Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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付録A.4 請求情報を格納するためのユーザー用RDエリアの算出方法

請求情報をDBに格納するために,次の請求情報格納用テーブルの格納領域を用意します。

テーブルの種別 テーブル名
請求情報格納用テーブル HMPNSyyyyyyyy

(凡例)
yyyyyyyy:収納機関コード

ユーザー用RDエリアは,ほかのテーブルと合わせて一つの領域を確保することもできますが,テーブルごとに異なる領域を確保することもできます。ただし,オンライン電文によって請求情報の追加および削除を頻繁に行う場合は,請求情報格納用テーブルとそのほかのテーブルの格納領域を別に確保することを推奨します。

ユーザー用RDエリアは,次の計算式から算出します。

ユーザー用RDエリア(バイト)=請求情報のレコード数(レコード)×1レコード当たりの最大サイズ(バイト)×1.25

次に,請求情報のレコード数,および1レコード当たりの最大サイズの考え方について説明します。

<この項の構成>
(1) 請求情報のレコード数
(2) 1レコード当たりの最大サイズ
(3) ユーザー用RDエリアの計算式
(4) 算出例

(1) 請求情報のレコード数

請求情報は,次のようなタイミングで取得されます。

図A-4 請求情報を登録するタイミング(オンラインの場合)

[図データ]

1日に登録される請求情報の件数によって,請求情報のレコード数が決まります。

次に,請求情報のレコード数の計算式を示します。

請求情報の登録件数(単位:件)
  • 1日に一括登録される請求情報件数:a
  • 1日にオンライン電文で登録される請求情報件数:b

請求情報のレコード数の計算式
請求情報のレコード数(レコード)=a+b

(2) 1レコード当たりの最大サイズ

請求情報格納用テーブルの1レコード当たりの最大サイズは,1,440バイトです。ユーザー用RDエリアのサイズを算出する場合には,1レコード当たりの最大サイズで見積もる必要があります。なお,このテーブルには可変長項目が含まれていますが,全体サイズに大きな影響はありません。

(3) ユーザー用RDエリアの計算式

(1)で算出した値,および(2)の1レコード当たりの最大サイズを利用して,請求情報格納用テーブルのユーザー用RDエリアを算出します。

次にユーザー用RDエリアの計算式を示します。

ユーザー用RDエリア(バイト)=(a+b)×1,440×1.25

(4) 算出例

ユーザー用RDエリアの算出例を次に示します。

(例)
1日に1回,10,000件の請求情報を一括登録する。また,オンラインで1日に2,000件の追加登録をする。請求情報は平均有効期限を7日間とする。
この場合のユーザー用RDエリアの計算式を次に示します。
(10,000(件)+2,000(件))×7(日)×1,440(バイト)×1.25=151,200,000(バイト)