bjexgdg(世代データ群の生成および更新(一般ユーザ用))
形式
bjexgdg [-m [-d] [-l エントリ数][世代ディレクトリ名/]世代データ群名] | [-u -lエントリ数 [世代ディレクトリ名/]世代データ群名] | [-q [世代ディレクトリ名/]世代データ群名] | [-i [世代ディレクトリ名/]世代データ群名[(相対世代番号)]] | [-e [世代ディレクトリ名/]世代データ群名[(相対世代番号)]] | [-v]
機能
世代データ群の生成,更新,および登録情報を表示する。
オプション
- -m
-
世代データ群を生成することを示す。世代ディレクトリ名で示されるディレクトリ(指定のない場合は,カレントディレクトリ)内に世代データ群名.gdgという名称の世代管理ファイルを生成する。
- -d
-
日付世代番号指定機能を選択することを示す。
- -l エントリ数 〜<数字>((相対世代番号指定機能:1 〜 255),(日付世代番号指定機能:1〜511))《相対世代番号指定機能:255,日付世代番号指定機能:省略不可》
-
世代データ群に属する世代ファイルの最大数を指定する。世代ファイルが最大数を超えた場合,相対世代番号指定機能では,最も古い(相対世代番号が最も小さい)世代ファイルから順に削除し,日付世代番号指定機能では,実行開始日(EXDに格納された日付またはDyyyymmdd)が最も古い世代ファイルから順に削除する。これを自動消去機能(SCRATCH)と呼ぶ。
相対世代番号指定機能で,このオプションを省略した場合,世代データ群で管理される世代ファイル数は,255まで利用できる。世代ファイルの数が255を超えた場合,最も古い世代ファイルは削除しないため,世代管理対象からは外れた世代ファイルは増加し続ける。これをデータ保存機能(NOSCRATCH)と呼ぶ。日付世代番号指定機能の場合,-lオプションを省略することはできない。相対世代番号指定機能の場合,世代ファイルに与える4けたの通し番号がなくなった時点で世代ファイル機能自体が利用できなくなるため,世代データ群を作る場合は必ずエントリ数を指定して作成すること。
- [世代ディレクトリ名/]世代データ群名 〜<パス名>((1〜1023文字))
-
世代ディレクトリの名称と,世代データ群名を指定する。世代管理ファイルのパス名から".gdg"を除いた名称を指定する。
- -u
-
指定された既存世代データ群のエントリ数を変更する。
自動消去機能(SCRATCH)が設定されている世代データ群の場合,設定されている世代データファイルのエントリ数がこの指定によって小さくなるとき,登録済みの世代データファイル数が世代データファイルの最大数を超過した世代データファイルの最も古いものから順に消去される。
- -q
-
世代管理ファイルを削除する。
この指定では,世代管理ファイルで1つでも管理情報が残っている場合は削除できない。
- -i
-
指定した世代データ群の世代管理ファイルの登録情報および登録されている世代ファイル名とその世代ファイルの作成日時を表示する。
相対世代番号指定機能の場合,相対世代番号を指定したとき,特定の世代ファイル名と作成日時だけを表示する。
日付世代番号指定機能の場合,相対世代番号を指定して特定の世代ファイル名の情報を表示することはできない。
- 相対世代番号 〜<整数>((-254〜0))
-
指定した世代データ群の世代管理ファイルに登録されている世代ファイルの相対世代番号を指定する。
相対世代番号を指定する場合,メタキャラクタである左括弧"("と右括弧")"を使用するため,一般的な文字列として入力するためには,引用符(バックスラッシュまたは円記号,単一引用符,二重引用符)で囲む必要がある。
- -e
-
指定した世代データ群の世代管理ファイルの登録情報,登録されている世代ファイル名および最終更新時間から経過した日数を表示する。
相対世代番号指定機能の場合,相対世代番号を指定したとき,特定の世代ファイル名とその世代ファイルの作成日時とその世代ファイルの最終更新時間から経過した日数を表示する。日付世代番号指定機能の場合,相対世代番号を指定して特定の世代ファイルの情報を表示することはできない。
- -v
-
バージョン情報を表示する。
戻り値
戻り値については,「表10-39 ジョブコントローラの終了コード一覧」を参照のこと。
注意事項
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世代管理ファイルはbjexgdgコマンドの起動時のumaskの指定に従い,ファイルパーミッションが設定される。世代管理ファイルには,世代ファイルを使用するすべてのユーザに対して書き込み権限・読み込み権限を設定する必要がある。世代ファイルを参照するだけでも世代管理ファイルには書き込み権限が必要である。
-
