分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSAS-NIF編
以前に送信したメッセージを,再び送信します。再送するメッセージは,以前に送信したメッセージとは別の,新しいメッセージとして扱います。どのメッセージを再送するかは,次に示す送信済みメッセージの情報で選択できます。
対象としたメッセージが以前に送信されていない場合は,dc_mcf_resend関数はリターン値DCMCFRTN_NOMSGを返します。また,メッセージキュー(ディスクキュー)内に対象のメッセージがない場合もリターン値DCMCFRTN_NOMSGを返します。このため,使用するメッセージキューの種別ではディスクキューを指定するとともに,メッセージキューファイルの容量および保持メッセージ(メッセージキューサービス定義のquegrpコマンドの-mオプションで指定)に余裕を持った値を設定してください。
{DCMCFSEQ|DCMCFNSEQ}〔|{DCMCFNORM|DCMCFPRIO}〕〔|DCMCFLAST〕
リターン値 | リターン値 (数値) |
意味 |
---|---|---|
DCMCFRTN_00000 | 0 | 正常に終了しました。 |
DCMCFRTN_NOMSG | -11904 | 該当するメッセージがありません。 |
DCMCFRTN_BUF_SHORT | -11905 | 再送するメッセージのセグメントの長さが,UAP共通定義(mcfmuap -e)で指定した値を超えています。 |
DCMCFRTN_71002 | -12002 | メッセージキューへの出力処理中に障害が発生しました。 |
メッセージキューが閉塞されています。 | ||
メッセージキューが割り当てられていません。 | ||
MCFが終了処理中のため,メッセージの再送を受け付けられません。 | ||
DCMCFRTN_71003 | -12003 | メッセージキューが満杯です。 |
DCMCFRTN_71004 | -12004 | メッセージを格納するバッファを,メモリ上に確保できませんでした。 |
DCMCFRTN_71108 | -12108 | メッセージを再送しようとしましたが,再送先の管理テーブルを確保できませんでした。 |
プロセスのローカルメモリが不足しています。 | ||
DCMCFRTN_72000 | -13000 | <MHPの実行でリターンした場合>
|
<SPPの実行でリターンした場合> トランザクションでないSPPの処理から,dc_mcf_resend関数を呼び出しました。 |
||
DCMCFRTN_72001 | -13001 | rtermnamまたはotermnamに設定した論理端末名称が間違っています。 |
dc_mcf_resend関数を呼び出せない論理端末を設定しています。 | ||
DCMCFRTN_72016 | -13016 | actionに設定したメッセージ種別(DCMCFNORMまたはDCMCFPRIO)の値が間違っています。 |
opcdに設定した値が間違っています。 | ||
oseqidに設定した値が間違っています。 | ||
resv01,resv02,resv03,およびresv04に設定した値が間違っています。 | ||
引数に設定した値に間違いがあります。 | ||
DCMCFRTN_72017 | -13017 | actionに設定した出力通番の要否(DCMCFSEQまたはDCMCFNSEQ)の値が間違っています。 |
DCMCFRTN_72024 | -13024 | commformに設定した値が間違っています。 |
上記以外 | − | プログラムの破壊などによる,予期しないエラーが発生しました。 |
メッセージの再送時には,MCFマネジャ定義のUAP共通定義(mcfmuap)の-eオプションおよび-lオプションの指定値に注意してください。
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