Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
障害の発生に備えてバックアップを取得します。バックアップの取得方法とバックアップからの回復方法については,「4.4 データベースのバックアップの取得」,「4.5 データベースの回復」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) バックアップを取得する時点
- (2) バックアップの運用時の注意事項
- (3) バックアップ対象ファイル一覧
オブジェクトサーバの運用時には,障害の発生に備えて次の時点でバックアップを取得するようにしてください。
- 定期的な取得
ファイル障害などに備えて,バックアップは定期的に取得するようにしてください。
- データベースを構成変更及び再編成するコマンドの実行前
データベースを構成変更又は再編成したときに障害が発生した場合に備えて,バックアップを取得します。次に示すコマンドを実行する前には,すべてのファイルのバックアップを取得してください。
- xodaraddコマンド
- xodarrmコマンド
- xodfladdコマンド
- xodbrcnsコマンド
- xodbreogコマンド
- データベースを構成変更及び再編成するコマンドの実行後
次に示すコマンドが正常終了した時に,すべてのファイルのバックアップを取得してください。なお,このバックアップは,安全のためにコマンド実行前に取得したバックアップとは別に保存してください。
- xodaraddコマンド
- xodarrmコマンド
- xodfladdコマンド
- xodbrcnsコマンド
- xodbreogコマンド
- システムを移行するとき
- システムをバージョンアップするとき
(2) バックアップの運用時の注意事項
バックアップを取得するとき,及びバックアップからデータベースを回復するときに注意することについて説明します。
- バックアップを取得するとき
- 連携プログラムはすべて停止してください。
- オブジェクトサーバを正常終了させてください。オブジェクトサーバが既に停止していて前回の停止時の状態が分からない場合は,一度オブジェクトサーバを起動させてから,正常終了してください。
- バックアップの取得もれがないようにしてください。特に,データベースにエリアを追加した場合,及びファイルを追加した場合は注意してください。
- バックアップから回復するとき
- バックアップからデータベースを回復するときには,使用するバックアップファイルが,どの時点のバックアップファイルかを確認してください。確認には,バックアップを取得した時に記録したシステムの状態や保管したファイル,及びログ情報などを参照してください。
- データベースの回復中にエラーが発生した場合は,回復中のデータベースは壊れています。この場合は,エラーの原因に対処した後で,回復をはじめから実行し直してください。
(3) バックアップ対象ファイル一覧
バックアップを取得するとき,対象となるファイル一覧を表F-1に示します。
表F-1 バックアップ対象ファイル一覧
プログラム 対象データ(ファイル種別) ファイル Object Server
- システム共通定義ファイル(xodrc)
- データベースファイル
- 初期設定,構成変更パラメタファイル※
- ユティリティ実行結果ファイル
(xodresult)
- 環境設定ユティリティファイル
- ユーザジャーナル
- 注)4.はシステム運用上必須ではないがシステム保守履歴情報として移行後も保持することが望ましい。
- 5.はHI-UX/WE2 及びHP-UX環境で環境設定ユティリティを使用してパラメタファイルを作成した場合のみ
- ※パラメタファイルは,必要な場合にバックアップして下さい。パラメタファイルが不明な時は,xodarlsコマンドでDB情報を確認できます。
- $XODDIR/conf/xodrc
- 「4.4 データベースのバックアップの取得」を参照してください。
- データベースの初期化及び構成変更時に指定したパラメタファイル
- $XODDIR/xodresult
- gsesetコマンド実行時に出力されたファイル
- ユーザジャーナル
High-end Object Server
- システム共通定義ファイル(xodrc)
- データベースファイル
- 初期設定,構成変更パラメタファイル※
- ユティリティ実行結果ファイル(xodresult)
- ステータスサービス定義ファイル
- システムジャーナル定義ファイル
- ステータスファイル
- システムジャーナルファイル
- 環境設定ユティリティファイル
- ユーザジャーナル
- 注)4.はシステム運用上必須ではないがシステム保守履歴情報として移行後も保持することが望ましい。5.〜8.は移行後,再作成する場合は不要
- 9.はHI-UX/WE2 及びHP-UX環境で環境設定ユティリティを使用してパラメタファイルを作成した場合のみ
- ※パラメタファイルは,必要な場合にバックアップして下さい。パラメタファイルが不明な時は,xodarlsコマンドでDB情報を確認できます
- $XODDIR/conf/xodrc
- 「4.4 データベースのバックアップの取得」を参照してください。
- データベースの初期化及び構成変更時に指定したパラメタファイル
- $XODDIR/xodresult
- $XODDIR/conf/sts
- $XODDIR/conf/sysjnl
- ステータスサービス定義ファイルで指定したファイル
- システムジャーナル定義ファイルで指定したファイル
- gsesetコマンド実行時に出力されたファイル
- ユーザジャーナル
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