分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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3.3.6 メッセージ制御のトランザクション

MCFのトランザクション処理について説明します。

<この項の構成>
(1) トランザクションとして処理する場合
(2) トランザクションとして処理しない場合

(1) トランザクションとして処理する場合

相手システムからMCFでメッセージを受信したあとで,MHPのサービスを呼び出した時点でトランザクションが開始します。メッセージを処理したMHPが正常終了すると,トランザクションがコミットしたことになり,該当するMHPの処理が有効になります。

MHPの処理では,トランザクションをコミットすることもロールバックすることもできます。コミットするときは,dc_mcf_commit関数を,ロールバックするときはdc_mcf_rollback関数を使います。

(2) トランザクションとして処理しない場合

受信したメッセージの処理をトランザクションとして処理しないこともできます。トランザクションとして処理しないと,UAPに障害が起こった場合に回復できませんが,処理効率は良くなります。トランザクションとして処理しないMHPを非トランザクション属性のMHPといいます。非トランザクション属性のMHPを利用する場合,アプリケーション属性定義のtrnmodeオペランドでnontrnを指定します。