Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
サンプルファイルは,次の内容を考慮して,それぞれの環境に適した内容に変更して編集してください。
- <この項の構成>
- (1) ジャーナルファイル及びシステムジャーナルサービス定義についての注意事項
- (2) ステータスファイル及びステータスサービス定義についての注意事項
(1) ジャーナルファイル及びシステムジャーナルサービス定義についての注意事項
(a) ジャーナルファイルを作成するディスク
- 性能及び運用の観点から,ジャーナルファイルはデータベースが格納されているドライブとは別のディスクに作成することを推奨します。
- ハードディスクの障害によって,すべての物理ファイルが障害にならないようにするため,ジャーナルファイルは複数のディスクに分けて作成することを推奨します。
(b) システムジャーナルサービス定義のjnl_cdintervalパラメタの指定値
システムジャーナルサービス定義のjnl_cdintervalパラメタには,次の設定値以上の値を指定してください。
- 設定値
- Groupmax Mail Server及びGroupmax Workflow Serverを使用しない場合:100
- Groupmax Mail Serverを使用する場合 :200
- Groupmax Mail Server及びGroupmax Workflow Serverを使用する場合 :300
その後は,連携するGroupmaxアプリケーションの指示に従ってチューニングしてください。jnl_cdintervalパラメタについては,「7.4 システムジャーナルサービス定義ファイル(High-end Object Server)」を参照してください。
(c) ジャーナルファイルの見積もり
ジャーナルファイルのジャーナル容量の見積もり方法について,推奨する方法について説明します。ここでは,二通りの方法について説明します。
なお,これらの方法は,毎日夜間にジャーナルのアンロードをする運用であることを前提にしています。
- Groupmaxの各連携プログラムの計算式に従ってジャーナル出力量を見積もる方法
- 1日のジャーナル出力量をGroupmaxの各連携プログラムの計算式に従って見積もります。
- 次の指針に従って,一つのジャーナルファイルの容量を求めます。
- ジャーナルのスワップ回数は,数回/日が推奨されています。
- ジャーナルファイルの障害に備えて,アンロードしなくても,1日ですべてのジャーナルファイルを使い切らないように一つのファイルのサイズを決定します。例えば,ジャーナルファイルが8個ある場合,3個〜4個は使わずに残るようにします。
- 運用を開始した後,ジャーナルファイルの使用状況を監視して,手順1.で見積もったジャーナル出力量の見積もり値を検証します。
- Groupmaxの各連携プログラムの計算式を使用しない見積もり方法
1日のジャーナル出力量をGroupmaxの各連携プログラムの計算式から見積もることが困難な場合は,次の手順で見積もってください。
- 仮のジャーナルサイズでジャーナルファイルを複数作成します。
例えば,サンプルファイルの指定サイズ及び指定ファイル分で,ジャーナルファイルを作成します。
- High-end Object Serverのシステムジャーナルサービス定義の,ジャーナルアンロードチェックの指定(jnl_unload_checkパラメタ)を,一時的に「N(ジャーナルアンロードチェックをしない)」に変更します。
Nを指定した場合,ジャーナルのアンロードをしなくても自動的にジャーナルファイルが再利用されます。ただし,ジャーナルによるデータベースの回復ができなくなりますので,データベースのバックアップを毎日取得するなどして,障害に備えてください。
- ジャーナルファイルのスワップ回数など,ジャーナルの使用状況を監視して,1日で必要なジャーナル容量を求めます。
- 求められた値を基に,ジャーナルファイルを再作成します。
- High-end Object Serverのシステムジャーナルサービス定義のジャーナルアンロードチェックの指定(jnl_unload_checkパラメタ)をYに戻します。
(2) ステータスファイル及びステータスサービス定義についての注意事項
(a) ステータスファイルを作成するディスク
- 性能及び運用の観点から,ステータスファイルはデータベースが格納されているディスクとは別のディスクに作成することを推奨します。
- ハードディスクの障害によって,すべてのステータスファイルが障害とならないようにするために,A系ファイル名とB系ファイル名はできるだけ別ディスクに作成することを推奨します。また,それぞれの論理ファイルも,できるだけ別ディスクに作成することを推奨します。
- 注意
- すべてのステータスファイルが障害となった場合,High-end Object Serverは異常終了して,再開始できない状態になります。
(b) 使用するレコード数の指定
High-end Object Serverは,32以上のレコード数を使用しません。このため,サンプルファイルでのステータスファイルのレコード数の指定値を変更する必要はありません。
All Rights Reserved, Copyright (C) 2001, 2002, Hitachi, Ltd.