Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)

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はじめに

このマニュアルは,次に示すプログラムプロダクトの機能と使用方法について説明したものです。

対象読者

このマニュアルは,Hitachi Dynamic Link Manager(以降,HDLMと表記します)を使ってストレージサブシステムの運用・管理をするシステム管理者を対象としています。また,次のことについて理解していることを前提としています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

1. HDLMの概要
HDLMの概要と特長について説明しています。

2. HDLMの機能
HDLMのシステム構成,基本的な用語,および機能について説明しています。

3. HDLMの環境構築
HDLMの環境を構築する手順および設定解除の手順について説明しています。

4. HDLMの運用
HDLMのコマンドを使用してHDLMを操作する方法,HDLMマネージャを手動で起動または停止するための操作手順について説明しています。また,パスが接続するHDLM管理対象のデバイスの変更,パスを構成するハードウェアの交換など,HDLMを運用する環境の構成を変更する場合の操作について説明しています。

5. トラブルシュート
パスに障害が発生した場合の対処方法,およびHDLMに障害が発生した場合の対処方法について説明しています。

6. コマンドリファレンス
HDLMで使用するコマンドについて説明しています。

7. ユティリティリファレンス
HDLMで使用するユティリティについて説明しています。

8. メッセージ
HDLMから出力されるメッセージを参照するときに知っておいてほしい情報について説明しています。そのあと,HDLMから出力されるメッセージ,およびその対処について説明しています。

付録A HP-UXのコマンドを使用する場合の注意事項
SCSIデバイスがHDLMの管理対象になった場合に,制限を受けるHP-UXのコマンドについて説明しています。

付録B IOCTLシステムコール
HDLMがアプリケーションからIOCTLシステムコールを受けた場合の処理について説明しています。

付録C バージョン間の機能差異
HDLMのバージョンによる機能の差異について説明しています。

付録D 用語解説
このマニュアルで使用している用語について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて直接章を選択して読むことができます。利用目的別に,次の表に従ってお読みいただくことをお勧めします。

マニュアルを読む目的 記述個所
HDLMの概要と特長を知りたい。 第1章
HDLMのシステム構成と機能を知りたい。 第2章
HDLMを使用するための,環境構築の手順を知りたい。 第3章
HDLMのコマンドを使用してHDLMを操作する方法を知りたい。 第4章
HDLMを運用する環境の構成を変更する場合の操作方法を知りたい。 第4章
運用時の注意事項について知りたい。 第4章,付録A,付録B,付録C
HDLMでパスの構成や状態を確認する方法を知りたい。 第4章
ライセンスの更新について知りたい。 第4章
障害対処の手順を知りたい。 第5章
HDLMのコマンドについて知りたい。 第6章
HDLMのユティリティについて知りたい。 第7章
HDLM使用時に出力されるメッセージについて知りたい。 第8章
HDLMで使用する用語について知りたい。 付録D

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を次のように表記します。

製品名称 このマニュアルでの表記
Hitachi Device Managerに含まれるDevice Managerエージェント Device Managerエージェント
Hitachi Universal Storage Platform H10000 H10000
Hitachi Universal Storage Platform H12000 H12000
Hitachi Universal Storage Platform H20000 H20000
Hitachi Universal Storage Platform H24000 H24000
Hitachi Dynamic Link Manager HDLM
次の製品を区別する必要がない場合の表記です。
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 1000
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 500
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 200
Hitachi AMS
次の製品を区別する必要がない場合の表記です。
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 1000
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 500
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 200
  • Hitachi Tape Modular Storageシリーズ
  • Hitachi Workgroup Modular Storageシリーズ
Hitachi AMS/TMS/WMSシリーズ
次の製品を区別する必要がない場合の表記です。
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 1000
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 500
  • Hitachi Adaptable Modular Storage 200
  • Hitachi Tape Modular Storageシリーズ
  • Hitachi Workgroup Modular Storageシリーズ
  • Hitachi Simple Modular Storageシリーズ
Hitachi AMS2000/AMS/TMS/WMS/SMSシリーズ
Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ Hitachi AMS2000シリーズ
Hitachi Network Storage Controller NSC55 Hitachi NSC55
Hitachi Simple Modular Storageシリーズ Hitachi SMS
Hitachi Tape Modular Storageシリーズ Hitachi TMS
次の製品を区別する必要がない場合の表記です。
  • H10000
  • H12000
  • Hitachi Network Storage Controller NSC55
  • Hitachi Universal Storage Platform 100
  • Hitachi Universal Storage Platform 600
  • Hitachi Universal Storage Platform 1100
Hitachi USP
Hitachi Workgroup Modular Storageシリーズ Hitachi WMS
次の製品を区別する必要がない場合の表記です。
  • JP1/NETM/DM Manager
  • JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DM
JavaTM 2 Runtime Environment, Standard Edition JRE
Oracle9i Real Application Clusters Oracle9i RAC
次の製品を区別する必要がない場合の表記です。
  • Oracle9i Real Application Clusters
  • Oracle Real Application Clusters 10g
  • Oracle Real Application Clusters 11g
Oracle RAC
Oracle Real Application Clusters 10g Oracle RAC 10g
Oracle Real Application Clusters 11g Oracle RAC 11g
次の製品を区別する必要がない場合の表記です。
  • SANRISE2000シリーズ
  • SANRISE H48
  • SANRISE H512
SANRISE2000シリーズ
次の製品を区別する必要がない場合の表記です。
  • SANRISE9900Vシリーズ
  • SANRISE H128
  • SANRISE H1024
SANRISE9900Vシリーズ
次の製品を区別する必要がない場合の表記です。
  • H20000
  • H24000
  • Hitachi Universal Storage Platform V
  • Hitachi Universal Storage Platform VM
Universal Storage Platform V/VM
Veritas Volume Manager VxVM

