Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
この節では,オブジェクトサーバの起動時と終了時に注意することについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) 起動時に定義ファイルがオープンできない場合
- (2) データベースを作り直した後にオブジェクトサーバを起動できない場合
- (3) 動作環境が整っていないためにオブジェクトサーバが起動できない場合
- (4) 他のプログラムが停止していないためにオブジェクトサーバが停止できない場合
(1) 起動時に定義ファイルがオープンできない場合
メッセージKFXO00242-Eが出力されて定義ファイルをオープンできなかった場合は,次の原因が考えられます。
- 環境変数(XODDIR又はXODCONFPATH)にオブジェクトサーバのシステム管理者のホームディレクトリへのパス名称が設定されていない場合
- Bシェルの例:
XODDIR=/usr/ObjSV/HOME
XODCONFPATH=$XODDIR/conf
export XODDIR XODCONFPATH
- 対策:
設定したパス名称をオブジェクトサーバのシステム管理者のホームディレクトリのパス名称と一致させてください。
- Bシェルで$XODDIRにパス名称を設定した後コマンドを実行していない場合
- Bシェルの例:
export XODDIR XODCONFPATH
- 対策:
Bシェルで$XODDIRにパス名称を設定した後にexportコマンドを実行してください。
- 環境変数(XODDIR)に設定したパス名称のうち,参照権限がないディレクトリがある場合
対策:
chmodコマンドを実行して,ディレクトリに参照権限を追加してください。
- 環境変数(XODDIR)に設定したパス名称が実際は存在しない場合
対策:
コマンドcd $XODDIRを実行して,パス名称が存在していることを確認してください。
(2) データベースを作り直した後にオブジェクトサーバを起動できない場合
メッセージKFXO46044-Eが表示されてオブジェクトサーバを起動できなかった場合は,データベースとジャーナルの不整合が発生しています。オブジェクトサーバを強制正常開始モードで起動してください。データベースを作り直しているので,再開始ではなく強制正常開始します。
(3) 動作環境が整っていないためにオブジェクトサーバが起動できない場合
メッセージKFXO00107-E又はKFXO01801-Eが表示されてオブジェクトサーバを起動できなかった場合は,スワップファイルやメモリなど,動作環境が整っていないことが考えられます。カーネルの共用メモリを設定し直したり,実メモリ,スワップファイル及びシステム共通定義($XODDIR/conf/xodrc)ファイル中の共用メモリのサイズを見直してください。
(4) 他のプログラムが停止していないためにオブジェクトサーバが停止できない場合
次に示す作業を行っているときに,誤ってxodstopコマンドを実行してオブジェクトサーバを停止させると,メッセージKFXO01840-Iが表示されて,xodstopコマンドからの応答が数分間返ってこないことがあります。
- 連携プログラムを停止する前にxodstopコマンドを実行した場合
- Groupmax停止作業中にxodstopコマンドを実行した場合
上記障害に対処するためには,まず連携プログラムが稼働中かどうかを確認してください。稼働中であれば停止してください。連携プログラム停止後,xodstopコマンドが終了します。
連携プログラムを停止させなかった場合は,xodstopコマンド入力後1時間待つと,オブジェクトサーバは強制終了します。強制終了した場合は,連携プログラムを停止させた後で,オブジェクトサーバを再起動してください。
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