Groupmax Object Server Version 6  システム管理者ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


7.8.2 再構成パラメタの項目

それぞれの項目について説明します。areaパラメタ及びfileパラメタの項目は,初期設定パラメタと同様です。詳細については「7.5.2 初期設定パラメタの項目」を参照してください。

<この項の構成>
(1) recreateパラメタ
(2) areaパラメタ
(3) fileパラメタ

(1) recreateパラメタ

再作成の対象となるエリアは,ディクショナリ用エリア,ユーザ用エリア,OIDインデクス用エリア及びインデクス用エリアです。

recreateパラメタの-u及び-dオペランドで指定したアンロードファイルは,xodbrcnsコマンドの実行時に作成され,xodbrcnsコマンドが正常終了したときに削除されます。xodbrcnsコマンドが異常終了した場合には,このファイルは削除されません。このため同じファイル名で,再度,xodbrcnsコマンドを実行する場合は,実行前にこのアンロードファイルを削除してください。

(a) -uオペランド

説明:
ユーザデータベースのエリアを再作成するための,アンロードファイルの名称を指定します。
ユーザデータベースエリアのアンロードファイルの名称は,最大128個まで指定できます。同じファイル名を指定するとエラーになります。
また,指定されたすべてのユーザデータベースエリアのアンロードファイルは,ユーザデータベースエリアのアンロード処理の開始時にオープンできるかどうか検証されます。
一つのアンロードファイルの所要サイズが,ディスクの空き領域サイズを超えるような大きなデータベースであっても,ユーザデータベースエリアのアンロードファイルの名称を2つ以上指定することで,xodbrcnsコマンドを実行できるようになります。
ユーザデータベースエリアのアンロードファイルの名称が2つ以上指定された場合,100Mバイト出力するごとに,その次に指定されたアンロードファイルに出力先が切り替えられます。最後に指定されたアンロードファイルの次の切り替え先は,最初に指定されたアンロードファイルです。
また,アンロードファイルが,以下のいずれかの状態になった場合も,次のアンロードファイルに切り替えられます。
  • ディスクに十分な空き領域がないため,アンロードファイルへ書き込めない
  • アンロードファイルのサイズが2Gバイトに達した
  • プロセスで書き込めるファイルの大きさの上限,又は最大ファイルの大きさに達した
上記の状態になったアンロードファイルは,以後,切り替え先の対象にはなりません。
ユーザデータベースのエリアを再作成しない場合は,このオペランドの指定は不要です。

規則:1〜175バイトの「/」から始まるパス名(絶対パス名)を指定します。

(b) -dオペランド

説明:
ディクショナリのエリアを再作成するための,アンロードファイルの名称を指定します。
ディクショナリのエリアを再作成しない場合は,このオペランドの指定は不要です。

規則:1〜175バイトの「/」から始まるパス名(絶対パス名)を指定します。

(c) -wオペランド

説明:ワークファイルを作成するディレクトリの名称を指定します。

規則:
1〜175バイトの「/」から始まるパス名(絶対パス名)を指定します。省略するとAIXの場合は/tmp,HI-UX/WE2の場合は/usr/tmp,HP-UXの場合は/var/tmpが仮定されます。

(2) areaパラメタ

再作成するエリアの数だけ,繰り返して指定します。エリアの定義順は任意です。

再作成できるのは,ディクショナリ用エリア,ユーザデータベース用エリア,OIDインデクス用エリア及びインデクス用エリアです。連携するプログラムによって,指定値が決まっている場合がありますので,それぞれのプログラムの規則に従って指定してください。

(a) -nオペランド

説明:エリアの名称を指定します。

規則:1〜30バイトの<文字列>を指定します。

(b) -uオペランド

説明:エリアの用途を,識別子を使って指定します。

・ディクショナリ:DICTIONARY

・ユーザデータベース:USER

・OIDインデクス:OIDINDEX

・インデクス:INDEX

規則:-uの後に<識別子>を一つだけ指定します。

(c) -sオペランド

説明:
セグメントサイズをページ数で指定します。1ページのページ長は,8,192バイトです。

規則:1〜16000の<符号なし整数>を指定します。

(3) fileパラメタ

fileパラメタは,一つのareaパラメタ中に,そのエリアに含まれるファイルの数だけ,繰り返して指定します。既存のファイルと異なるファイルを指定できます。

(a) -nオペランド

説明:ファイルの名称を指定します。

規則:2〜175バイトの「/」から始まるパス名(絶対パス名)を指定します。

(b) -iオペランド

説明:ファイルの初期割り当て量をセグメント数で指定します。

規則:1〜524288の<符号なし整数>を指定します。

(c) -mオペランド

説明:
ファイルの最大割り当て量をセグメント数で指定します。ファイルの割り当て量を制限したい場合にだけ指定してください。ただし,OIDインデクスエリア及びインデクスエリアのfileパラメタには指定しないでください。
なお,Groupmaxサーバ環境設定コマンドを使用して生成されたパラメタの−mオペランドを省略に変更することは好ましくありません。もし,省略に変更した場合は必ず定期的にデータベースの再編成を実行してください。

規則:2〜524288の<符号なし整数>を指定します。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved, Copyright (C) 2001, 2002, Hitachi, Ltd.