このマニュアルでは,AIX,Solaris,Linux,およびHP-UXを区別する必要がない場合,UNIXと表記しています。

このマニュアルで使用する略語

このマニュアルでは,次に示す略語を使用します。

略語 正式名称
AL Arbitrated Loop
API Application Programming Interface
ASCII American Standard Code for Information Interchange
ASM Automatic Storage Management
CHA Channel Adapter
CLPR Cache Logical Partition
CPU Central Processing Unit
CU Control Unit
DBMS Database Management System
Dev Device
DNS Domain Name Server
EUC Extended UNIX Code
FC Fibre Channel
FC-SP Fibre Channel Security Protocol
FO Failover
GMT Greenwich Mean Time
GUI Graphical User Interface
HBA Host Bus Adapter
HDev Host Device
HLU Host Logical Unit
HTTP Hyper Text Transfer Protocol
I/O Input/Output
IPF Itanium(R) Processor Family
iSCSI Internet Small Computer System Interface
IVM HP Integrity Virtual Machines
JIS Japanese Industrial Standards
LAN Local Area Network
LDAP Lightweight Directory Access Protocol
LDEV Logical Device
LU Logical Unit
LUN Logical Unit Number
LVM Logical Volume Manager
NAS Network Attached Storage
NTP Network Time Protocol
OS Operating System
P Port
RADIUS Remote Authentication Dial in User Service
SAN Storage Area Network
SCSI Small Computer System Interface
SLPR Storage Logical Partition
SNMP Simple Network Management Protocol
SP Service Pack
SSL Secure Socket Layer
SVP Service Processor
WWN World Wide Name

このマニュアルで使用する記号

このマニュアルでは,次に示す記号を使用します。

記号 意味
[ ] 文字キーを意味します。
(例)
[Ctrl]+[C]
上記の例では,CtrlキーとCキーを同時に押すことを示します。

コマンドおよびユティリティの文法で使用する記号

このマニュアルでは,次に示す記号をコマンドおよびユティリティの文法説明に使用します。

文法記述記号 意味
[ ] この記号で囲まれている項目は省略できます。
[ ]内に,「|」で区切られた項目が複数ある場合は,どれか一つだけを指定するか,またはすべて省略できます。なお,項目に下線がある場合は,すべての項目を省略したときに,その項目が仮定されます。
{ } この記号で囲まれている,「|」で区切られた項目のうちから,どれか一つだけを必ず指定します。
... 記述の省略の意味です。
正字体で記述された部分 キーワードとしてそのまま入力することを示します。
(例)
dlnkmgr help
斜字体で記述された部分 該当する要素を指定することを示します。
(例)
dlnkmgr online [-path] [-pathid パス管理PATH_ID] [-s]
上記の例では,パス管理PATH_IDの部分に,該当するIDを指定します。
# コマンドを実行する画面上のプロンプトです。

ファイル名で使用する記号

このマニュアルでは,次に示す記号をファイル名に使用します。

ファイル名記述記号 意味
[ ] この記号で囲まれている文字または数値の範囲を示します。
[ ]内の文字または数値が「-」で区切られている場合,範囲内の文字または数値を表します。

マニュアルの提供形態について

HDLMについては,次の説明資料を提供しています。

・製品添付のマニュアル「Hitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(HP-UX用)」

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 桁(けた) 全て(すべて) 必須(ひっす) 閉塞(へいそく)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。

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