Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller
HAモニタの定義をファイルごとに説明します。各項目の詳細については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。また,各定義ファイルの記述例については,「4.7 定義ファイルの記述例(通信サーバfor Biller単独でのHA構成の場合)」または,「4.8 定義ファイルの記述例(通信サーバBaseと通信サーバfor Biller双方でのHA構成の場合)」を参照してください。
サーバ(HiRDB,OpenTP1および通信サーバBase)の環境設定をします。
サーバの環境設定では,次の2種類の定義文を使用します。
設定するサーバおよび定義文は,HA構成の形態によって異なります。
次の定義文を使用します。
表4-46 server定義文(通信サーバfor Biller単独でのHA構成−通信サーバfor Billerだけを切り替える場合)
項目名 | 説明 | 定義値(HiRDB) | 定義値(OpenTP1) | 定義値の変更 |
---|---|---|---|---|
name | HiRDB,OpenTP1のそれぞれのセットアップディレクトリを絶対パスで指定してください。 | 任意 | 任意 | ○ |
alias | HA定義の「HA_KIND」に「SRV」を指定した場合は,「SV_GRP」に指定した値を指定してください。それ以外の場合は,サーバプログラムの識別名(サーバの別名)を任意に指定できます。 | 任意 | 任意 | ○ |
acttype | サーバの起動方法を指定します。 | server | server | × |
switchtype | サーバ障害を検出した場合,系切り替えを行う指定をします。 | switch | switch | × |
group | HA定義の「HA_KIND」に「GRP」を指定した場合は,「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には,「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。※1 | グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※2 |
lan_updown | LANの状態設定ファイルを使用するかどうかを指定します。 | use | use | × |
disk | 通信サーバのロウ論理ボリューム,および共通ソフトウェアのキューマネージャー用の論理ボリュームを含むボリュームグループ名を指定してください。 | 任意 | 任意 | ○ |
fs_name | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリュームを絶対パスで指定してください。 | − | 任意 | ○ |
fs_mount_dir | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリュームをマウントするディレクトリを絶対パスで指定してください。 | − | 任意 | ○ |
次の定義文を使用します。
サンプルファイルはありません。ファイルを作成し,各定義文で,次に示す項目を必ず定義してください。これらは,現用系と予備系で同じ値を指定してください。
表4-47 server定義文(通信サーバfor Biller単独でのHA構成−通信サーバBaseおよび通信サーバfor Billerを切り替える場合)
項目名 | 説明 | 定義値(HiRDB) | 定義値(OpenTP1) | 定義値の変更 |
---|---|---|---|---|
name | HiRDB,OpenTP1のそれぞれのセットアップディレクトリを絶対パスで指定してください。 | 任意 | 任意 | ○ |
alias | HA定義の「HA_KIND」に「SRV」を指定した場合は,「SV_GRP」に指定した値を指定してください。それ以外の場合は,サーバプログラムの識別名(サーバの別名)を任意に指定できます。 | 任意 | 任意 | ○ |
acttype | サーバの起動方法を指定します。 | server | server | × |
switchtype | サーバ障害を検出した場合,系切り替えを行う指定をします。 | switch | switch | × |
group | HA定義の「HA_KIND」に「GRP」を指定した場合は,「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には,「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。※1 | グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※2 |
lan_updown | LANの状態設定ファイルを使用するかどうかを指定します。 | use | use | × |
parent | 自サーバを起動するために必要なリソースサーバの識別名(リソースサーバの別名)を指定してください。※1 | 任意 | 任意 | ○ |
表4-48 resource定義文(通信サーバfor Biller単独でのHA構成−通信サーバBaseおよび通信サーバfor Billerを切り替える場合)
項目名 | 説明 | 定義値 | 定義値の変更 |
---|---|---|---|
alias | server定義文の「parent」で指定した識別名を指定してください。 | 任意 | ○ |
