TP1/NET/User Agent固有のシステム定義の種類

OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義のうち，TP1/NET/User Agentに固有の定義の一覧を次の表に示します。

表6‒2　TP1/NET/User Agent固有の定義の一覧
定義名		コマンド	オプション・オペランド		定義内容	指定値((値範囲))《省略時解釈値》
MCFマネジャ定義		mcfmuap	-t	sndrcvtim	同期型送受信監視時間	符号なし整数 ((0〜65535))《0》（単位：秒）
MCF通信構成定義	共通定義	mcftcomn	-x	termrls	MCF終了時のコネクションの解放方法	nomal｜error｜《no》
	プロトコル固有定義	mcftalccn（コネクション定義の開始）指定数：1〜512	-c	−	コネクションID	1〜8文字の識別子
			-p	−	プロトコルの種別	ua
			-n	−	自システムのPSAPアドレス	1〜142けたの16進数字
			-g	sndbuf	メッセージ送信用バッファグループ番号	符号なし整数((1〜512))
			-g	rcvbuf	メッセージ受信用バッファグループ番号	符号なし整数((1〜512))
			-e	msgbuf	メッセージ編集用バッファグループ番号	符号なし整数((1〜512))
			-e	count	メッセージ編集用バッファ数	符号なし整数((1〜131070))
			-m	mode	使用する通信管理	tli｜xnfas
			-i	−	コネクションの確立方法	auto｜《manual》
			-o	−	OSAS/UAプロトコル種別	old｜new
			-u	−	UINTを重畳するMPDU	ht｜ws
			-w	nomltim	プロトコル監視時間	符号なし整数((0，10〜65535))《60》（単位：秒）
			-w	usertim	問い合わせ監視時間	符号なし整数((0，10〜65535))《60》（単位：秒）
			-b	bretry	コネクション確立障害時の確立再試行するかどうかを指定	《yes》｜no
				bretrycnt	コネクション確立障害時の確立再試行回数	符号なし整数((0〜65535))《0》（単位：回）
				bretryint	コネクション確立障害時の確立再試行間隔	符号なし整数((0〜2550))《60》（単位：秒）
			-k	−	すべてのUAの開局モード	《together》｜each
			-d	−	端末識別子の文字数	符号なし整数((0，5〜125))《5》
			-y	−	制御UAの端末識別子	5〜125文字の英数字記号または10〜250けた（偶数けた）の16進数字
			-q	−	相手システムのPSAPアドレス	1〜186けたの16進数字
			-z	slot	仮想スロット番号	符号なし整数((0〜65535))
			-l	−	TLクラス	0
			-f	leopnevt	論理端末の閉塞解除時に，状態通知イベント（COPNEVT）を起動するかどうかを指定	use｜《nouse》
			-f	negomsg	システム構成の縮退を通知するメッセージを出力するかどうかを指定	use｜《nouse》
			-T	device	デバイス名称	/と-を含む1〜64文字の識別子
		mcftalcle（論理端末定義）指定数：1〜2048	-l	−	論理端末名称	1〜8文字の識別子
			-t	−	論理端末の端末タイプ	reply｜request｜send｜receive
			-m	mmsgcnt	メモリ出力メッセージ最大格納数	符号なし整数((0〜65535))《0》
			-m	dmsgcnt	ディスク出力メッセージ最大格納数	符号なし整数((0〜65535))《0》
			-k	quekind	出力メッセージの割り当て先	《memory》｜disk
			-k	quegrpid	キューグループID	1〜8文字の識別子
			-o	aj	メッセージ送信完了ジャーナルを取得するかどうかを指定	《yes》｜no
		mcftalcua（UA定義）指定数：1〜2048	-u	−	UA番号	符号なし整数((1〜2048))
		mcftalcua（UA定義）指定数：1〜2048	-y	−	一般UAの端末識別子	5〜125文字の英数字記号または10〜250けた（偶数けた）の16進数字
		mcftalced（コネクション定義の終了）指定数：mcftalccnと同数	−	−	コネクション定義の終了	−

（凡例）: −：該当する内容がないことを表します。
注: TP1/NET/User Agentに固有の定義だけ記載してあります。このほかにも，プロトコルで共通の定義コマンド，オプション，オペランドがあります。それらについては，マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

〈このページの構成〉

定義の指定順序

定義の指定順序

TP1/NET/User Agentのプロトコル固有定義コマンドの指定順序を次の図に示します。

図6‒1　TP1/NET/User Agentのプロトコル固有定義コマンドの指定順序

TP1/NET/User Agentのプロトコル固有定義の指定には次の条件があります。

mcftalcuaコマンドは省略できません。
mcftalccnコマンドとmcftalcleコマンドとの関係は1対nです。
mcftalcleコマンドとmcftalcuaコマンドの関係は1対1です。

コネクション1個に対し，論理端末を3個定義した場合のプロトコル固有定義の例を次の図に示します。

図6‒2　プロトコル固有定義の例

ページの先頭へ