3.1.2 RPC詳細の設定
RPCに関して詳細な設定をするときは,[システム環境設定]ウィンドウの[詳細設定(H)...]ボタンをクリックします。ボタンをクリックすると,[RPC詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。
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- ボタンの使い方
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- [初期値設定(I)]ボタン
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[RPC詳細設定]ダイアログボックスの,すべての項目を初期値にします。
- [OK]ボタン
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各項目を設定した値に変更してから,[RPC詳細設定]ダイアログボックスを終了します。
- [キャンセル]ボタン
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各項目の値を変更しないで,[RPC詳細設定]ダイアログボックスを終了します。
- 〈この項の構成〉
(1) [応答待ち時間]タブに設定する項目
[応答待ち時間]タブは,図3-3を参照してください。
- [対象(O)]
-
次に示す設定対象をドロップダウンリストボックスから選択します。
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システム共通
-
ネームサービス
-
トランザクションサービス
ネームサービス,トランザクションサービス,SPPまたはSUPの設定を省略した場合は,システム共通で設定した値が仮定されます。
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- [最大応答待ち時間(W)] 〜<符号なし整数>((0〜65535))《180》(単位:秒)
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ネームサービスが,他ノードのネームサービスやシステムサーバなどと,RPCでプロセス間通信する場合,サービス要求を送信してからサービスの応答が返るまでの待ち時間の最大値を指定します。
クライアントUAP(RAPサービスを含む)が他ノードのサーバUAPにサービスを要求する形態の場合,クライアントUAPに最大応答待ち時間を指定してください。他ノードのサーバUAPにサービスを要求する概要と,最大応答待ち時間が適用されるRPC通信個所を次の図に示します。
図3‒4 他ノードのサーバUAPにサービスを要求する概要 -
クライアントUAPは,同じノードのネームサービスにサーバUAPのサービスの検索要求を送信します。この応答が返るまでの最大応答待ち時間Aは,クライアントUAPに指定した最大応答待ち時間となります。
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ネームサービスは,1.で受信したサービスの検索要求を他ノードのネームサービスに送信します。この応答が返るまでの最大応答待ち時間Bが,[最大応答待ち時間(W)]に指定した値となります。複数のノードのネームサービスにサービスの検索要求を送信する場合,それぞれのノードへの検索要求ごとに最大応答待ち時間Bが適用されます。
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サーバUAPのサービスを検索します。
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クライアントUAPは,サーバUAPにサービス要求を送信します。この応答が返るまでの最大応答待ち時間Aは,クライアントUAPに指定した最大応答待ち時間となります。
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サーバUAPのサービスを実行します。
[最大応答待ち時間(W)]には,クライアントUAPに指定する最大応答待ち時間よりも小さい値を指定してください。クライアントUAPに指定する最大応答待ち時間と同じか,それよりも大きい値を指定した場合,他ノードのネームサービス処理遅延によって,先にクライアントUAPプロセスのサービスの検索要求が送受信タイムアウトになります。
TP1/LiNKの終了処理で,[最大応答待ち時間(W)]で指定した時間だけ終了処理を待ち合わせる場合があります。したがって,大きな値を指定した場合,TP1/LiNKの終了処理に時間が掛かることがあります。
指定時間を過ぎても応答がない場合は,RPCは送受信タイムアウトとしてエラーリターンします。0を指定した場合は,応答を受信するまで待ち続けます。0を指定した場合,TP1/LiNKが終了しないことがあります。
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- [コネクション確立監視時間(C)] 〜<符号なし整数>((12〜65535))《12》(単位:秒)
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データ送信時のコネクション確立監視時間を指定します。
ノンブロッキングモードで呼び出したコネクション確立要求(connect()システムコール)に対する応答を受信するまでの監視時間を指定します。
この項目の指定は,[対象(O)]のドロップダウンリストボックスで「システム共通」を選択した場合だけ有効です。
(2) [リトライ]タブに設定する項目
- [RPCをリトライする(R)]
-
別ノードに対するTP1/LiNKのRPCでは,系切り替え中など,相手サーバが起動していない場合があるため,サービス要求が通信障害でエラーになるおそれがあります。このとき,RPCをリトライするかどうかをチェックボックスで指定します。
- チェックボックスがオンのとき
-
RPCをリトライします。
- チェックボックスがオフのとき
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RPCをリトライしません。
- [サービス要求送信リトライ回数最大値(M)] 〜<符号なし整数>((1〜3600))《18》
-
サービス要求送信リトライ回数の最大値を指定します。
この項目の指定は,[RPCをリトライする(R)]チェックボックスをオンにした場合だけ有効になります。
- [サービス要求送信リトライ間隔時間(V)] 〜<符号なし整数>((1〜3600))《10》(単位:秒)
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サービス要求送信のリトライ間隔を指定します。
この項目の指定は,[RPCをリトライする(R)]チェックボックスをオンにした場合だけ有効になります。
(3) [ネームサービス]タブに設定する項目
- [サービス情報領域の大きさ(D)] 〜<符号なし整数>((1〜32767))《64》(単位:キロバイト)
-
自ノードのネームサービスが確保するサービス情報領域の大きさを指定します。ノード自動追加機能を使用する場合は,必ず指定します。
サービス情報領域の算出式を次に示します。計算結果の値の小数点以下は切り上げます。
●ノード自動追加機能を使用しない([ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[ノードの動作モード(M)]を未指定,またはノーマルノードを指定)場合
(7616+(all_node※1×384+all_node_ex※2×284+all_node_extend_number※3×384+all_node_ex_extend_number※4×284)+((SPP※5+RAP※6)×264)+MCF※7+CLT※8)÷1024
- 注※1
-
[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄に指定したノード数
- 注※2
-
システム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノード数
