分散トランザクション処理機能 TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引

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recoveryService

形式

<recoveryService nodeId
                   ="MSDTC連携機能を使用するOS環境を
                     一意に識別するためのノード識別子"
                 appDomainCheckInterval
                   ="アプリケーションドメイン監視間隔"
                 recoverRetryInterval
                   ="トランザクションリカバリサービス
                     回復処理失敗時の再試行間隔"
                 recoverCheckInterval
                   ="未決着トランザクションの存在を確認する間隔"
                 recoverCheckCount
                   ="未決着トランザクションの存在を確認する回数"
                 profiles
                   ="トランザクションリカバリサービス構成定義の
                     プロファイルID"
                 rmidStoragePath
                   ="RMID格納ディレクトリ"/>

説明

MSDTC連携機能の情報を設定します。

この要素はトランザクションリカバリサービス専用です。

この要素をアプリケーションの構成定義に記述した場合は無視されます。

属性

nodeId="MSDTC連携機能を使用するOS環境を一意に識別するためのノード識別子"  〜〈文字列〉

MSDTC連携機能を使用するOS環境を一意に識別するためのノード識別子です。

MSDTC連携機能で使用するノード識別子生成コマンド(cnnnidgen)で作成したノード識別子を文字列で指定します。

アルファベットの大文字と小文字は区別しません。

この値を省略した場合,トランザクションリカバリサービスの起動に失敗します。

appDomainCheckInterval="アプリケーションドメイン監視間隔"  〜〈符号なし整数〉((1〜65535))《10》(単位:秒)

アプリケーションドメイン監視間隔を指定します。

この属性は省略できます。

recoverRetryInterval="トランザクションリカバリサービス回復処理失敗時の再試行間隔"  〜〈符号なし整数〉((1〜65535))《10》(単位:秒)

トランザクションリカバリサービスの回復処理に失敗した場合の再試行間隔を指定します。

この属性は省略できます。

recoverCheckInterval="未決着トランザクションの存在を確認する間隔"  〜〈符号なし整数〉((1〜65535))《180》(単位:秒)

トランザクション回復処理の完了後,未決着トランザクションが存在しないかを確認する間隔を指定します。

この属性は省略できます。

recoverCheckCount="未決着トランザクションの存在を確認する回数"  〜〈符号なし整数〉((1〜65535))《3》

トランザクション回復処理の完了後,未決着トランザクションが存在しないかを確認する回数を指定します。

0を指定した場合,未決着トランザクションが存在しないか確認は行いません。

この属性は省略できます。

profiles="トランザクションリカバリサービス構成定義のプロファイルID"  〜〈文字列〉

トランザクションリカバリサービスの構成定義で指定したプロファイルIDをすべてコンマ(,)区切りの文字列で指定します。

トランザクションリカバリサービスで指定する各プロファイルIDには,コンマ(,)を使用しないでください。

各プロファイルには,トランザクション回復情報を取得するための接続先となる<tp1Server>要素が指定されている必要があります。この値が指定されていない場合は<common>要素内に指定された<tp1Server>要素だけを参照します。

この値に次に示す値を指定した場合,トランザクションリカバリサービスの起動に失敗します。

また,各プロファイル内の<tp1Server>要素が存在しない場合や誤りがある場合は,回復処理の実行時にエラーとなりますが処理は続行されます。

実行時のエラー情報はClient .NETのエラートレースを参照してください。

rmidStoragePath="RMID格納ディレクトリ"  〜〈文字列〉

トランザクションリカバリサービスが未決着トランザクションの回復処理に必要な情報を保存するRMID格納ディレクトリをフルパス名で指定します。

RMID格納ディレクトリは,あらかじめ作成しておく必要があります。指定したディレクトリが存在しない場合,またはディレクトリへのアクセスに失敗した場合は,トランザクションリカバリサービスの起動に失敗します。

この属性は省略できません。

記述例

<recoveryService nodeId="18AF5B57-FED5-4522-9B0B-94FBDDDD3EA4"
                 appDomainCheckInterval="10"
                 recoverRetryInterval="10"
                 recoverCheckInterval="180"
                 recoverCheckCount="3"
                 profiles="tp1Server1,tp1Server2"
                 rmidStoragePath=
                   "C:\Program Files\Hitachi\
                    TP1Connector for .NET Framework\trs\rmid"/>