5.1.2 utodebug(デバッガと連動するUAPの起動)
- 〈この項の構成〉
(1) 名称
デバッガと連動するUAPの起動
(2) 形式
utodebug サーバ名
(3) 機能
デバッガと連動するUAPを起動します。
utodebugコマンドを実行したウィンドウは,デバッガとの入出力に使用します。
utodebugコマンドを実行する場合,プロセスサービス定義のprcsvpathオペランドの指定,またはprcpathコマンドで,サーチパス名に$DCDIR/bin,/usr/bin,および/binを追加する必要があります。
utodebugコマンドはOpenTP1システムが稼働しているマシン上のウィンドウで実行します。一つのウィンドウ上では,一つのUAPをデバッガと連動してテストできます。デバッガを停止させるまで,このウィンドウ上でそのほかのコマンドは実行できません。
指定したサーバのユーザサービス定義のtest_modeオペランドに,targetまたはsimmhp以外を指定した場合は,コマンドエラーとなります。また,指定したサーバがすでに起動している場合も,コマンドエラーとなります。
utodebugコマンドは,テスタサービスが起動中のときだけ使用できます。
(4) コマンド引数
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サーバ名 〜〈1〜8文字の識別子〉
デバッガと連動してテストを実行するUAPのサーバ名を指定します。
(5) 注意事項
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デバッガと連動しているUAPが正常終了,または異常終了した場合は,デバッガを停止させてください。
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デバッガ連動中にデバッガプロセスを強制的に終了させると,デバッガと連動していたUAPのプロセスが完全に終了しないで残ってしまう場合があります。この場合は,残っているプロセスをコマンドで終了させてください。
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デバッガ連動中にutodebugコマンドを強制的に終了させると,デバッガプロセスに対する入出力とシェルに対する入出力が混在するため,デバッガを制御できなくなります。この場合は,デバッガプロセスとデバッガと連動しているUAPのプロセスを強制的に終了させてください。
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デバッガとの連動テスト中にデバッガが制御できなくなった場合は,utodebugコマンドプロセスとデバッガプロセス,およびデバッガと連動しているUAPプロセスを強制的に終了させてください。その後,必要であれば再度,utodebugコマンドを実行してください。なお,デバッガプロセスと連動しているUAPプロセスのプロセスIDはprclsコマンドで取得できます。