- 注※3
-
[all_nodeのドメイン定義ファイルに指定する最大ノード数(A)]の値
- 注※4
-
[all_node_exのドメイン定義ファイルに指定する最大ノード数(X)]の値
- 注※5
-
SPP=サービスグループの総数
- 注※6
-
リモートAPI機能使用時 RAP=RAPサービスの総数
- 注※7
-
TP1/Messaging機能使用時
MCF=(1+mcf通信サーバ数+MHP数)×264
- 注※8
-
クライアント拡張サービス機能使用時 CLT=936
●ノード自動追加機能を使用する([ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[ノードの動作モード(M)]にマネジャノード,またはエージェントノードを指定)場合
(7936+all_node_ex※1×284+all_node_ex_extend_number※2×284+163840+((SPP※3+RAP※4)×264)+MCF※5+CLT※6)÷1024
- 注※1
-
システム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノード数
- 注※2
-
[all_node_exのドメイン定義ファイルに指定する最大ノード数(X)]の値
- 注※3
-
SPP=サービスグループの総数
- 注※4
-
リモートAPI機能使用時 RAP=RAPサービスの総数
- 注※5
-
TP1/Messaging機能使用時
MCF=(1+mcf通信サーバ数+MHP数)×264
- 注※6
-
クライアント拡張サービス機能使用時 CLT=936
- [サービス情報キャッシュ領域の大きさ(E)] 〜<符号なし整数>((1〜32767))《16》(単位:キロバイト)
-
自ノードのネームサービスが確保するサービス情報キャッシュ領域の大きさを指定します。
サービス情報キャッシュ領域の算出式を次に示します。計算結果の値の小数点以下は切り上げます。
●ノード自動追加機能を使用しない([ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[ノードの動作モード(M)]を未指定またはノーマルノードを指定)場合
(all_nodeおよびall_node_exに指定したノード※1で起動するSPP※2の総計×224)÷1024
- 注※1
-
[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄に指定したノードおよびシステム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノード,またはドメイン定義ファイルに指定したノード
- 注※2
-
SPP=サービスグループの総数
●ノード自動追加機能を使用する([ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[ノードの動作モード(M)]にマネジャノードまたはエージェントノードを指定)場合
(ノードリストに登録されているノードおよびall_node_exに指定したノード※1で起動するSPP※2の総計×224)÷1024
- 注※1
-
システム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノード,またはドメイン定義ファイルに指定したノード
- 注※2
-
SPP=サービスグループの総数
サービス情報キャッシュ領域を大きくすると,他ノードのサービス情報を検索するときの応答性能が向上します。ただし,必要以上に大きくするとOpenTP1システム全体のメモリを圧迫するので注意してください。
- [システムを構成するノードに起動通知を行う(N)]
-
自ノードのOpenTP1起動時に,[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄に指定したノードで起動するOpenTP1に対して起動通知するかどうか,または自ノードのOpenTP1が他ノードのOpenTP1からの起動通知を受け付けるかどうかをチェックボックスで指定します。
この機能は,ネームサーバ起動時に他ノードで起動するOpenTP1のネームサービスに対して,自ノードの起動を通知するものです。この機能を使用しない場合,ホストAのOpenTP1の停止時にTCP/IPがRSTパケットを送ってこないとき,ホストBのOpenTP1ではホストAのOpenTP1の停止を検出できません。そのため,ホストAのOpenTP1が再開始しても,ホストBのOpenTP1からホストAへのサービス要求が正常に実行されません。その結果,応答を受け取れないという問題が発生します。この機能を使用した場合,ネームサービス起動時に,他ノードで起動するOpenTP1のネームサービスに対し,起動したことを通知することで,受信したOpenTP1で送信元のOpenTP1の状態を把握でき,その結果,サービス要求の送受信を正常にできるようになります。
- チェックボックスがオンのとき
-
起動通知を受け付けます。
- チェックボックスがオフのとき
-
起動通知を受け付けません。
なお,このオペランドに指定した値に関係なく,namunavlコマンドは動作して,起動通知を無効化します。
ノード自動追加機能を使用する場合の動作を次に示します。
- チェックボックスがオンのとき
-
動作モードによって動作します。ノードリストに登録されているノード,およびall_node_exオペランドで指定されたノードのOpenTP1に対して起動通知します。また,起動通知を受け付けます。
マネジャノードでは,起動通知の送信元ノードがノードリストに登録されていないときは,送信元ノードをノードリストに追加します。
- チェックボックスがオフのとき
-
他ノードのOpenTP1に対して起動通知しません。また,他ノードのOpenTP1からの起動通知を受け付けません。ただし,マネジャノードでは,起動通知の送信元ノードがノードリストに登録されていないときは,送信元ノードをノードリストに追加します。
なお,マネジャノードでは,新たに起動したエージェントノードからのノードリスト要求を起動通知と解釈します。
- 注1
-
通知元ホストで複数のOpenTP1が起動している場合や,系切り替え後に同一IPアドレスで複数のOpenTP1が起動する(1LANボードだけ使用時)環境では,起動通知機能は動作しません。したがって,そのような環境ではチェックボックスをオンにしないでください。
- 注2
-
この機能を使用するには,送信側および受信側の両方のノードでOpenTP1のバージョンを05-02以降にする必要があります。
この機能を使用する場合,システム起動前に次の準備を行ってください。
-
システム共通定義(%DCDIR%\conf\BETRANRCファイル)のname_notifyオペランドに起動通知機能を使用するようテキストエディタで編集します。
-
[システム環境設定]ウィンドウのシステムを構成するノード(システム共通定義のall_nodeオペランド)またはシステム共通定義のall_node_exオペランドには,通知先のOpenTP1ノードを指定してください。name_notifyオペランドの定義を省略した場合,または通知しないよう指定した場合,起動通知は無視されます。
-
起動通知を受けるOpenTP1のシステム共通定義のname_notifyオペランドには,起動通知機能を使用するよう指定してください。また,all_nodeまたはall_node_exオペランドも同じくシステム共通定義に指定します。
オペランドの説明と定義例を次に示します。
- 形式
-
set name_notify = Y|N
- 説明
-
自ノードのOpenTP1起動時に,all_nodeおよびall_node_exオペランドで指定しているノードで起動するOpenTP1に対し起動通知するかどうか,または自ノードのOpenTP1が他ノードのOpenTP1からの起動通知を受け付けるかどうかを指定します。
Y:起動通知機能を使用します。
N:起動通知機能を使用しません。
なお,name_notifyオペランドにYを指定する代わりに,[システムを構成するノードに起動通知を行う(N)]のチェックボックスで指定することもできます。オペランド指定時の動作については,[システムを構成するノードに起動通知を行う(N)]と同じです。
