hmpnblinit（ファイル初期化）

-f

通信サーバfor Billerの動作に必要な，次に示す初期化処理をします。このオプションは，必ずボリュームグループがアクティブな状態で指定してください。また，HA構成ではない場合も，「-b」オプションではなく「-f」オプションを指定してください。

状態管理ファイルの初期化
ロウ論理ボリュームへのシンボリックリンクの作成
所定のディレクトリ（通信サーバfor Billerのセットアップディレクトリ）/usrlibにライブラリがない場合，通信サーバfor Biller用のユーザーコールバックのライブラリを所定のディレクトリにコピー
通信サーバシステム定義の「CLUSTER_MODE」が「Y」の場合に，状態管理情報格納用テーブルに初期値を設定^※

なお，ボリュームグループについては，「3.4.5　ロウ論理ボリュームの作成」を参照してください。また，ユーザーコールバックのライブラリについては，「6.　ユーザーコールバックの作成」を参照してください。

注※: クラスタ構成の場合，一つでも通信サーバが起動していると，状態管理情報格納用テーブルを初期化できません。状態管理情報格納用テーブルを初期化するときは，通信サーバが停止している状態でファイル初期化コマンドを実行してください。

-b

「-f」オプションと同様に，通信サーバfor Billerの動作に必要な初期化処理をします。ただし，状態管理ファイルの初期化処理はできません。HA構成の予備系で動作環境を初期化する場合，指定してください。

なお，このオプションは，ボリュームグループが非アクティブな状態での実行を前提としています。

ファイルの内容を初期化し，コマンドが正常終了した場合，ファイルの内容を元に戻すことはできません。なお，強制停止のあとにファイル初期化コマンドを実行した場合，通信サーバfor Billerの起動コマンド（hmpnstart）に「-R」オプションを指定して実行しても，状態を回復できません。
通信サーバシステム定義を変更した場合は，必ずファイル初期化コマンドを実行して初期化してください。初期化しなかった場合，業務系SPPが起動できないことがあります。
ロウ論理ボリュームを再構築した場合，ファイル初期化コマンドを実行して初期化する必要があります。初期化しないと，通信サーバfor Billerが起動できない場合があります。
ロウ論理ボリュームの作成については，「3.4.5　ロウ論理ボリュームの作成」を参照してください。
ファイル初期化コマンドによるユーザーコールバックのライブラリのコピーは，独自に作成したライブラリを，通信サーバfor Billerが提供するライブラリに変更する場合に使用します。その場合，所定のディレクトリから独自に作成したライブラリを削除したあとにファイル初期化コマンドを実行します。ライブラリがすでに所定のディレクトリにある場合，ファイル初期化コマンドを実行しても，既存のライブラリは上書きされません。ユーザーコールバックのライブラリについては，「6.　ユーザーコールバックの作成」を参照してください。
通信サーバ起動中にこのコマンドを実行できません。
このコマンドを実行する前に，通信サーバfor Billerのセットアップを終了しておいてください。
このコマンドを実行する前に，状態管理ファイル用ロウ論理ボリューム・業務系プロセス状態ファイル用ロウ論理ボリュームを作成しておいてください。
通信サーバシステム定義の「RAW_BL_STAT」および「RAW_WORKPRC_STAT」に正しいパスを定義しておいてください。