分散トランザクション処理機能 TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引
TSP実装クラスは,ASP.NET XML WebサービスおよびASP.NET Webアプリケーションを含む,任意のアプリケーションから利用できます。
TSPの動作は,次の表に示すTSP実装クラスのプロパティまたはASP.NET構成ファイルで変更します。自動生成されたTSP実装クラスのソースコードは変更しないでください。
表1-10 TSPの実行時に指定できる項目
指定個所 | 指定できる項目 |
---|---|
プロパティ | RPC要求先のサービスグループ名 |
Connector .NET構成定義のプロファイルID | |
RPC形態 | |
RPC要求の最大応答監視時間 | |
ASP.NET構成ファイル | RPC要求先のサービスグループ名 |
Connector .NET構成定義のプロファイルID | |
RPC要求の最大応答監視時間(Webサービスメソッドごとに指定) |
TSP実装クラスのプロパティの詳細を,次の表に示します。
表1-11 TSP実装クラスのプロパティの詳細
名称 | 説明 | データ型 |
---|---|---|
ServiceGroup※ | RPC要求先のサービスグループ名を設定,および取得します。 | System.String |
ProfileID※ | Connector .NET構成定義のプロファイルIDを設定,および取得します。 | System.String |
RpcFlags | RPC実行時のサービス呼び出し形態を設定,および取得します。RpcInfoクラスのDCNOFLAGSフィールド,またはDCRPC_NOREPLYフィールドを設定します。 それ以外の値が設定された場合は,次の例外が発生します。 Hitachi.OpenTP1.Connector.TP1ConnectorException |
System.Int32 |
WatchTime※ | RPCの形態が同期応答型RPCの場合に,SPP.NETにサービス要求を送ってからサービスの応答が返るまでの最大応答待ち時間(単位:秒)を設定および取得します。 -1,および0〜65535までの整数が設定できます。-1を指定した場合は,対応するClient .NET構成定義の設定に従います。 |
− |
ASP.NET構成ファイルを変更してTSPの動作プロパティを設定するときは,<appSettings>要素の子要素に設定します。構成定義名と設定値を次の表に示します。
表1-12 構成定義の設定(TSP)
構成定義名 | 指定内容 | 設定値※2 《デフォルト値》 |
---|---|---|
〈TSP実装クラス名〉.ServiceGroup※1 | RPC要求先のサービスグループ名を指定します。 | 31文字以内の識別子 《TSP生成コマンドで指定したサービスグループ名》 |
〈TSP実装クラス名〉.ProfileId※1 | Connector .NET構成定義のプロファイルIDを指定します。 | 文字列 《空文字》 |
〈TSP実装クラス名〉.〈サービス名〉.WatchTime※1 | RPC要求時の最大応答監視時間を,秒単位で指定します。対応するサービスのRPC形態が同期応答型の場合にだけ有効です。 -1を指定した場合は,対応するClient .NET構成定義の設定に従います。 |
-1,0〜65535の整数(単位:秒) 《-1》 |
次の条件での構成定義の指定例を示します。
<configuration> … <appSettings> <add key="MyCompany.GYOUMU1WebService.ServiceGroup" value="SVGRP1" /> <add key="MyCompany.GYOUMU1WebService.ProfileId" value="server1" /> <add key="MyCompany.GYOUMU1WebService.PUTDATA.WatchTime" value="180" /> </appSettings> … </configuration>
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