- 形式
-
set all_node_ex = "ノード名〔:ポート番号〕"〔,"ノード名〔:ポート番号〕"…〕
- 説明
-
あて先指定のRPCで,all_nodeオペランドに指定したノード名以外に通信するおそれのあるOpenTP1システムのノード名およびそのネームサーバがウェルノウンポート番号として使用するポート番号を指定します。
自ノードのOpenTP1起動時に,all_node_exオペランドおよびall_nodeオペランドで指定したノードで起動するOpenTP1へ起動通知します。起動通知機能を使用すると,コネクション確立時期を管理でき,確実に送信できるようになります。
-
ノード名 〜〈1〜64文字の識別子〉
OpenTP1システムのすべてのノード名を指定します。ノード名とは,TCP/IPプロトコルのホスト名のことです。
-
ポート番号 〜〈符号なし整数〉((5001〜65535))《10000》
ネームサーバがウェルノウンポート番号として使用するポート番号を指定します。ポート番号を省略した場合は,システム環境設定ウィンドウで指定したネームサービスのポート番号が仮定されます。
このオペランドに指定したノードがall_nodeオペランドにも指定されていたり,このオペランド内に重複して指定されていたりする場合,OpenTP1が最初に解析したオペランドに対してKFCA00604-Wメッセージが出力されます。この場合,最初に解析したノードが有効となります。解析の優先順位は次のとおりです(優先順位高い>優先順位低い)。
-
all_nodeオペランド,all_node_exオペランド両方に同一ノードが指定されている場合
all_nodeオペランド>all_node_exオペランド
-
all_nodeオペランドまたはall_node_exオペランドに同一ノードが複数指定されている場合
先行指定ノード>後続指定ノード
ノード自動追加機能を使用する場合,次の点に注意してください。
-
[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[ノードの動作モード(M)]にマネジャノードまたはエージェントノードを指定したとき,このオペランドに指定したノードはノードリストに登録されません。ノードリストに登録するノードはこのオペランドに指定しないでください。
-
マネジャノードでは,このオペランドに指定したノードの情報がエージェントノードへ配布されません。ノードリストに登録するノードは,このオペランドに指定しないでください。
-
- 定義例
-
定義の最終行には,改行を入力してください。
# ALL RIGHTS RESERVED, COPYRIGHT (C)1994, HITACHI, LTD. # LICENSED MATERIAL OF HITACHI,LTD. # * # * システム共通定義 # * 環境名: betranrc # * # TP1/LiNK (betranrc) set name_port = 10000 set rpc_trace = N set rpc_datacomp = N set client_uid_check = N set node_id = LiNK set all_node = "Server01:10000",\ "Server02:20000",\ "Server03:30000" set rpc_delay_statistics = Y set name_notify = Y set all_node_ex = "EXServer01:10000",\ "EXServer02:20000",\ "EXServer03:30000"
- [グローバル検索機能を使用する(G)]
-
グローバル検索機能を使用するかどうかをチェックボックスで指定します。
グローバル検索機能とは,[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄に指定した各ノード上でネームサービスがキャッシュしている他ノードのサービス情報を取得する機能です。グローバル検索機能の詳細については,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。
- チェックボックスがオンのとき
-
グローバル検索機能を使用します。
- チェックボックスがオフのとき
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グローバル検索機能を使用しません。
- [ドメイン定義ファイルを使用する(F)]
-
TP1/LiNK起動時および再開始(リラン)時に有効にするドメイン構成をチェックボックスで指定します。なお,ドメイン定義ファイルの詳細については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
- チェックボックスがオンのとき
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ドメイン定義ファイルに指定したドメイン構成を有効にします。
- チェックボックスがオフのとき
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[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄に指定したドメイン構成を有効にします。
ドメイン定義ファイルには,all_nodeオペランドを指定するファイルと,all_node_exオペランドを指定するファイル,さらに優先選択ノードを指定する定義ファイルがあります。ファイル名称は任意です。このチェックボックスでの指定を有効にするには,それぞれのドメイン定義ファイルを次に示す場所に格納してください。
- all_nodeオペランドのドメイン定義ファイル
-
%DCCONFPATH%\dcnamndフォルダ下
- all_node_exオペランドのドメイン定義ファイル
-
%DCCONFPATH%\dcnamndexフォルダ下
- 優先選択ノードを指定する定義ファイル
-
%DCCONFPATH%\dcnamprフォルダ下
これらのファイルのノード名やポート番号に不正があった場合は,KFCA00656-E(ノード名不正),KFCA00657-E(ポート番号不正)またはKFCA00666-E(ホスト未定義)のメッセージが出力され,TP1/LiNKは起動に失敗します。
また,優先選択ノードの定義ファイルに指定したノードがall_nodeのドメイン定義ファイルに指定されていなかった場合は,KFCA00603-W(all_nodeに未定義)のメッセージが出力され,優先選択ノードの指定を無効としてTP1/LiNKが起動します。なお,同一ファイル内のほかの行で正しく定義されているノードについては,優先選択ノードの指定は有効となります。
それぞれのフォルダ下に,複数のドメイン定義ファイルを格納した場合,同じフォルダ下に格納されているすべてのドメイン定義ファイルを合わせて一つのドメイン(TP1/LiNKシステム)を構成します。
次に示す場合は,自ノードだけのドメインとしてTP1/LiNKシステムを構成します。
-
ドメイン定義ファイルが正しい場所に存在しない場合
-
ドメイン定義ファイルを格納するフォルダが存在しない場合
-
ドメイン定義ファイルにノードが指定されていない場合
TP1/LiNKの起動中にこのチェックボックスの指定を変更した場合の動作は保証できません。
チェックボックスをオフにした場合にnamchgflコマンドを実行すると,コマンドがエラーリターンします。
チェックボックスの指定による機能差について次の表に示します。
表3‒1 [ドメイン定義ファイルを使用する(F)]チェックボックスの指定による機能差 TP1/LiNKの状態
チェックボックスの指定値
オン
オフ
正常開始
[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄に指定した値を無視して,ドメイン定義ファイルの指定でTP1/LiNKシステムを構成する。
[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄の指定でTP1/LiNKシステムを構成する。