group | HA定義の「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。 | グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※1 |
disk | 通信サーバのロウ論理ボリューム,および共通ソフトウェアのキューマネージャー用の論理ボリュームを含むボリュームグループ名を指定してください。※2 | 任意 | ○ |
fs_name | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリューム,および通信サーバBaseの受信ファイル格納ディレクトリ用論理ボリュームを絶対パスで指定してください。※2 | 任意 | ○ |
fs_mount_dir | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリュームをマウントするディレクトリ,および通信サーバBaseの受信ファイル格納ディレクトリ用論理ボリュームをマウントするディレクトリを絶対パスで指定してください。※2 | 任意 | ○ |
リソースサーバを使った連動系切り替えを行うため,次の定義文を使用します。
サンプルファイルはありません。ファイルを作成し,各定義文で,次に示す項目を必ず定義してください。これらは,現用系と予備系で同じ値を指定してください。
表4-49 server定義文(通信サーバBaseと通信サーバfor Biller双方でのHA構成)
項目名 | 説明 | 定義値(HiRDB) | 定義値(OpenTP1) | 定義値(通信サーバBase) ※1 |
定義値の変更 |
---|---|---|---|---|---|
name | HiRDB,OpenTP1ではそれぞれのセットアップディレクトリ,通信サーバBaseでは通信サーバ起動シェル※2の絶対パスを指定してください。 | 任意 | 任意 | 任意 | ○ |
alias | HA定義の「HA_KIND」に「SRV」を指定した場合は,「SV_GRP」に指定した値を指定してください。それ以外の場合は,サーバプログラムの識別名(サーバの別名)を任意に指定できます。 | 任意 | 任意 | 任意 | ○ |
acttype | サーバの起動方法を指定します。 | server | server | monitor | × |
termcommand | 作成したサーバの終了コマンドを絶対パスで指定してください。 | − | − | 任意 | ○ |
switchtype | サーバ障害を検出した場合,系切り替えを行う指定をします。 | switch | switch | − | × |
group | HA定義の「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。 ※3 |
グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※4 |
lan_updown | LANの状態設定ファイルを使用するかどうかを指定します。 | use | use | use | × |
waitserv_exec | HAモニタの実行サーバ起動完了処理を実行する前に「name」で指定したサーバの実行完了を待つかどうかを指定します。 | − | − | yes | × |
parent | 自サーバを起動するために必要なリソースサーバの識別名(リソースサーバの別名)を指定します。 ※3 |
任意 | 任意 | 任意 | ○ |
表4-50 resource定義文(通信サーバBaseと通信サーバfor Biller双方でのHA構成)
項目名 | 説明 | 定義値 | 定義値の変更 |
---|---|---|---|
alias | server定義文の「parent」で指定した識別名を指定してください。 | 任意 | ○ |
group | HA定義の「SV_GRP」で指定した値を指定してください。切り替え種別には「exchange」(連動系切り替え)を指定してください。 | グループ名:exchange (グループ名部分は任意) |
○※1 |
disk | 通信サーバのロウ論理ボリューム,および共通ソフトウェアのキューマネージャー用の論理ボリュームを含むボリュームグループ名を指定してください。※2 | 任意 | ○ |
fs_name | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリューム,および通信サーバBaseの受信ファイル格納ディレクトリ用論理ボリュームを絶対パスで指定してください。※2 | 任意 | ○ |
fs_mount_dir | 共通ソフトウェアのキューマネージャー用論理ボリュームをマウントするディレクトリ,および通信サーバBaseの受信ファイル格納ディレクトリ用論理ボリュームをマウントするディレクトリを絶対パスで指定してください。※2 | 任意 | ○ |
HAモニタの環境設定には,サンプルファイルがありません。ファイルを作成し,次に示す項目を必ず定義してください。表中にない項目については,環境に合わせて定義できます。
表4-51 HAモニタの環境設定
定義文の種類 | 項目名 | 説明 | 定義値 | 定義値の変更 |
---|---|---|---|---|
function | usrcommand | 共通ソフトウェアを強制停止させるシェルを絶対パスで指定してください。 | 任意 | ○ |
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