Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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6.4.2 作成方法

ユーザーコールバックは次の手順で作成します。なお,ユーザーコールバックは,通信サーバ管理者が作成してください。

  1. サンプルファイルを任意のディレクトリにコピーする
    サンプルファイルは,次のディレクトリに格納されています。
    地方税・地公体料金の場合
    (通信サーバfor Billerセットアップディレクトリ)/examples/uoc/public/
    一般料金の場合
    (通信サーバfor Billerセットアップディレクトリ)/examples/uoc/general/
    国庫金の場合
    (通信サーバfor Billerセットアップディレクトリ)/examples/uoc/treasury/
    このディレクトリには,次のサンプルファイルが格納されています。

    表6-3 ユーザーコールバックのサンプルファイル

    ファイル名 種別
    HMpnUoc.c サンプルファイル
    HMpnUoc.h ヘッダーファイル
    Makefile メイクファイル
    なお,サンプルファイルは,直接編集しないでください。必ずコピーしたサンプルファイルを使用してください。
  2. ファイルの属性を変更する
    コピーしたファイルに,書き込み権限を追加してください。
  3. コピーしたファイルを編集し,処理を追加する
    ユーザーコールバックの仕様については,「6.5 ユーザーコールバックインターフェース」を参照してください。
  4. サンプルメイクファイルを編集する
    ライブラリを生成するために,ユーザーコールバックを作成する環境に応じて,サンプルメイクファイルを編集します。
  5. ライブラリを生成する
    次の形式で,メイクを実行してください。
    % make
    メイクを実行すると,ライブラリが生成されます。生成されるライブラリは,次のとおりです。

    表6-4 ユーザーコールバックのライブラリ

    ファイル名 種別

    • AIX 5Lの場合
      libhmpnuoc.a
    • HP-UXの場合
      libhmpnuoc.sl
    地方税・地公体料金用ライブラリ

    • AIX 5Lの場合
      libhmpnuocgen.a
    • HP-UXの場合
      libhmpnuocgen.sl
    一般料金用ライブラリ

    • AIX 5Lの場合
      libhmpnuoctrs.a
    国庫金用ライブラリ
  6. 通信サーバfor Billerが稼働中の場合,停止する
    状態表示コマンド(hmpnstat)を実行して,通信サーバfor Billerが稼働中かどうかを確認します。通信サーバfor Billerが稼働中であれば,停止してください。なお,通信サーバfor Billerが開局中の場合は,閉局コマンド(hmpnclose)を実行して閉局してから,停止してください。
    通信サーバfor Billerの停止方法については,「8.2.7 通信サーバfor Billerの停止」を参照してください。
  7. 生成したライブラリを所定のディレクトリにコピーする
    次の形式で,手順5で生成したライブラリを(通信サーバfor Billerのセットアップディレクトリ)/usrlibにコピーしてください。なお,コピーする前に,同じ名前のライブラリがコピー先ディレクトリに存在しないことを確認してください。
    ここでは,地方税・地公体料金用ライブラリを生成したときの例を示します。
    # cp libhmpnuoc.sl $HMPNDIR/usrlib
  8. 通信サーバ管理者でログインする
    通信サーバfor Billerを起動するために,通信サーバ管理者でログインしてください。
  9. 通信サーバfor Billerを起動する
    通信サーバfor Billerの起動方法については,「8.2.2 通信サーバfor Billerの起動」を参照してください。

注意
  • 独自に作成したライブラリを,通信サーバfor Billerが提供するライブラリに変更する場合,所定のディレクトリにあるライブラリを必ず削除し,その後ファイル初期化コマンド(hmpnblinit)を実行してください。
  • 独自のライブラリを,マルチスレッドライブラリとして作成することはできません。