再開始
(リラン)
再開始が発生した時点の,[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄の指定を無視して,ドメイン定義ファイルの指定でTP1/LiNKシステムを構成する。
再開始時点の,[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄の指定でTP1/LiNKシステムを構成する。
稼働中
namchgflコマンドでドメイン構成を変更できる。コマンド実行時点のドメイン定義ファイルの指定でドメイン構成を変更する。
namchgflコマンドでドメイン構成を変更できない。TP1/LiNK起動時点の環境不正となり,コマンドがエラーリターンする。
- [all_nodeのドメイン定義ファイルに指定する最大ノード数(A)] 〜<符号なし整数>((0〜65535))《64》
-
all_nodeオペランドのドメイン定義ファイルに指定するノードの最大数を指定します。なお,ドメイン定義ファイルの詳細については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
namchgflコマンドでドメイン構成を変更する場合,変更後のドメインを構成する最大ノード数を指定します。
この項目に指定した値を超えるノード数を,[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄,またはドメイン定義ファイルに指定した場合にnamchgflコマンドを実行すると,コマンドがエラーリターンし,KFCA00616-EおよびKFCA00654-Eのエラーメッセージを出力します。この場合,ドメインは変更されないで,コマンド実行前のドメイン構成のままになります。
- [all_node_exのドメイン定義ファイルに指定する最大ノード数(X)] 〜<符号なし整数>((0〜65535))《64》
-
all_node_exオペランドのドメイン定義ファイルに指定するノードの最大数を指定します。なお,ドメイン定義ファイルの詳細については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
namchgflコマンドに-eオプションを指定してドメイン構成を変更する場合,変更後のドメインを構成する最大ノード数を指定します。
この項目に指定した値を超えるノード数を,ドメイン定義ファイルに指定した場合にnamchgflコマンドを実行すると,コマンドがエラーリターンし,KFCA00655-Eのエラーメッセージを出力します。この場合,ドメインは変更されないで,コマンド実行前のドメイン構成のままになります。
- [ノード監視機能(C)]
-
次に示す対象をドロップダウンリストボックスから選択して,ノード監視機能を使用するかどうかを指定します。
-
使用しない
ノード監視機能を使用しません。ドロップダウンリストボックスで,何も選択しなかった場合も同様です。
-
一方送信型ノード監視
一方送信型ノード監視機能を使用します。
-
送受信型ノード監視
送受信型ノード監視機能を使用します。
ノード監視機能を使用すると,[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄に指定したノードの起動状況を監視できます。この機能では,起動を検出できなかったOpenTP1ノードすべてのサービス情報をキャッシュから削除します。さらに,そのノードとのコネクションを切断します。ノード監視機能の詳細については,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。
ノード監視機能を使用する場合,次の点に注意してください。
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監視対象のホストで複数のOpenTP1が起動している場合や,系切り替え後に同一のIPアドレスで複数のOpenTP1が起動する(1LANボードだけ使用時)環境では,ノード監視機能を使用できません。したがって,そのような環境では,「一方送信型ノード監視」または「送受信型ノード監視」を選択しないでください。
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ノード監視機能の監視用通信処理で,ノードダウン検知の感度をチューニングする場合,次の項目を変更してください。
「一方送信型ノード監視」を選択した場合
[応答待ち時間]タブの[コネクション確立監視時間(C)]を変更してください。
「送受信型ノード監視」を選択した場合
[ネームサービス]タブの[ノードダウンを検知するまでの最大待ち時間(W)]を変更してください。
-
ノード監視機能で同時に監視できるノード数は60ノードまでです。[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄およびシステム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノード数が60を超える場合,60ノード単位で監視が繰り返されます。
-
[ノード監視間隔時間(V)]に指定した時間が経過していなくても,障害から復旧したノードがRPC抑止リストから削除されることがあります。この場合,KFCA00651-Iメッセージは出力されません。
-
[ノード監視機能(C)]に「送受信型ノード監視」を指定しているとき,KFCA00650-Iメッセージが定期的に出力されることがあります。
ノード自動追加機能を使用する場合,次の点に注意してください。
・[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[ノードの動作モード(M)]にマネジャノードを指定した場合,この指定を無視して,送受信型ノード監視機能によって,エージェントノードとノーマルノードの稼働状況が監視されます。そのため,同一ホストで複数のエージェントノードやノーマルノードを動作させる場合は,一つのホストに複数の異なるIPアドレスを設定し,それぞれのノードに異なるIPアドレスを設定してください。
・[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[ノードの動作モード(M)]にエージェントノードを指定した場合,[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[マネジャノードのノード名(N)]にマネジャノードを指定してください。また,[ノード監視機能(C)]の指定内容によって,次のように動作します。
[ノード監視機能(C)]で何も選択しなかった場合,または「使用しない」を指定した場合
送受信型ノード監視機能によって,マネジャノードの稼働状況が監視されます。同時にノードリストの整合性が確保されます。
[ノード監視機能(C)]に「一方送信型ノード監視」,または「送受信型ノード監視」を指定した場合
送受信型ノード監視機能によって,指定値を無視してマネジャノードの稼働状況が監視されます。同時にノードリストの整合性が確保されます。エージェントノード,およびノーマルノードとのノード監視は指定値に従って監視されます。
-
同一ホストで複数のマネジャノードを動作させる場合は,一つのホストに複数の異なるIPアドレスを設定し,それぞれのマネジャノードに異なるIPアドレスを設定してください。
-
- [ノード監視間隔時間(V)] 〜<符号なし整数>((1〜65535))《60》(単位:秒)
-
ノードの監視が終了したあと,次の監視を開始するまでの時間を指定します。
[ノード監視機能(C)]で「一方送信型ノード監視」または「送受信型ノード監視」を選択した場合に指定できます。
[システム環境設定]ウィンドウのシステムを構成するノードに多くのノードを指定している場合,ノード監視機能を使用するとUAPで実行するRPCに影響を及ぼす場合があります。このような場合,この項目に小さな値を指定しないでください。
ノード自動追加機能を使用する場合の動作は次のとおりです。
-
マネジャノードの場合,この指定間隔でエージェントノードの稼働状況を監視します。
-
エージェントノードの場合,この指定間隔で次のように動作します。
1. マネジャノードの稼働状況を監視します。