世代データ群の削除は,bjexgdgコマンドの-qオプションで行うこと。rmコマンドなどで削除が必要となった場合,次に示すファイルを削除すること。
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"世代データ群名.gdg"ファイル
-
".世代データ群名.gdg"ファイル
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bjexgdgコマンドの-eオプションで表示される経過日数は,該当するコマンドを実行した時間※と表示対象とした世代ファイルの最終更新時間※の差が,24時間で除算した商(24時間未満は切り捨て)を経過日数とする。
注※ 紀元(1970年1月1日00:00:00 UTC)からの経過秒
使用例
-
相対世代番号指定機能で,世代ファイル最大数10の世代データ群bjgdgを生成する。
bjexgdg -m -l 10 bjgdg
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日付世代番号指定機能で,世代ファイル最大数10の世代データ群bjgdgを生成する。
bjexgdg -m -d -l 10 bjgdg
-
世代データ群bjgdgの世代ファイル最大数を20に変更する。
bjexgdg -u -l 20 bjgdg
-
世代データ群bjgdgを削除する。
bjexgdg -q bjgdg
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bjexgdgコマンドのバージョン情報を表示する。
bjexgdg -v
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世代データ群bjgdgの管理情報および登録されているすべての世代ファイル名を表示する。
bjexgdg -i bjgdg
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世代データ群bjgdgの管理情報および相対世代番号(-1)の世代ファイル名を表示する。
bjexgdg -i "bjgdg(-1)"
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世代データ群bjgdgの管理情報および登録されているすべての世代ファイル名と,世代ファイルの最終更新時間から経過した日数を表示する。
bjexgdg -e bjgdg
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世代データ群bjgdgの管理情報および相対世代番号(-1)の世代ファイル名と,その世代ファイルの最終更新時間から経過した日数を表示する。
bjexgdg -e "bjgdg(-1)"
出力例
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世代データ群bjgdgの管理情報および登録されているすべての世代ファイル名を表示する。
bjexgdg -i bjgdg
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相対世代番号指定機能
(1)bjexgdgコマンドで指定した世代管理ファイルに登録されている世代データ群名を示す。
(2)世代管理ファイルで登録できる世代ファイル数を"LIMIT- - - "に続いて表示する(1〜255)。
世代データ群に設定された属性(SCRATCH/NOSCRATCH)を表示する。
(3)登録されている世代ファイル数を"INFILE- - - "に続いて表示する。
(4)登録されている世代ファイル名を"(相対世代番号)- - "に続いて表示し,ファイルの作成日時を表示する。
(5)登録されている世代ファイル名を"(相対世代番号)- - "に続いて表示し,ファイルの作成日時を表示する。
(6)登録されている世代ファイル名を"(相対世代番号)- - "に続いて表示し,ファイルの作成日時を表示する。
(7)登録されている世代ファイル名を"(相対世代番号)- - "に続いて表示し,ファイルの作成日時を表示する。
注 (4)〜(7)は相対世代番号0から-254の順に登録されている世代ファイル名とその世代ファイルの作成日時だけ表示する。
-
日付世代番号指定機能
(1)bjexgdgコマンドで指定した世代管理ファイルに登録されている世代データ群名を示す。
(2)世代管理ファイルで登録できる世代ファイル数を"LIMIT- - - "に続いて表示する(1〜511)。
世代データ群に設定された属性(SCRATCH)を表示する。
(3)登録されている世代ファイル数を"INFILE--- "に続いて表示する。
(4)日付世代番号指定機能の世代データ群であることを示す。
