分散トランザクション処理機能　TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引

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3.2.3　XMLスキーマの定義方法

入力データ用XMLスキーマおよび出力データ用XMLスキーマの定義形式に示します。

[図データ]

注※
すべて同じ値が指定されます。
  1. XML宣言ノードのversion属性には1.0，encoding属性にはutf-8が指定されます。
  2. schema要素のelementFormDefault属性にはqualified，xmlns属性には名前空間URIとして「http://www.w3.org/2001/XMLSchema」が指定されます。
  3. ルート要素となるelement要素のname属性には，入力データ用XMLスキーマの場合，「〈.NETインタフェース定義のインタフェース名称〉_〈.NETインタフェース定義のサービスメソッド名称〉_InData」，出力データ用XMLスキーマの場合，「〈.NETインタフェース定義のインタフェース名称〉_〈.NETインタフェース定義のサービスメソッド名称〉_OutData」が指定されます。type属性には，name属性と同じ値が指定されます。
  4. 3.のtype属性がcomplexType要素で定義されます。complexType要素のname属性には，3.のtype属性と同じ値が指定されます。
  5. sequence要素の子要素としてelement要素が定義されます。element要素は，.NETインタフェース定義のサービスメソッドの引数，TP1ユーザ構造体のメンバ，および戻り値によって定義されます。.NETインタフェース定義のサービスメソッドの引数，TP1ユーザ構造体のメンバ，および戻り値から定義されるelement要素を表3-7に示します。
  6. 5.のelement要素のtype属性がcomplexType要素で定義されます。element要素のtype属性が配列型，およびTP1ユーザ構造体の場合に定義されるcomplexType要素を表3-8に示します。
　

表3-7　.NETインタフェース定義から定義されるelement要素

.NETインタフェース定義のサービスメソッドの引数，TP1ユーザ構造体のメンバ，および戻り値 入力データ用XMLスキーマおよび出力データ用XMLスキーマのelement要素
System.Byte 
<xs:element minOccurs="1" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="xs:unsignedByte"/>
System.Int16 
<xs:element minOccurs="1" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="xs:short"/>
System.Int32 
<xs:element minOccurs="1" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="xs:int"/>
System.Int64 
<xs:element minOccurs="1" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="xs:long"/>
System.String 
<xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="xs:string"/>
System.Byte[] 
<xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="xs:base64Binary"/>
System.Int16[] 
<xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="ArrayOfShort※2"/>
System.Int32[] 
<xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="ArrayOfInt※2"/>
System.Int64[] 
<xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="ArrayOfLong※2"/>
System.String[] 
<xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="ArrayOfString※2"/>
TP1ユーザ構造体 
xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="〈TP1ユーザ構造体名〉※2"/>
TP1ユーザ構造体配列 
<xs:element minOccurs="0" maxOccurs="1"
    name="paramName※1" type="ArrayOf〈TP1ユーザ構造体名〉※2"/>
注※1
クライアントスタブ生成コマンド（if2cstub）の-Xオプションにnormalを指定した場合，次の値が指定されます。
  • 引数の場合：.NETインタフェース定義のサービスメソッドの引数の名称
  • TP1ユーザ構造体のメンバの場合：TP1ユーザ構造体のメンバの名称
  • 戻り値の場合：returnValue
このXMLスキーマ例を「3.2.4(10)　XMLスキーマ例（クライアントスタブ生成コマンド（if2cstub）の-Xオプションにnormalを指定した場合1）」に示します。
また，-Xオプションにdatasetを指定した場合，次の値が指定されます。
  • 引数の場合：〈complexType要素のname属性の値〉_〈.NETインタフェース定義のサービスメソッドの引数の名称〉
  • TP1ユーザ構造体のメンバの場合：〈complexType要素のname属性の値〉_〈TP1ユーザ構造体のメンバの名称〉
  • 戻り値の場合：returnValue
このXMLスキーマ例を「3.2.4(11)　XMLスキーマ例（クライアントスタブ生成コマンド（if2cstub）の-Xオプションにdatasetを指定した場合1）」に示します。
注※2
クライアントスタブ生成コマンド（if2cstub）で，-Xオプションにnormalを指定した場合のXMLスキーマ例を「3.2.4(12)　XMLスキーマ例（クライアントスタブ生成コマンド（if2cstub）の-Xオプションにnormalを指定した場合2）」に示します。
また，クライアントスタブ生成コマンド（if2cstub）の-Xオプションにdatasetを指定した場合で，二つ以上のelement要素のtype属性が同一のcomplexType要素で定義されたとき，Connector .NETによってelement要素の数だけcomplexType要素が定義されます。element要素のtype属性の値は，「〈complexType要素のname属性の値〉〈同一のcomplexType要素を定義したtype属性が定義されているelement要素の個数の連番〉」となります。element要素の個数の連番は，0から始まり，1，2…と割り当てられます。このXMLスキーマ例を「3.2.4(13)　XMLスキーマ例（クライアントスタブ生成コマンド（if2cstub）の-Xオプションにdatasetを指定した場合2）」に示します。

表3-8　element要素のtype属性が配列型，およびTP1ユーザ構造体の場合に定義されるcomplexType要素

element要素のtype属性 入力データ用XMLスキーマおよび出力データ用XMLスキーマのcomplexType要素
ArrayOfShort
（+連番（1，2，…））		 
<xs:complexType name="ArrayOfShort">
  <xs:sequence>
    <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"
      name="short※1" type="xs:short"/>
  </xs:sequence>
</xs:complexType>
ArrayOfInt
（+連番（1，2，…））		 
<xs:complexType name="ArrayOfInt">
  <xs:sequence>
    <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"
      name="int※1" type="xs:int"/>
  </xs:sequence>
</xs:complexType>
ArrayOfLong
（+連番（1，2，…））		 
<xs:complexType name="ArrayOfLong">
  <xs:sequence>
    <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"
      name="long※1" type="xs:long"/>
  </xs:sequence>
</xs:complexType>
ArrayOfString
（+連番（1，2，…））		 
<xs:complexType name="ArrayOfString">
  <xs:sequence>
    <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"
      name="string※1" nillable="true" type="xs:string"/>
  </xs:sequence>
</xs:complexType>
TP1ユーザ構造体名
（+連番（1，2，…））		 
<xs:complexType name="(TP1ユーザ構造体名)">
  <xs:sequence>
    <xs:element … 省略 … />(TP1ユーザ構造体のメンバの要素※2)
              ：
  </xs:sequence>
</xs:complexType>
ArrayOf(TP1ユーザ構造体名)
（+連番（1，2，…））		 
<xs:complexType name="ArrayOf(TP1ユーザ構造体名)">
  <xs:sequence>
    <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"
        name="(TP1ユーザ構造体名)※1" nillable="true"
        type="(TP1ユーザ構造体名)"/>
  </xs:sequence>
</xs:complexType>
注※1
クライアントスタブ生成コマンド（if2cstub）の-Xオプションにdatasetを指定した場合，「〈complexType要素のname属性の値〉_〈「xs:」を除いたtype属性の値〉」が指定されます。このXMLスキーマ例を「3.2.4(14)　XMLスキーマ例（クライアントスタブ生成コマンド（if2cstub）の-Xオプションにdatasetを指定した場合3）」に示します。
注※2
.NETインタフェース定義のTP1ユーザ構造体のメンバに指定される値については，表3-7を参照してください。

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