2. 1.と同時にマネジャノードに対してノードリスト要求を送信し,マネジャノードとの間でノードリストの整合性を確保します。
3. ほかのエージェントノードおよびノーマルノードの稼働状況は,[ノード監視機能(C)]の指定に従って監視します。
この指定値には,マネジャノードの[ノードリスト同期待ち時間(S)]の指定値と同じ値を指定してください。指定値が異なると,エージェントノードのノードリストから不当にノード情報が削除されることがあります。また,マネジャノードとエージェントノードとの間で,ノードリストの整合性が確保されるまでに時間が掛かるおそれがあります。
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- [ノードダウンを検知するまでの最大待ち時間(W)] 〜<符号なし整数>((12〜65535))《12》(単位:秒)
-
[ノード監視機能(C)]で「送受信型ノード監視」を指定した場合に実行する送受信型ノード監視で,監視対象のノードから応答が返るまでの待ち時間の最大値を指定します。[ノード監視機能(C)]で「送受信型ノード監視」を選択した場合に指定できます。
なお,[ノード監視機能(C)]に「一方送信型ノード監視」を指定した場合は,[応答待ち時間]タブの[コネクション確立監視時間(C)]に指定した値が,ノードダウンを検知するまでの時間となります。
ノード自動追加機能を使用する場合は,次のような値になります。
-
マネジャノードでは,監視対象のノードから応答が返るまでの待ち時間の最大値となります。
-
エージェントノードでは,次のような値になります。
1. マネジャノードを認識するまでは,[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[マネジャノードのノード名(N)]に指定されたノードから応答が返るまでの応答待ち時間の最大値となります。
2. マネジャノード認識後は,監視対象のノードから応答が返るまでの待ち時間の最大値となります。
-
- [他ノードのサービス情報の有効時間(O)] 〜<符号なし整数>((0〜65535))《1800》(単位:秒)
-
他ノードから取得したサーバUAPのサービス情報の有効時間を指定します。ネームサービスでは,次に示す場合に,他ノードで起動しているサーバUAPのサービス情報を取得します。
-
RPC先となるサービスグループに対して,そのノードで初めてRPCを実行した場合
-
他ノードでサーバUAPが起動された場合
他ノードからサービス情報を取得した時点からこのオペランドに指定された時間内は,他ノードに対してサービス情報を検索しないでRPCが実行されます。RPC実行時に,サービス情報の有効時間がこのオペランドに指定された時間を超過していた場合,[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄に指定されたノードからサービス情報を新たに取得し,すでに登録されているサービス情報が更新されます。また,サービス情報の有効時間内でも,他ノードからサービス情報の更新通知を受けると,サービス情報は更新されます。
[他ノードのサービス情報の有効時間(O)]の指定値を変更する場合の注意事項を次に示します。
-
0を指定した場合
サービス情報の有効時間満了時でもサービス情報を取得しません。
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デフォルト値より小さい値(1〜1799)を指定した場合
サービス情報の有効時間が短くなるため,RPC実行時に他ノードのネームサービスとのサービス情報のやり取りが多くなり,他ノードとの通信トラフィックが高くなります。この場合,グローバルキャッシュを更新する間隔を短くすることで,[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]で指定されたノードのサービス情報変化の検知が早まります。
極端に小さい値を指定した場合,各ノードのネームサービスの負荷が上がり,サービス情報の検索などネームサービスの機能が利用できなくなることがあります。
-
デフォルト値より大きい値(1801〜65535)を指定した場合
サービス情報の有効時間が長くなるため,RPC実行時に他ノードのネームサービスとのサービス情報のやり取りが少なくなり,他ノードとの通信トラフィックが低くなります。他ノードで起動しているサーバUAPのサービス情報を取得する契機が少なくなるため,任意のノードで起動しているサーバUAPへRPCが実行されないなどの現象が発生することがあります。
-
ノード自動追加機能の使用時に,小さな値を指定すると,ノードリストの参照が頻繁になります。このとき,ノードリストからの削除が実行されないことが多くなります。
-
(4) [ソケット]タブに設定する項目
- [対象(B)]
-
次に示す設定対象をドロップダウンリストボックスから選択します。
-
システム共通
-
ネームサービス
-
スケジュールサービス
-
トランザクションサービス
ネームサービス,スケジュールサービス,トランザクションサービス,SPPまたはSUPの設定を省略した場合は,システム共通で設定した値が仮定されます。
-
- [ソケット用ファイル記述子の最大数(S)] 〜<符号なし整数>((32〜2047))《64》
-
OpenTP1制御下のプロセスで,ソケット用に使用するファイル記述子の最大値を指定します。
OpenTP1制御下のプロセスは,システムサービスやユーザサーバとの間で,ソケットを使用したTCP/IP通信でプロセス間の情報交換をしています。このため,同時に稼働するUAPプロセスの数によって,ソケット用のファイル記述子の最大数を変更する必要があります。
この項目の指定値が小さいと,OpenTP1制御下のほかのプロセスとのコネクションが設定できなくなるため,プロセスはKFCA00307-Eのエラーメッセージを出力して異常終了します。
ソケット用ファイル記述子の最大数の計算式を次に示します。計算結果の値の小数点以下は切り上げます。
- ●システム共通の場合
-
(自ノード内UAPプロセス数※1+システムサービスプロセス数※2)÷0.8
- 注※1
-
自ノード内UAPプロセス数は,次に示す値の合計です。
-
自OpenTP1内のUAPプロセス数
-
CUPから同時に起動するトランザクション数([クライアントサービス環境設定]ダイアログボックスで指定したトランザクション実行プロセスの総数)
-
- 注※2
-
システムサービスプロセス数とは,自OpenTP1内のシステムサービスプロセスの数です。自OpenTP1内のシステムサービスプロセスは,rpcstatコマンドで表示されるサーバ名をカウントすることで求められます。rpcstatコマンドで表示されるサーバ名のうち,マニュアル「OpenTP1 解説」のOpenTP1のプロセス構造に記載されているシステムサービスプロセスをカウントしてください。
- ●ネームサービスの場合
-
[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[ノードの動作モード(M)]にマネジャノード,またはエージェントノードを指定した場合は,2032を指定してください。
[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスの[ノードの動作モード(M)]を未指定,またはノーマルノードを指定した場合は,次の計算式で求めた値を指定してください。
(A+B+C)÷0.8
計算式の凡例を次に示します。
A:自ノード内での,次の値の合計値です。
-
OpenTP1の開始から終了までに起動するUAPのプロセス数
-
[クライアントサービス環境設定]ダイアログボックスで指定したトランザクション実行プロセスの総数
-
システムサービスプロセス数
システムサービスプロセス数とは,自OpenTP1内のシステムサービスプロセスの数です。自OpenTP1内のシステムサービスプロセスは,rpcstatコマンドで表示されるサーバ名をカウントすることで求められます。rpcstatコマンドで表示されるサーバ名のうち,マニュアル「OpenTP1 解説」のOpenTP1のプロセス構造に記載されているシステムサービスプロセスをカウントしてください。
-
次のどちらかの値
