Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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付録A.5 消込情報を格納するためのユーザー用RDエリアの算出方法

消込情報をDBに格納するために,次のテーブルの格納領域を用意します。

収納サービスの種類 テーブルの種別 テーブル名
地方税・地公体料金,一般料金 消込情報格納用テーブル HMPNKyyyyyyyy
国庫金 国庫金消込情報格納用テーブル HMPNKyyyyyyyy

(凡例)
yyyyyyyy:収納機関コード

ユーザー用RDエリアは,ほかのテーブルと合わせて一つの領域を確保することもできますが,テーブルごとに異なる領域を確保することもできます。ただし,MPNセンタから消込依頼電文(国庫金の場合,国庫金消込依頼電文)を受信するごとに情報が増加するため,消込情報格納用テーブルまたは国庫金消込情報格納用テーブルと,そのほかのテーブルの格納領域を別に確保することを推奨します。

ユーザー用RDエリアは,次の計算式から算出します。

ユーザー用RDエリア(バイト)=消込情報のレコード数(レコード)×1レコード当たりの最大サイズ(バイト)×1.25

次に,消込情報のレコード数,および1レコード当たりの最大サイズの考え方について説明します。

<この項の構成>
(1) 消込情報のレコード数
(2) 1レコード当たりの最大サイズ
(3) ユーザー用RDエリアの計算式
(4) 算出例

(1) 消込情報のレコード数

消込情報は,次のようなタイミングで取得されます。

図A-5 消込情報を登録するタイミング(オンラインの場合)

[図データ]

1日に受信する消込依頼電文(国庫金の場合は,国庫金消込依頼電文)の件数によって,取得する消込情報のレコード数が決まります。

消込情報の登録件数(単位:件)

消込情報のレコード数
消込情報のレコード数(レコード)=a+b

(2) 1レコード当たりの最大サイズ

消込情報格納用テーブルまたは国庫金消込情報格納用テーブルの1レコード当たりの最大サイズは,760バイトです。ユーザー用RDエリアのサイズを算出する場合には,1レコード当たりの最大サイズで見積もる必要があります。なお,これらのテーブルには可変長項目が含まれていますが,全体サイズに大きな影響はありません。

(3) ユーザー用RDエリアの計算式

(1)および(2)の値を利用して,消込情報格納用テーブルまたは国庫金消込情報格納用テーブルのユーザー用RDエリアを算出します。

次にユーザー用RDエリアの計算式を示します。

ユーザー用RDエリア(バイト)=(a+b)×760×1.25

(4) 算出例

ユーザー用RDエリアの算出例を次に示します。

(例)
毎日の収納サービス用に,電文トラフィックが100,000件程度ある。各電文種別の割合は,照会サービスが約40%,消込サービスが60%で,取消サービスはほとんど発生しないとする。
この場合のユーザー用RDエリアの計算式を次に示します。
100,000(件)×0.6×760(バイト)×1.25=57,000,000(バイト)