Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)
HDLMは,SCSIドライバを使用して,ホストとストレージサブシステムを結ぶ経路を制御します。ホストとストレージサブシステムは,SANなどを使用してファイバケーブルまたはSCSIケーブルで接続します。ホスト側のケーブルの接続口はホストバスアダプタ(HBA),ストレージサブシステム側のケーブルの接続口はチャネルアダプタ(CHA)のポート(P)です。
ストレージサブシステムには,ホストからの入出力対象になる論理ユニット(LU)があります。LU内の領域をDevと呼びます。ホストとLU内のDevを結ぶ経路をパスと呼びます。
HDLMは,パスにIDを割り当てて管理します。このIDをパス管理PATH_IDと呼びます。また,パスを管理対象物と呼ぶこともあります。HDLMのシステム構成を「図2-1 HDLMのシステム構成」に示します。
図2-1 HDLMのシステム構成
HDLMのシステム構成要素を「表2-1 HDLMのシステム構成要素」に示します。
表2-1 HDLMのシステム構成要素
構成要素 説明 HBA ホストバスアダプタです。ホスト側のケーブルの接続口です。 SAN ホストとストレージサブシステムがデータ転送に使用する,専用のネットワークです。 CHA チャネルアダプタです。 P CHAのポートです。ストレージサブシステム側のケーブルの接続口です。 LU 論理ユニット(ストレージサブシステム側で定義した,論理的なボリューム)です。ホストからの入出力対象となります。 Dev LU内の領域です。 パス ホストとLU内のDevを結ぶ経路です。
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