[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブで[ドメイン定義ファイルを使用する(F)]にオフを指定している場合
[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]とシステム共通定義のall_node_exオペランドに指定しているノードの数
[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブで[ドメイン定義ファイルを使用する(F)]にオンを指定している場合
ドメイン定義ファイル(%DCCONFPATH%\dcnamnd,および%DCCONFPATH%\dcnamndexフォルダ下のファイル)に指定しているノードの数
-
自ノードで稼働するUAPで,dc_rpc_call_to関数を実行する場合のあて先に指定しているノード数
ただし,Aの4.と重複したノードは除きます。
B:他ノードのOpenTP1システムで,次の1.〜2.に該当するノードの数の合計値です。
-
次のどちらかの値
[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブで[ドメイン定義ファイルを使用する(F)]にオフを指定している場合
自ノード名を[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード](システム共通定義のall_nodeオペランド)に,またはシステム共通定義のall_node_exオペランドに指定しているノードの数を4倍した値
[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブで[ドメイン定義ファイルを使用する(F)]にオンを指定している場合
自ノード名をドメイン定義ファイル(%DCCONFPATH%\dcnamnd,および%DCCONFPATH%\dcnamndexフォルダ下のファイル)に指定しているノードの数を4倍した値
-
自ノード名をdc_rpc_call_to関数のあて先に指定したUAPが稼働する他ノード数
ただし,Aの4.および5.,Bの1.のどれかと重複したノードを除きます。
C:自ノードのネームサービスのポート番号に接続するCUPプロセス数,およびスレッド数です。
-
- ●スケジュールサービスの場合
-
(全UAPプロセス数※1+スケジュールサービスを要求してくるノード数※2+システムサービスプロセス数※3)÷0.8
- 注※1
-
全ノード内UAPプロセス数は,次に示す値の合計です。
-
自OpenTP1内のUAPプロセス数
-
自OpenTP1内のサービスを利用する,他ノード内のUAPプロセス数
-
CUPから同時に起動するトランザクション数([クライアントサービス環境設定]ダイアログボックスで指定したトランザクション実行プロセスの総数)
-
- 注※2
-
スケジュールサービスに対してサービスを要求してくるノード数は,次に示す値の合計です。ただし,重複する場合は一つ分だけ加算してください。
-
[システム環境設定]ウィンドウのシステムを構成するノードに指定したノード名の数
-
OpenTP1のall_nodeオペランド(ノードがTP1/LiNKの場合は[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード])に自ノード名を指定している,他ノードの数
-
- 注※3
-
システムサービスプロセス数とは,自OpenTP1内のシステムサービスプロセスの数です。自OpenTP1内のシステムサービスプロセスは,rpcstatコマンドで表示されるサーバ名をカウントすることで求められます。rpcstatコマンドで表示されるサーバ名のうち,マニュアル「OpenTP1 解説」のOpenTP1のプロセス構造に記載されているシステムサービスプロセスをカウントしてください。
- ●トランザクションサービスの場合
-
(全UAPプロセス数※1+トランザクションサービスを要求してくるノード内のtrnシステムプロセス数※2+システムサービスプロセス数※3)÷0.8
- 注※1
-
全ノード内UAPプロセス数は,次に示す値の合計です。
-
自OpenTP1内のUAPで,トランザクショナルRPCでサービス要求を送信するUAPプロセス数
-
自OpenTP1内のサービスに対し,トランザクショナルRPCでサービスを要求してくる他ノード内のUAPプロセス数
-
CUPから同時に起動するトランザクション数([クライアントサービス環境設定]ダイアログボックスで指定したトランザクション実行プロセスの総数)
-
- 注※2
-
トランザクションサービスを要求してくるノード内のtrnシステムプロセス数は,次に示す値の合計です。
-
自OpenTP1のall_nodeオペランド(ノードがTP1/LiNKの場合は[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード])に指定したノードのうち,自OpenTP1からトランザクショナルRPCでトランザクションを拡張するノードに指定している,トランザクションサービス定義のtrn_recovery_process_countオペランドの値(ノードがTP1/LiNKの場合は1)に1を加えた数
-
自ノード名を,OpenTP1のall_nodeオペランド(ノードがTP1/LiNKの場合は[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード])に指定している他ノードのうち,トランザクショナルRPCで自OpenTP1にトランザクションを拡張しているノードに指定している,トランザクションサービス定義のtrn_recovery_process_countオペランドの値(ノードがTP1/LiNKの場合は1)に1を加えた数
-
- 注※3
-
システムサービスプロセス数とは,自OpenTP1内のシステムサービスプロセスの数です。自OpenTP1内のシステムサービスプロセスは,rpcstatコマンドで表示されるサーバ名をカウントすることで求められます。rpcstatコマンドで表示されるサーバ名のうち,マニュアル「OpenTP1 解説」のOpenTP1のプロセス構造に記載されているシステムサービスプロセスをカウントしてください。
- [ソケットの一時クローズ開始数(C)] 〜<符号なし整数>((0〜100))《100》(単位:%)
-
OpenTP1制御下のプロセスで,[ソケット用ファイル記述子の最大数]に指定した使用ソケット数の上限に対し,一時クローズ処理によるソケットの再利用を開始するパーセンテージを指定します。一時クローズ処理とは,保持したコネクションを,ユーザの関知しないところでコネクションを確立したプロセス間の合意のもとに切断することで,プロセス内で使用するソケット数を調整する機能です。
OpenTP1では,プロセス内のソケット用に使用しているファイル記述子の数が,「[ソケット用ファイル記述子の最大数]に指定した値×[ソケットの一時クローズ開始数]に指定した値÷100」の値を超えた時点で,一時クローズ処理を開始します。
0を指定すると,確立したコネクションを保持しないで,コネクションを確立するたびに一時クローズ処理を実行します。
- [ソケットの一時クローズ非対象数(U)] 〜<符号なし整数>((0〜80))《0》(単位:%)
-
[ソケット用ファイル記述子の最大数]に指定した使用ソケット数の上限に対して,「[ソケット用ファイル記述子の最大数]に指定した値×[ソケットの一時クローズ非対象数]に指定した値÷100」の個数を一時クローズ処理の非対象として扱い,一時クローズ要求を送信しません。
ソケットの一時クローズ非対象数は,ソケットの一時クローズ開始数と同じか,それ以下の値を指定してください。
OpenTP1制御下のプロセスは,システムサーバやユーザサーバとの間で,ソケットを使用したTCP/IP通信による,プロセス間の情報交換をします。このとき,コネクション確立時のオーバヘッド削減のために,一度確立したコネクションは切断しないで保持し,同じプロセス間の通信で再利用しています。しかし,同じプロセス間の通信が頻繁に発生しない運用や,通信する相手プロセスが非常に多いシステムでは,保持しているコネクション数がある程度増えてきたときに適度にコネクションを解放し,1プロセスで使用するソケット数を調整および再利用できるようにする必要があります。
