Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
形 式
xodaradd -f 構成変更パラメタファイル名
機 能
オブジェクトサーバのデータベースに,構成変更パラメタファイル中のareaパラメタ及びfileパラメタで指定されたエリアを追加します。追加できるのは,ユーザデータベース用及びインデクス用のエリアです。このコマンドは,構成変更パラメタファイルを作成した後で実行してください。
コマンドの処理結果は,オブジェクトサーバのホームディレクトリ下のファイル「xodresult」に出力されます。
オプション
-f 構成変更パラメタファイル名
構成変更パラメタファイル名を255バイト以下の〈パス名〉で指定します。
終了ステータス
コマンドの終了ステータスを示します。
0 :正常終了。すべてのエリアの追加に成功しました。
0以外:異常終了。一部のエリアの追加が成功している場合を含みます。
注意事項
- このコマンドを実行できるのは,オブジェクトサーバのシステム管理者だけです。
- 一度オブジェクトサーバを起動してから終了するまでの間に追加することができるエリア数は,Object Serverでは32個,High-end Object Serverではシステム共通定義のadd_area_limitの値です。この数を超えてエリアを追加した場合,オブジェクトサーバを再起動するまで,そのエリアに対してオブジェクトサーバと連携するプログラムのデータベースの作成,エリアの削除,ファイルの追加,及びファイルの属性変更はできません。
ただし,Object Serverでは32個,High-end Object Serverではadd_area_limitの値に一度オブジェクトサーバを起動してから終了するまでの間に削除したエリアの数を加えた個数が上限になります。削除したエリアの領域は,エリアを追加したときに再利用されます。
- オブジェクトサーバのデータベースは,xodbinitコマンドですべて再初期化する場合を除いて,OSのコマンドによってデータベースのファイルを削除しないでください。OSのコマンドによってファイルを削除した場合,マスタディレクトリとの不整合が発生し,オブジェクトサーバが起動できなくなります。誤って削除してしまった場合は,「4.5 データベースの回復」に従って情報間の同期ずれが発生しないようにデータベースを回復してください。
ファイルを削除する場合は,必ずxodarrmコマンドを使用してエリア単位で削除してください。エリアの削除によって,エリアを構成するすべてのファイルが削除されます。
- エリアを追加した後で,オブジェクトサーバを再起動すると,追加したエリア数分だけ静的共用メモリの総量が増加するので,システム共通定義で指定するstatic_shmpool_sizeは,余裕を持って計算してください。
- xodaraddコマンドが正常終了した時点で,バックアップを取得してください。
- High-end Object Serverでは,xodaraddコマンドの実行後の運用に備えて,システムジャーナルファイルの容量を見直してください。システムジャーナルサービス定義でset形式に「set jnl_unload_check=Y」を指定した場合又はset形式の指定を省略した場合は,必ずシステムジャーナルファイルの容量を見直してください。
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