分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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3.9.8 リアルタイム統計情報サービス

リアルタイム統計情報サービスは,システム全体,サーバおよびサービス単位に統計情報を取得します。このリアルタイム統計情報を標準出力やログファイルに出力すると,OpenTP1システムの稼働状況をリアルタイムに把握でき,システムの運用管理や障害復旧を迅速に行えます。

ここでは,リアルタイム統計情報サービスの概要について説明します。リアルタイム統計情報サービスを使用する運用,およびリアルタイム統計情報の取得項目については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。

リアルタイム統計情報サービスでは,次に示すUAPを使用します。

RTSSUP
リアルタイム統計情報サービスを使用する場合に起動させるUAPです。リアルタイム統計情報を取得,出力できます。
RTSSPP
リアルタイム統計情報サービスの拡張機能を使用する場合に起動させるUAPです。拡張機能では,リアルタイム統計情報サービスのオンライン中に,取得する情報の設定を変更できます。

リアルタイム統計情報サービスの概要を次の図に示します。

図3-82 リアルタイム統計情報サービスの概要

[図データ]

リアルタイム統計情報サービスの機能を次に示します。番号は図中の番号と対応しています。

  1. 定義した項目ごとに,システム全体,サーバおよびサービス単位でリアルタイム統計情報を取得します。
    リアルタイム統計情報を,RTSサービス用の共用メモリに取得します。リアルタイム統計情報サービスで使用する共用メモリについては,「7.2.2(5) リアルタイム統計情報サービスで使用する共用メモリ」を参照してください。
    UAP内の任意区間の実行時間を,リアルタイム統計情報として取得することもできます。UAP内の任意区間でのリアルタイム統計情報の取得については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。
  2. RTSサービス用の共用メモリに取得したリアルタイム統計情報を出力します。
    • 標準出力にリアルタイムに出力できます。
    • RTSログファイルに出力できます。
    • RTSログファイルに出力した統計情報をCSV形式で編集・出力できます。
  3. リアルタイム統計情報サービスのオンライン中に,取得する情報の設定を変更できます。