収納業務プログラムは，収納業務受付SPPに照会要求電文を送信します。収納業務受付SPPは，受信した電文中の収納情報に該当するDB上の消込情報レコードを参照し，収納業務プログラムに返送します。なお，照会する消込情報は，次に示す受信した電文中の項目によって指定されます。

地方税・地公体料金の場合

納付番号，確認番号，および納付区分

一般料金の場合

お客様番号および確認番号

国庫金の場合

• 収納機関コードが国税庁（00200000）の場合
  納付番号，確認番号，および納付区分
  
• 収納機関コードが国税庁（00200000）以外の場合
  納付番号および確認番号
  

消込情報格納用テーブルを格納する形式を次に示します。設定方法のサイズに満たないデータは次のように設定してください。

• 固定長データの場合，左詰めで設定し残りは半角SPACEを設定します。
• データ長の場合，右詰めで設定し残りはALL0を設定します。
• 可変長データの場合，左詰めで設定し残りはNULLを設定します。

また，データがない項目には，NULLを設定してください。

表7-57　消込情報格納用テーブルの形式

項目名	内容	項目属性	サイズ （単位：バイト）	データ型
RECV_CODE	収納機関コード	CHAR	8	固定長データ
CUST_NO	お客様番号（納付番号）	CHAR	4	データ長
		CHAR	20	可変長データ
CONF_NO	確認番号	CHAR	4	データ長
		CHAR	6	可変長データ
PAY_CLS	納付区分	CHAR	4	データ長
		CHAR	16	可変長データ
SRC_TRX	仕向トランザクション番号	CHAR	5	固定長データ
DST_TRX	被仕向トランザクション番号	CHAR	5	固定長データ
SRC_CODE	仕向センタコード	CHAR	10	固定長データ
DST_CODE	被仕向センタコード	CHAR	10	固定長データ
BANK_CODE	金融機関コード	CHAR	8	固定長データ
BRANCH_CODE	店舗コード	CHAR	6	固定長データ
SRC_PROCDATE	仕向処理年月日	CHAR	8	固定長データ
SRC_PROCTIME	仕向処理時刻	CHAR	6	固定長データ
SRC_PROCNUM	仕向処理通番	CHAR	8	固定長データ
MPN_PROCDATE	MPN処理年月日	CHAR	8	固定長データ
MPN_PROCTIME	MPN処理時刻	CHAR	6	固定長データ
MPN_PROCNUM	MPN処理通番	CHAR	10	固定長データ
PAYMENT	精査金額	CHAR	11	固定長データ
ORIGIN_MSG_TYPE	オリジナル電文種別コード	CHAR	4	固定長データ
ORIGIN_RES_CODE	オリジナルレスポンスコード	CHAR	4	固定長データ
RES_CODE	レスポンスコード	CHAR	4	固定長データ
AGENCY_CODE	歳入代理店金融機関コード	CHAR	8	固定長データ
CHANNEL_TYPE	チャネル区分	CHAR	2	固定長データ
PAY_TYPE	納付金区分	CHAR	2	固定長データ
IN_TYPE	入力区分	CHAR	2	固定長データ
OCR_INFO	OCR情報	CHAR	83	固定長データ
BARCODE_INFO	バーコード情報	CHAR	4	データ長
		CHAR	50	可変長データ
PAY_FORM	支払い形態	CHAR	1	固定長データ
BILL_INFO	請求情報	CHAR	4	データ長
		CHAR	115	可変長データ
IS_INQ	照会有無	CHAR	1	固定長データ
RECEIPT_DATE	入金日	CHAR	8	固定長データ
CHECK_AMT	他店券金額	CHAR	11	固定長データ
USER_NAME_KANA	利用者名（カナ）	CHAR	4	データ長
		CHAR	24	可変長データ
USER_NAME_KANJI	利用者名（漢字）	CHAR	4	データ長
		CHAR	24	可変長データ
RECV_NAME_KANA	収納機関名（カナ）	CHAR	4	データ長
		CHAR	24	可変長データ
RECV_NAME_KANJI	収納機関名（漢字）	CHAR	4	データ長
		CHAR	24	可変長データ
PAY_WAY	支払方法	CHAR	1	固定長データ
STAMP_AMT	印紙税額	CHAR	3	固定長データ
BANK_OPTION	金融機関任意情報	CHAR	4	データ長
		CHAR	20	可変長データ
PAY_AMT	収納金額	CHAR	11	固定長データ
PAY_DATE	収納日	CHAR	8	固定長データ
INQ_TIME	照会時刻	CHAR	6	固定長データ
RECEIPT_TYPE	領収区分	CHAR	1	固定長データ
PAY_INFO	納付情報	CHAR	4	データ長
		CHAR	132	可変長データ
PUBLIC_OPTION	地公体任意情報	CHAR	4	データ長
		CHAR	20	可変長データ
CAN_FLAG	取消フラグ	CHAR	1	固定長データ
RTN_INFO	リターン情報	CHAR	8	固定長データ
PROD_DATE	作成日	CHAR	10	固定長データ
PROD_TIME	作成時刻	CHAR	8	固定長データ
合計			819	−

