのデバイスファイル(/dev/dsk/chXtYdZ)を指定してください。SCSIデバイスのデバイスファイル(cXtYdZ)を指定して作成したボリュームグループに対しては,HDLMの機能を使用できません。

HDLMデバイスに対応するSCSIデバイスで,すでにボリュームグループを構築している場合,「3.12 ボリュームグループの移行(SCSIデバイスからHDLMデバイスへの移行)」を参照して,HDLMデバイスのデバイスファイルを指定したボリュームグループに移行してください。

注意事項
ボリュームグループを構築する場合は,コマンドライン(pvcreate,vgcreateコマンドなど)を使用してください。samコマンドは使用できません。コマンドラインによるボリュームグループの構築については,HP-UXのマニュアルを参照してください。

HDLMデバイスを使用してボリュームグループを作成する手順を,例を使って次に説明します。この例では,ch8t0d0を使用して100MBの論理ボリュームを1個持つボリュームグループvgdlmを作成します。pvcreate,vgcreate,lvcreateで指定する論理ボリューム数,エクステントサイズなどは,デバイスのサイズなどストレージサブシステム側の設定を考慮し,各コマンドのマニュアルを参考に決定してください。ここではデフォルト値を使用しています。

  1. 使用中のボリュームグループのメジャー番号およびマイナー番号を調べます。
     
    # ls -l /dev/*/group
    crw-r-----   1 root       sys         64 0x000000 date/time /dev/vg00/group
     
  2. 新規ボリュームグループ用のディレクトリを作成します。
     
    # mkdir /dev/vgdlm
     
  3. groupファイルを作成します。
     
    # mknod /dev/vgdlm/group c 64 0x010000
     
  4. ch8t0d0を物理ボリュームとします。
     
    # pvcreate -f /dev/rdsk/ch8t0d0
    Physical volume "/dev/rdsk/ch8t0d0" has been successfully created.
     
  5. ボリュームグループを作成します。
     
    # vgcreate vgdlm /dev/dsk/ch8t0d0
    Volume group "/dev/vgdlm" has been successfully created.
    Volume Group configuration for /dev/vgdlm has been saved in /etc/lvmconf/vgdlm.conf
     
  6. ボリュームグループ内に論理ボリュームを作成します。
     
    # lvcreate -L 100 vgdlm
    Logical volume "/dev/vgdlm/lvol1" has been successfully created with
    character device "/dev/vgdlm/rlvol1".
    Logical volume "/dev/vgdlm/lvol1" has been successfully extended.
    Volume Group configuration for /dev/vgdlm has been saved in /etc/lvmconf/vgdlm.conf
    #
     

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2008, Hitachi, Ltd.