分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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3.3.4 メッセージの通信形態

MHPで使えるメッセージの通信形態を次に示します。通信プロトコルによって使える形態は異なります。

ここで説明するメッセージの通信形態は,MHPでだけ使えます。

メッセージの通信形態とアプリケーションの型を次の図に示します。

図3-30 メッセージの通信形態とアプリケーションの型

[図データ]

<この項の構成>
(1) 問い合わせ応答形態
(2) 非問い合わせ応答形態(一方受信形態)
(3) 継続問い合わせ応答形態

(1) 問い合わせ応答形態

相手システムから送られてきたメッセージを受信して,応答のメッセージを送信する形態です。メッセージを受信するときは,dc_mcf_receive関数を使い,応答メッセージを送信するときは,dc_mcf_reply関数を使います。

問い合わせ応答形態の通信をするMHPのアプリケーションの型には,応答型ans型を指定します。応答型を指定したMHPでdc_mcf_reply関数を呼び出さないで終了すると,エラーが起こったと見なして,MHPは異常終了します。

(2) 非問い合わせ応答形態(一方受信形態)

相手システムから送られてきたメッセージを受信するだけで,応答のメッセージを送信しない形態です。メッセージを受信するときは,dc_mcf_receive関数を使います。

非問い合わせ応答形態(一方受信形態)の通信をするMHPのアプリケーションの型には,非応答型noans型を指定します。

(3) 継続問い合わせ応答形態

問い合わせ応答形態を連続させる形態です。dc_mcf_receive関数でメッセージを受信してdc_mcf_reply関数で応答メッセージを送信したあとに,続けてメッセージを受信します。続けてメッセージを受信するMHPは,同じMHPでも異なったMHPでもかまいません。継続問い合わせ応答形態の通信を終了するときは,dc_mcf_contend関数を使います。

継続問い合わせ応答形態の通信をするMHPのアプリケーションの型には,継続問い合わせ応答型cont型を指定します。