分散トランザクション処理機能 TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引

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1.2.15 MSDTC連携機能を使用する場合の構成定義での指定

MSDTC連携機能を使用する場合,アプリケーションとトランザクションリカバリサービスの両方の構成定義を指定する必要があります。構成定義の詳細については,「2. 構成定義」の「distributedTransaction」および「recoveryService」を参照してください。また,Client .NET構成定義については,マニュアル「TP1/Client for .NET Framework 使用の手引」を参照してください。

<この項の構成>
(1) アプリケーションの設定
(2) トランザクションリカバリサービスの設定
(3) アプリケーションおよびトランザクションリカバリサービスの設定

(1) アプリケーションの設定

アプリケーション構成ファイル(Web.config,<アプリケーションの実行ファイル名>.configなど)に,次に示す定義を追加してください。

(2) トランザクションリカバリサービスの設定

〈Connector .NETのインストールディレクトリ〉\trs下に,トランザクションリカバリサービスのアプリケーション構成ファイル(cnntrs.exe.config)を作成してください。

Connector .NETでは,トランザクションリカバリサービスの構成定義のサンプルを〈Connector .NETのインストールディレクトリ〉\examples\config下に提供しています。必要に応じてコピーして使用してください。

(3) アプリケーションおよびトランザクションリカバリサービスの設定

接続するOpenTP1が一つの場合の設定例を次の図に示します。

図1-19 アプリケーションおよびトランザクションリカバリサービスの設定例(接続するOpenTP1が一つの場合)

[図データ]

接続するOpenTP1が複数ある場合で,hostAおよびhostBでMSDTC連携機能を使用する場合の設定例を次の図に示します。

図1-20 アプリケーションおよびトランザクションリカバリサービスの設定例(接続するOpenTP1が複数ある場合)

[図データ]

トランザクションリカバリサービスでは,プロファイルID,および接続するOpenTP1(hostAおよびhostB)を指定します。このとき,hostCではMSDTC連携機能を使用しないため,hostCのプロファイルIDの指定は不要です。

アプリケーションでは,プロファイルID,および接続するOpenTP1(hostA,hostB,およびhostC)を指定します。MSDTC連携機能を使用する場合,接続するOpenTP1はトランザクションリカバリサービスで指定したOpenTP1を指定してください。AP1では,接続するOpenTP1にhostAおよびhostBを指定します。AP2では,接続するOpenTP1にhostBおよびhostCを指定します。