（凡例）

−：該当なし

• サービスグループ名，サービス名
  収納業務受付SPP用ユーザサービス定義に指定した，消込情報照会用のサービスグループ名およびサービス名を指定します。
  
• 入力情報
  次の形式で通信サーバfor Billerに電文を送信します。
  

  表7-58　要求電文への設定項目（消込情報照会の場合）

  項目名	内容	属性	サイズ（単位：バイト）
  収納業務ID長※1	収納業務ID長	unsigned int	−
  収納業務ID※2	収納業務受付に対するユニークなID	char	（収納業務ID長）
  収納機関コード	収納機関コード	char	8
  お客様番号（納付番号）	お客様番号（納付番号）の長さ	char	4
  	お客様番号（納付番号）	char	20
  確認番号	確認番号の長さ	char	4
  	確認番号	char	6
  納付区分※3	納付区分の長さ	char	4
  	納付区分	char	16

  （凡例）

  −：該当なし

  注※1

  収納業務ID長は，最大100の数値を指定できます。

  注※2

  この項目は省略できます。省略する場合は，収納業務ID長にALL0を設定してください。省略した場合，収納業務受付SPPの障害時に出力されるエラーメッセージの収納業務IDに「*」が表示されます。

  注※3

  地方税・地公体料金の場合，または国庫金で収納機関コードが国税庁（00200000）の場合，指定します。

  
  
• 入力情報長
  入力情報に設定した電文長を指定します。
  
• 呼び出し方法
  同期応答型RPC
  
• 出力情報
  通信サーバfor Billerが応答電文として設定する出力情報の領域を指定します。
  
• 出力情報長
  出力情報で設定した領域長を指定します。
  

• 出力情報
  次の形式で収納業務プログラムに電文を返送します。
  

  表7-59　応答電文への設定項目（消込情報照会の場合）

  項目名	内容	属性	サイズ（単位：バイト）
  収納業務ID長※1	収納業務ID長	unsigned int	−
  収納業務ID※1	収納業務受付に対するユニークなID	char	（収納業務ID長）
  リターンコード※2	収納業務受付SPPからのリターンコード	char	11
  消込情報照会件数	消込情報照会件数	unsigned int	−
  残照会件数※3	出力情報の領域に入りきらなかった照会件数	unsigned int	−
  消込情報レコード長※4	DBに格納されている消込情報レコード長	unsigned int	−
  消込情報レコード※4	DBに格納されている消込情報レコード	char	（消込情報レコード長）

  （凡例）

  −：該当なし

  注※1

  要求電文の値が設定されます。

  注※2

  正常時は，ALL0が設定されます。それ以外のリターンコードについては，マニュアル「Hitachi Multi Payment Network communications server メッセージ」を参照してください。

  注※3

  収納業務プログラムが設定した応答領域（出力情報長）が消込情報レコードより小さい場合，残照会件数に値が設定されます。

  注※4

  照会情報が複数件ある場合は，この項目が繰り返し設定されます。

  
  
• 出力情報長
  出力情報に設定した電文長
  

注意

• 収納業務ID長が数値でない場合，収納業務ID長に指定したサイズと収納業務IDのサイズが不一致の場合，または出力情報長が小さい場合は，応答電文が返送されません。
• 入力情報が形式に合っていない場合，「収納業務ID長+収納業務ID+リターンコード」が，応答電文として返送されます。
• 照会できる消込情報がない（消込情報照会件数が0件）場合，消込情報レコード長，および消込情報レコードはありません。