(5)登録されている世代ファイル名を"(番号)-- "に続いて表示し,ファイルの作成日時を表示する。
(6)登録されている世代ファイル名を"(番号)-- "に続いて表示し,ファイルの作成日時を表示する。
(7)登録されている世代ファイル名を"(番号)-- "に続いて表示し,ファイルの作成日時を表示する。
(8)登録されている世代ファイル名を"(番号)-- "に続いて表示し,ファイルの作成日時を表示する。
注 (5)〜(8)は相対世代番号1から511の順に登録されている世代ファイル名だけ表示する。新しい世代ファイルほど小さい番号となる。
-
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世代データ群bjgdgの管理情報と相対世代番号(-1)の世代ファイル名を表示する。この指定は,相対世代番号指定機能の世代データ群に対してだけ使用できる。
bjexgdg -i "bjgdg(-1)"
(1)bjexgdgコマンドで指定した世代管理ファイルに登録されている世代データ群名を示す。
(2)世代管理ファイルで登録できる世代ファイル数を"LIMIT- - - "に続いて表示する(1〜255)。
世代データ群に設定された属性(SCRATCH/NOSCRATCH)を表示する。
(3)登録されている世代ファイル数を"INFILE- - - "に続いて表示する。
(4)bjexgdg -i "bjgdg(-1)"で指定した相対世代番号に対応した,世代ファイル名とその世代ファイルの作成日時を"(相対世代番号)- - "に続いて表示する。
-
世代データ群bjgdgの管理情報と登録されているすべての世代ファイル名および最終更新時間からコマンド入力時点までの経過日数を表示する。
bjexgdg -e bjgdg
-
相対世代番号指定機能
(1)bjexgdgコマンドで指定した世代管理ファイルに登録されている世代データ群名を示す。
(2)世代管理ファイルで登録できる世代ファイル数を"LIMIT- - - "に続いて表示する(1〜255)。
世代データ群に設定された属性(SCRATCH/NOSCRATCH)を表示する。
(3)登録されている世代ファイル数を"INFILE- - - "に続いて表示する。
(4)登録されている世代ファイル名を"(相対世代番号)- - "に続いて表示し,最終更新時間からの経過日数を表示する。
(5)登録されている世代ファイル名を"(相対世代番号)- - "に続いて表示し,最終更新時間からの経過日数を表示する。
(6)登録されている世代ファイル名を"(相対世代番号)- - "に続いて表示し,最終更新時間からの経過日数を表示する。
(7)登録されている世代ファイル名を"(相対世代番号)- - "に続いて表示し,最終更新時間からの経過日数を表示する。
-
日付世代番号指定機能
(1)bjexgdgコマンドで指定した世代管理ファイルに登録されている世代データ群名を示す。
(2)世代管理ファイルで登録できる世代ファイル数を"LIMIT- - - "に続いて表示する(1〜511)。
世代データ群に設定された属性(SCRATCH)を表示する。
(3)登録されている世代ファイル数を"INFILE- - - " に続いて表示する。
(4)日付世代番号指定機能の世代データ群であることを示す。
(5)登録されている世代ファイル名を"(番号)- - "に続いて表示し,最終更新時間からの経過日数を表示する。
(6)登録されている世代ファイル名を"(番号)- - "に続いて表示し,最終更新時間からの経過日数を表示する。
(7)登録されている世代ファイル名を"(番号)- - "に続いて表示し,最終更新時間からの経過日数を表示する。
(8)登録されている世代ファイル名を"(番号)- - "に続いて表示し,最終更新時間からの経過日数を表示する。
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-
世代データ群bjgdgの管理情報と相対世代番号(-1)の世代ファイル名および最終更新時間からコマンド入力時点までの経過日数を表示する。この指定は,相対世代番号指定機能の世代データ群に対してだけ使用できる。
bjexgdg -e "bjgdg(-1)"
(1)bjexgdgコマンドで指定した世代管理ファイルに登録されている世代データ群名を示す。
(2)世代管理ファイルで登録できる世代ファイル数を"LIMIT- - - "に続いて表示する(1〜255)。
世代データ群に設定された属性(SCRATCH/NOSCRATCH)を表示する。
(3)登録されている世代ファイル数を"INFILE- - - "に続いて表示する。
(4)登録されている世代ファイル名を"(相対世代番号)- - "に続いて表示し,最終更新時間からの経過日数を表示する。