bjexec(バッチジョブの実行(一般ユーザ用))
形式
bjexec {[-r リスタートステップ名] [-h [-n 論理ホスト名] ] [-c]ジョブ定義XMLファイルのパス名 | -v }
機能
ジョブコントローラを起動して,引数に指定したジョブ定義XMLファイルのバッチジョブを実行する。
オプション
- -r リスタートステップ名
-
リスタートするジョブステップ名を指定する。指定したジョブステップから実行を開始する。リスタートステップ名は次の形式で指定する。
-
ジョブステップ名[.プロシジャステップ名]
ジョブステップ名 〜<記号名称>((1〜31)):リスタートするジョブステップ名を記述する。
プロシジャステップ名 〜<記号名称>((1〜31)):リスタートするジョブステップがカタログドプロシジャの場合,ピリオド(.)に続けてプロシジャ内のジョブステップ名を記述する。
指定したジョブステップが存在しないときは,ジョブを実行しないで終了する。
-r ""などで空白だけの文字列や\0だけの空文字列を指定すると通常ジョブとして先頭から実行する。
同一ジョブステップ名のジョブステップが複数存在する場合,先頭から探して最初に見つかったジョブステップから実行する。ただし,JSPEC機能で並列実行するジョブステップ,またはIF要素のTHEN節やELSE節内のジョブステップは検索の対象にならない。
-
- -h
-
バッチジョブ実行システムの論理ホストで運用している場合に指定する。
- JP1/AJSから起動する場合
-
JP1/AJSの論理ホストから実行すること。JP1/AJSの論理ホストから実行すると,環境変数JP1_HOSTNAMEにJP1/AJSの論理ホスト名が設定される。bjexecコマンドは環境変数JP1_HOSTNAMEから論理ホスト名を取得し,設定ファイル(bjex_論理ホスト.conf)を読み込み実行する。
- コマンドラインから起動する場合
-
-nオプションで指定したバッチジョブ実行システムの論理ホスト環境で設定ファイル(bjex_論理ホスト.conf)を読み込み実行する。JP1_HOSTNAMEが設定されている場合,無視する。
- -n 論理ホスト名
-
コマンドラインからバッチジョブ実行システムの論理ホスト環境でバッチジョブを起動する場合にJP1の論理ホスト名を指定する。
このオプションを指定した場合,-hオプションを指定しなければならない。
このオプションを指定した場合,指定した論理ホスト名のバッチジョブ実行システムの論理ホスト環境で設定ファイル(bjex_論理ホスト.conf)を読み込み実行する。
- -c
-
ジョブ定義XMLファイルの文法チェックをする。
このオプションを指定した場合,ジョブ定義XMLファイルの文法チェックだけを行い,バッチジョブの実行はしない。
- ジョブ定義XMLファイルのパス名 〜<パス名>
-
ジョブ定義XMLファイルのパス名を指定する。
- -v
-
このオプションを指定した場合,バージョン情報を表示する。バッチジョブの実行はしない。
戻り値
戻り値については,「表10-39 ジョブコントローラの終了コード一覧」を参照のこと。
注意事項
-
-cオプションまたは-vオプションを指定しない場合は,ジョブコントローラはJP1/AJSから起動する必要がある。
-
bjexecコマンドは,環境変数TZに従って情報を出力する。JP1/AJSから起動したジョブは,次に示す方法でTZを指定すること。
-
JP1/AJSのジョブ定義,環境変数の定義で指定する。
-
システムプロファイル(/etc/profile)に指定する。
-
ユーザプロファイル(/$HOME/.profile)に指定する。
なお,JP1/AJSのジョブとして起動した場合,環境変数TZについては次に示す注意事項がある。
-
AIXの場合は,/etc/environmentの情報は引き継がれない。
-
ジョブ定義XMLファイル,ジョブ内のシェルスクリプトで環境変数TZを指定しても,ジョブコントローラには有効にならない。
-
-
論理ホストのJP1/AJSからコマンドを実行して-hオプションを省略した場合,設定ファイル(bjex.conf)を読み込み実行する。なお,この場合,物理ホスト環境の排他/共用制御の情報を参照する。
-
論理ホストのJP1/AJSからコマンドを実行した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに論理ホスト名が設定される。このとき,-nオプションを指定しても-nオプションに指定した論理ホスト名を無視して環境変数JP1_HOSTNAMEに設定されたバッチジョブ実行システムの論理ホストの設定ファイル(bjex_論理ホスト.conf)を読み込み実行する。
使用例
ジョブ定義XMLファイルの文法チェックをする。
bjexec -c /home/bjex/xml/sample5.xml