分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説
MHPまたはSPPから送受信できるメッセージについて説明します。
OpenTP1のUAPから送信するメッセージです。一方送信メッセージを送信するときは,dc_mcf_send関数を使います。dc_mcf_send関数を呼び出したUAPのトランザクションがコミットしてから,実際に相手システムにメッセージが送信されます。
一方送信メッセージの概要を次の図に示します。
図3-31 一方送信メッセージの概要
OpenTP1のUAPからいったん送信したメッセージを,再び送り直すことをメッセージの再送といいます。メッセージを再送するときは,dc_mcf_resend関数を使います。
同期型のメッセージとは,UAPからの関数呼び出しと同期してメッセージを送受信する形式のメッセージです。同期型のメッセージには,次に示す3種類があります。
同期送信のメッセージを使うときは,dc_mcf_sendsync関数を呼び出します。UAPからdc_mcf_sendsync関数を呼び出すと,UAPの処理をいったん止めて,出力キューにメッセージが書き込まれます。そして,相手システムにメッセージを送信し終わってから,関数がリターンします。
同期受信のメッセージを使うときは,dc_mcf_recvsync関数を呼び出します。UAPからdc_mcf_recvsync関数を呼び出すと,UAPの処理をいったん止めて,関数に指定したアプリケーション名へのメッセージを入力キューから探します。メッセージがある場合は,セグメントを受信して関数がリターンします。該当するメッセージがない場合は,送信されてくるまで待ちます。
同期送受信のメッセージを使うときは,dc_mcf_sendrecv関数を呼び出します。UAPからdc_mcf_sendrecv関数を呼び出すと,UAPの処理をいったん止めて,出力キューにメッセージが書き込まれます。そして,相手システムにメッセージを送信し終わってから,応答を自システムで受信し,その後,関数がリターンします。
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