また,OpenTP1制御下のプロセスから電文の送信が発生した場合は,コネクションを確立するときに送信ポートを確保します。このポートの個数は1マシンで約4000であるため,UAPプロセスが1プロセスで保持するコネクション数の,システム全体の合計が2000を超えない程度に,[ソケットの一時クローズ開始数]および[ソケットの一時クローズ非対象数]を指定して調整してください。
この指定値が適切でないと,1プロセス内で使用できるソケット数が上限に達して,一時クローズによるソケットの再利用が新たなコネクション確立要求に追いつかなくなったり,システム全体で使用するポート数がTCP/IPの上限を超え,プロセスが異常終了したりする場合があります。
OpenTP1で使用するポート番号使用量の見積もり式を次の表に示します。
表3‒2 OpenTP1で使用するポート番号使用量の見積もり式 区分
使用量見積もり式
TCP/IP通信受け付け(listenポート)
OpenTP1システムプロセス数+ユーザサーバプロセス数
システムプロセス間通信用送信ポート
他ノードと通信するシステムプロセス数×他ノード数(namd,istd※1,trnrmd,trnrvd×n※2)
RPC送信用送信ポート
UAPプロセスがRPCを発行するノード数(UAPプロセス当たり)
RPC応答用送信ポート
UAPプロセスがRPCを発行するクライアントプロセス数(UAPプロセス当たり)
- 注※1
-
TP1/SharedTableAccessを使用している場合の値です。
- 注※2
-
nはトランザクションサービス定義のtrn_recovery_process_count指定値です。TP1/LiNKの場合は1になります。
- [一時クローズ要求の応答監視時間(L)] 〜<符号なし整数>((0〜65535))《180》(単位:秒)
-
OpenTP1制御下のプロセスで,使用中のソケット数が[ソケット用ファイル記述子の最大数]で指定した上限値に達した時点から,一時クローズ処理でソケットに空きができて,再利用できるようになるまでの監視時間を指定します。
ここで指定した時間を過ぎてもソケットが空かない場合は,そのプロセスを異常終了させます。
0を指定した場合は,無限に待ちます。
- [一時クローズ処理要求が到着していないかどうかを検査する(Z)]
-
トランザクションリカバリデーモンがトランザクション回復要求の受信待ち状態のとき,定期的に割り込んで,一時クローズ処理要求の到着の有無を検査するかどうかについて,チェックボックスで指定します。
この項目の指定は,[対象(B)]のドロップダウンリストボックスで「トランザクションサービス」を選択した場合だけ有効になります。
- チェックボックスがオンのとき
-
トランザクション回復要求の受信待ち状態に定期的に割り込み,一時クローズ処理要求が到着していないかどうかを検査します。
- チェックボックスがオフのとき
-
トランザクション回復要求の受信待ち状態に割り込まないで,トランザクション回復要求が到着するまで待ち状態を継続します。
- [ソケットの再利用指示を受信できる契機を与えるインタバル時間(Y)] 〜<符号なし整数>((1〜86400))《90》(単位:秒)
-
トランザクションリカバリデーモンがトランザクション回復要求の受信待ち状態のとき,定期的に割り込んで,一時クローズ処理要求の到着の有無を検査する場合の検査インタバル時間を,秒単位で指定します。
この指定値は,トランザクション回復要求を待つことなく次々にトランザクション回復要求を受け付けている場合にも使用されます。連続してトランザクション回復要求を受け付けた時間が一定時間を超えたところで,一時クローズ処理要求が到着していないかどうかを検査するときのインタバル値として使用されます(連続してトランザクション回復要求を受け付けた時間がこの指定値を超えたときの一時クローズ処理要求到着検査には,割り込みは発生しません)。
この指定値は,[一時クローズ要求の応答監視時間(L)]指定値よりも小さい値を設定する必要があります。
トランザクション回復要求待ち状態に割り込んで,一時クローズ処理要求受信を検査する機能は,[一時クローズ処理要求が到着していないかどうかを検査する(Z)]チェックボックスがオンのときにだけ動作します。
連続してトランザクション回復要求を受け付けたときに一時クローズ処理要求受信を検査する機能は,[一時クローズ処理要求が到着していないかどうかを検査する(Z)]の指定に関係なく動作します。
最大値を指定した場合は,[一時クローズ処理要求が到着していないかどうかを検査する(Z)]の指定に関係なく,一時クローズ処理要求が到着していないかどうかを検査しません。
この項目の指定は,[対象(B)]のドロップダウンリストボックスで「トランザクションサービス」を選択した場合だけ有効になります。
- [TCP/IPの受信バッファサイズ(H)] 〜<符号なし整数>((0,8192〜1048576))《8192》(単位:バイト)
-
コネクションごとに確保されるTCP/IPの受信バッファのサイズを指定します。
この項目の指定は,[対象(B)]のドロップダウンリストボックスで「システム共通」を選択した場合だけ有効になります。
高速な通信媒体やMTUの大きな通信媒体を使用している場合,この値を大きくすれば性能向上を見込めます。ただし,イーサネットなどのMTUの小さな通信媒体を使用している場合,性能が悪くなるおそれがあります。
0を指定した場合は,OSの受信バッファサイズが適用されます。受信データサイズが8192バイトを超える場合,この項目に0を指定することで受信バッファのサイズが拡張され,性能が向上することがあります。
0を指定する場合の使用方法については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」の遠隔サービス要求時の通信レスポンスのチューニングに関する記述を参照してください。
なお,0を指定する場合,このノードと通信するすべてのノードで同じ値を指定してください。同じ値を指定しない場合,通信するノードとバッファサイズに差異が生じ,通信性能が劣化するおそれがあります。また,1〜8191は指定できません。OSで使用できるTCP/IPの受信バッファのサイズ以下の値を指定してください。
- 注
-
TCPは,受信したデータに対し,送達確認(ACK)パケットを返信します。受信バッファのサイズに対し,受信したデータが小さいと,データを受信しても直ちにACKを返信しません(遅延ACK)。この指定値に大きな値を指定し,小さいデータをやり取りし合うような通信処理の場合,遅延ACKの影響によって性能が悪くなるおそれがあります。遅延ACKについての詳細は,TCP/IPの文献を参照してください。
この指定は,[SPP詳細設定]または[SUP詳細設定]ダイアログボックスでも指定できます。[SPP詳細設定]または[SUP詳細設定]ダイアログボックスで指定した値が優先されます。
- [TCP/IPの送信バッファサイズ(O)] 〜<符号なし整数>((0,8192〜1048576))《8192》(単位:バイト)
-
コネクションごとに確保されるTCP/IPの送信バッファのサイズを指定します。
この項目の指定は,[対象(B)]のドロップダウンリストボックスで「システム共通」を選択した場合だけ有効になります。
高速な通信媒体やMTUの大きな通信媒体を使用している場合,この値を大きくすれば性能向上を見込めます。ただし,イーサネットなどのMTUの小さな通信媒体を使用している場合,性能が悪くなるおそれがあります。
RPCは,送信バッファにデータ送信する段階で4キロバイト単位に送信していて,ネットワークの状態によっては送信バッファ内のデータがネットワーク上に出力しきれないで,送信処理に失敗することがあります。例えば,[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[その他]タブで[RPC送受信電文の最大長(M)]に8を指定して8メガバイトのメッセージを送信する場合,ネットワークの状態次第では4キロバイトの送信処理で35ミリ秒の待ちが多く発生し,通信性能に大きな影響を与えるおそれがあります。
このような場合は,この項目に0を指定し,送信バッファサイズを調整することを推奨します。
