COBOL2002 使用の手引 操作編

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3.3.2 環境変数の指定

<この項の構成>
(1) 連動実行の指定
(2) その他の環境変数

(1) 連動実行の指定

連動実行するための環境変数は,次のとおりです。

形式
[図データ]
-IncludePath
TDコマンド(#INCLUDE)で指定するTDコマンド格納ファイルのディレクトリを指定します。
-Library
テストデバッグの対象とする共用ライブラリ名を指定します。
-Execute
テストデバッグ対象のプログラムを起動する実行可能ファイル名を指定します。

注意事項
  • TLの文字とオプションの間は空白またはタブで区切ります。
  • 環境変数CBLTDEXECで指定した実行可能ファイル名と,テストデバッガを起動した実行可能ファイルが一致する必要があります。
  • プログラムを起動するときのパスの名称は,次の点に注意して指定してください。次の条件に従わないパスの名称が指定された場合,テストデバッガの動作は保証しません。
    ・環境変数CBLTDEXECに指定した実行可能ファイル名と,プログラムを起動するときの実行可能ファイル名は,絶対パス名で指定します。
    ・プログラムを起動するときパス名は,60バイト以下とします。60バイトを超えたときは,61バイト以降が切り捨てられ,60バイトまでをパス名とみなします。
    ・パスを除いた実行可能ファイル名の長さは,14バイト以下とします。14バイトを超えたときは15バイト以降が切り捨てられ,14バイトまでが実行可能ファイル名と見なされます。
  • プログラムに渡す引数は,プログラムの起動時に指定します。環境変数CBLTDEXECには指定できません。
  • テストデバッガが起動されると,テストデバッガを表示するための端末が表示されます。端末によって,テストデバッガの入出力およびCOBOLのライブラリのメッセージが出力されます。COBOLプログラムの標準入出力は,プログラムを起動した端末で実行されます。
  • 環境変数CBLTDEXECに空白またはタブを含むパス名を指定できません。

(2) その他の環境変数

プログラムの実行に必要な環境変数と,テストデバッガに必要な環境変数を指定します。テストデバッガに必要な環境変数については,「3.2.2 環境変数の指定」を参照してください。プログラムの実行に必要な環境変数については,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」を参照してください。

注意事項
  • HP-UX(IPF)の場合
    環境変数PATHに,/opt/HILNGcbl2k/bin:/usr/bin:/usr/bin/X11を含めて指定する必要があります。
  • HP-UX(IPF64)の場合
    環境変数PATHに,/opt/HILNGcbl2k64/bin:/usr/bin:/usr/bin/X11を含めて指定する必要があります。
  • AIX(32)の場合
    環境変数PATHに,/opt/HILNGcbl2k/bin:/usr/bin:/usr/dt/binを含めて指定する必要があります。
  • AIX(64)の場合
    環境変数PATHに,/opt/HILNGcbl2k64/bin:/usr/bin:/usr/dt/binを含めて指定する必要があります。
  • Linux(x86),Linux(IPF64)の場合
    環境変数PATHに,/opt/HILNGcbl2k/bin:/usr/bin:/binを含めて指定する必要があります。
  • Linux(x64)の場合
    環境変数PATHに,/opt/HILNGcbl2k64/bin:/usr/bin:/binを含めて指定する必要があります。
  • Solaris(SPARC)の場合
    環境変数PATHに,/opt/HILNGcbl2k/bin:/usr/bin:/usr/dt/binを含めて指定する必要があります。
  • 環境変数CBLPIDIRは,絶対パスで指定します。
  • 環境変数CBLTDDISPLAYで,テストデバッガを実行しているマシンと別のマシンに表示しながらデバッグすることができます。「2.4.7 ウィンドウの表示先変更」を参照してください。