Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
形 式
xodstart 〔-n | -u | -r〕
機 能
オブジェクトサーバを起動します。起動時のモードにはアプリケーションプログラム実行モード,ユティリティ実行モード及び回復ユティリティ実行モードがあります。起動時のモードはオプションによって指定します。
オプション
省略
前回の終了形態から開始形態を決定します。
-n
前回の終了形態を無視して正常開始します。データベースをバックアップからリストアした場合に指定します。
-u
ユティリティ実行モードで起動します。
前回の終了形態が正常終了の場合だけ,起動できます。異常終了の場合には,まずデータベースを回復してから,再度,ユティリティ実行モードで起動してください。データベースの回復方法については,「6.1 異常終了時の回復方法」を参照してください。
回復ユティリティ(xodbrecvコマンド及びxodbkoutコマンド)以外のオブジェクトサーバのユティリティを実行できます。
-r(High-end Object Server)
回復ユティリティ実行モードで起動します。前回の終了形態を無視して正常開始します。回復ユティリティ(xodbrecvコマンド及びxodbkoutコマンド)を実行できます。
終了ステータス
コマンドの終了ステータスを示します。
0 :正常終了
0以外:異常終了
注意事項
- このコマンドを実行できるのは,オブジェクトサーバのシステム管理者だけです。必ずオブジェクトサーバのシステム管理者がこのコマンドを入力して,起動させてください。
- オブジェクトサーバを自動起動しようとした時に,システムコンソールに次のメッセージが出力されて自動起動できない場合があります。
メッセージの詳細は「付録K メッセージ」の,対応するメッセージを参照してください。
- KFXO01815-E システムでエラーが発生しました。名称:semctl 関数値=-1 errno=22
- KFXO00105-E YYY (ZZZ) (pid=XXXX) killed by code=ascmw11 info[ adm scmdw]
これは,/etc/inittabに登録されているオブジェクトサーバのプロセス制御プロセス(名称:prcd)が起動する前に,xodstartコマンドを実行したためです。この場合,次の手順に従って自動起動を実行してください。
xodstartコマンドは,prcdプロセスの起動が完了してから起動する必要があります。このため,xodstartコマンドの実行は,atコマンドなどでジョブスケジューリングしてください。
- プロセス制御プロセス(prcdプロセス)を起動します。
起動は,OSのinitデーモンによって自動的に起動されます。
- ps -ef | grep prcdを実行して,プロセス制御プロセスが実行していることを確認します。
- 手順2.を確認してから3分以上経ってから,xodstartコマンドを実行します。
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