Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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付録A.3 納付情報を格納するためのユーザー用RDエリアの算出方法

納付情報をDBに格納するために,次のテーブルの格納領域を用意します。

収納サービスの種類 テーブルの種別 テーブル名
地方税・地公体料金,一般料金 納付情報格納用テーブル HMPNNyyyyyyyy
国庫金 国庫金納付情報格納用テーブル HMPNTyyyyyyyy

(凡例)
yyyyyyyy:収納機関コード

ユーザー用RDエリアは,ほかのテーブルと合わせて一つの領域を確保することもできますが,テーブルごとに異なる領域を確保することもできます。ただし,オンライン電文によって納付情報の追加および削除を頻繁に行う場合は,納付情報格納用テーブルまたは国庫金納付情報格納用テーブルと,そのほかのテーブルの格納領域を別に確保することを推奨します。

ユーザー用RDエリアは,次の計算式から算出します。

ユーザー用RDエリア(バイト)=納付情報のレコード数(レコード)×1レコード当たりの最大サイズ(バイト)×1.25

次に,納付情報のレコード数,および1レコード当たりの最大サイズの考え方について説明します。

<この項の構成>
(1) 納付情報のレコード数
(2) 1レコード当たりの最大サイズ
(3) ユーザー用RDエリアの計算式
(4) 算出例

(1) 納付情報のレコード数

地方税・地公体料金,および一般料金の場合,納付情報は次のようなタイミングで取得されます。なお,国庫金の場合,納付情報取得のタイミングはユーザー任意となります。

図A-3 納付情報を登録するタイミング(オンラインの場合)

[図データ]

1日に登録される納付情報の件数によって,納付情報のレコード数が決まります。

次に,納付情報のレコード数の計算式を示します。

納付情報の登録件数(単位:件)
  • 1日に一括登録される納付情報件数:a
  • 1日にオンライン電文で登録される納付情報件数:b

納付情報のレコード数の計算式
納付情報のレコード数(レコード)=a+b

(2) 1レコード当たりの最大サイズ

各テーブルの1レコード当たりの最大サイズを次に示します。

ユーザー用RDエリアのサイズを算出する場合には,1レコード当たりの最大サイズで見積もる必要があります。なお,これらのテーブルには可変長項目が含まれていますが,全体サイズに大きな影響はありません。

(3) ユーザー用RDエリアの計算式

(1)で算出した値,および(2)の1レコード当たりの最大サイズを利用して,各テーブルのユーザー用RDエリアを算出します。

次に各テーブルのユーザー用RDエリアの計算式を示します。

納付情報格納用テーブルの場合
ユーザー用RDエリア(バイト)=(a+b)×1,488×1.25

国庫金納付情報格納用テーブルの場合
ユーザー用RDエリア(バイト)=(a+b)×1,502×1.25

(4) 算出例

納付情報格納用テーブルのユーザー用RDエリアの算出例を次に示します。

(例)
1日に1回,10,000件の納付情報を一括登録する。また,オンラインで1日に2,000件の追加登録をする。納付情報は平均有効期限を7日間とする。
この場合のユーザー用RDエリアの計算式を次に示します。
(10,000(件)+2,000(件))×7(日)×1,488(バイト)×1.25=156,240,000(バイト)