0を指定した場合は,OSの送信バッファサイズが適用されます。送信データサイズが8192バイトを超える場合,この項目に0を指定することで送信バッファのサイズが拡張され,性能が向上することがあります。
0を指定する場合の使用方法については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」の遠隔サービス要求時の通信レスポンスのチューニングに関する記述を参照してください。
なお,0を指定する場合,このノードと通信するすべてのノードで同じ値を指定してください。同じ値を指定しない場合,通信するノードとバッファサイズに差異が生じ,通信性能が劣化するおそれがあります。また,1〜8191は指定できません。OSで使用できるTCP/IPの送信バッファのサイズ以下の値を指定してください。
この指定は,[SPP詳細設定]または[SUP詳細設定]ダイアログボックスでもできます。[SPP詳細設定]または[SUP詳細設定]ダイアログボックスで指定した値が優先されます。
(5) [その他]タブに設定する項目
- [最小ポート番号(P)] 〜<符号なし整数>((5001〜65535))
-
OpenTP1制御下でウェルノウンポート化されていないプロセスが使用する受信用ポート番号を特定の範囲内の値に限定したい場合,その最小値を指定します。この設定は,OpenTP1のシステムサーバ,SUP,SPP,およびMHPで有効です。
使用するポート番号の数は,「[システム環境設定]ウィンドウの[サーバ数]に指定した総数+182」です。
最小ポート番号は,「[システム環境設定]ウィンドウの[サーバ数]に指定した総数+182」の値との合計が65535を超えないように指定してください。65535を超えた場合は,指定した値から65535までの範囲のポート番号と,OSが任意に割り当てるポート番号(1024〜5000)が使用されます。
次に示す場合はこの指定が無視され,OpenTP1制御下のウェルノウンポート化されていないプロセスのポート番号は,OSが任意に割り当てた番号(1024〜5000)になります。
-
この指定を省略した場合
-
最小ポート番号から「最小ポート番号+[システム環境設定]ウィンドウの[サーバ数]に指定した総数+182」の値までの範囲内で,任意に選択したポート番号がプロセス起動時に使用中である場合
ただし,次に示す範囲には,OpenTP1および他プログラムのウェルノウンポートを定義しないでください。
-
最小ポート番号から「最小ポート番号+[システム環境設定]ウィンドウの[サーバ数]欄に指定した総数+182」の値までの範囲
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この指定を省略したときにOSが任意に割り当てるポート番号の範囲(1024〜5000)
-
- [RPCトレースを取得するファイルの容量(T)] 〜<符号なし整数>((1024〜2147483647))《4096》(単位:バイト)
-
RPCトレースを取得するファイルの容量を指定します。
この項目の指定は,[システム環境設定]ウィンドウで[トレース取得(L)]チェックボックスをオンにした場合だけ有効になります。
なお,RPCトレースファイル容量よりも,はるかに大きい電文が送受信された場合,編集時に何も出力しなかったり,出力情報にRPCトレースの抜け落ちが発生したりすることがあります。
- [RPC送受信電文の最大長(M)] 〜<符号なし整数>((1〜8))《1》(単位:メガバイト)
-
RPCコールで送受信できるメッセージ(ユーザ電文)の最大長を指定します。
この項目で1より大きな値を指定した場合,RPCコールで送信できるメッセージの最大長は,DCRPC_MAX_MESSAGE_SIZEの値(1メガバイト)ではなく,この項目に指定した値になります。ただし,値の指定を省略した場合,または1を指定した場合は,メッセージの最大長は,DCRPC_MAX_MESSAGE_SIZEの値(1メガバイト)です。
この機能を使用する場合,次の点に注意してください。
-
[システム環境設定]ウィンドウの[システムを構成するノード]欄に指定したすべてのノードで同じ値を指定してください。同じ値を指定していない場合,送信先ノードのノード間負荷バランス機能が実行されたときに,RPCコール(dc_rpc_call,dc_rpc_call_to)がDCRPCER_NET_DOWNでエラーリターンするおそれがあります。
-
この項目に1より大きな値を指定して,1メガバイトを超えるメッセージを送信する場合,サービスを提供するUAP(SPP)が起動しているOpenTP1のノードのバージョンを,この機能に対応したバージョンにしてください。サービスを提供するUAP(SPP)が起動しているすべてのOpenTP1ノードが,この機能に対応していないバージョンの場合,RPCコール(dc_rpc_call,dc_rpc_call_to)はDCRPCER_NO_SUCH_SERVICE_GROUPまたはDCRPCER_TRNCHKでエラーリターンします。
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サービス要求先が,この機能に対応していないバージョンのOpenTP1を含む構成で,この項目に1メガバイトを超える値を指定してメッセージを送信する場合は,サービスを提供するUAP(SPP)はサービス要求元のOpenTP1ノード開始後に起動してください。サービスを提供するUAP(SPP)を,サービス要求元のOpenTP1ノード開始前に起動した場合,RPCコール(dc_rpc_call,dc_rpc_call_to)がDCRPCER_NO_SUCH_SERVICE_GROUPでエラーリターンするおそれがあります。
-
この項目を指定しないで動作していた環境で,この項目に1より大きな値を指定し,1メガバイトを超えるメッセージを送信した場合,メモリ不足が発生するおそれがあります。そのため,この項目を指定する場合は,実装するメモリ量やプロセスで使用できる最大メモリ量を考慮して指定してください。スケジューラデーモンのメモリ量の最大値は次の式で求められます。
最大使用メモリ量=指定値×64×2(単位:メガバイト)
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この項目に1より大きな値を指定して,1メガバイトを超えるメッセージを送信した場合に,RPCトレースを取得するとメモリ使用量が増加します。また,RPCトレースの取得処理に時間が掛かるおそれがあります。
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この機能の利用時に,次の機能を使用した場合の動作は保証できません。
・通信先を指定した遠隔サービス(dc_rpc_call_to)のスケジューラデーモンのポート指定
・ネームサービスを使わない通信([ユーザサービス環境設定]ダイアログボックスで通信相手のサービス情報を指定した場合)
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この項目に1より大きな値を指定して,1メガバイトを超えるメッセージをCUPに一方通知する場合は,1メガバイト以上のメッセージを受信できるバージョンのTP1/Clientを使用してください。
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データ圧縮機能を使用する場合は,圧縮後のメッセージ長が1メガバイト以下でも,RPCコール(dc_rpc_call,dc_rpc_call_to)のin_lenの値が1メガバイトより大きければ,1メガバイトを超えるメッセージを送信すると判断します。
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[システム環境設定]ウィンドウの[閉塞状態を引き継ぐサーバ,サービス数(1)]の指定値によっては,この項目に指定する値を変更する必要があります。詳細については,「3.1 TP1/LiNKの実行環境の設定」の[閉塞状態を引き継ぐサーバ,サービス数(1)]の説明を参照してください。
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