分散トランザクション処理機能 TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引

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1.6.1 TSP自動生成機能の概要

Connector .NETは,.NETインタフェース定義またはサービス定義からTP1 Service Proxy(TSP)を自動生成できます。

TSPは,コネクションを意識しないでOpenTP1のサービスを利用できるプロキシクラスです。OpenTP1のサービスを利用する操作を仮想化することで,WebサービスやWebアプリケーションなどからOpenTP1のサービスが利用できるようになります。

また,OpenTP1上のサービスをASP.NET XML Webサービスとして公開するためのASP.NET XML Webサービスクラスを自動生成できます。これによって,SOAPプロトコルでOpenTP1のサービスを利用できるようになります。

<この項の構成>
(1) 入力情報と運用コマンド
(2) 生成されるファイル
(3) TSPを実行するための環境および手順

(1) 入力情報と運用コマンド

サーバUAPの種別によって,TSP自動生成機能を使用するために用いるインタフェース情報および運用コマンドが異なります。次の表に,サーバUAPの種別ごとの入力情報と運用コマンドを示します。

表1-9 TSP自動生成機能を使用する際の入力情報と運用コマンド

サーバUAPの種別 入力元のインタフェース情報 運用コマンド
.NETインタフェース定義を利用したSPP.NET .NETインタフェース定義 TSP生成コマンド(.NETインタフェース定義用)(if2tsp)
SPP,または.NETインタフェース定義を利用しないSPP.NET サービス定義 TSP生成コマンド(サービス定義用)(spp2tsp)

(2) 生成されるファイル

TSP自動生成機能を使用すると,次のファイルが生成されます。

注※1
これらのファイルは,C#,J#,およびVisual Basicの各プログラム言語で出力できます。
注※2
入力元のインタフェース情報がサービス定義の場合にだけ生成されます。

(3) TSPを実行するための環境および手順

(a) 実行環境

TSP自動生成機能によって生成されたTSPを実行するためには,次の環境が必要です。

注※1
ASP.NETの実行環境が構築されている必要があります。
注※2
Visual Studio 2008では,J#を使用して開発できません。
(b) 実行手順

TSPを実行する手順を次に示します。

  1. Visual Studioで,ASP.NET Webサービスのプロジェクトを作成します。
  2. 生成されたIIS仮想ディレクトリに対応するディレクトリに,自動生成されたファイルをコピーし,プロジェクトに登録します。
  3. プロジェクトをビルドします。