5.2 ソフトウェアロードバランサーを設定する
リクエストの負荷分散をするために、Web Serverをソフトウェアロードバランサーとして使用する場合に必要な設定をします。リモートホストにノードを作成して(create-node-ssh)、ノード上にWebサーバを構築します(create-webserver)。リモートホストの準備が完了したら、ローカルホストと、リモートホストに構築した関連先のクラスターとのサーバ間関連を作成します(create-relation)。
前提条件
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ドメイン管理サーバが起動している
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ソフトウェアロードバランサー用のリモートホストにApplication Serverがインストールされている
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ソフトウェアロードバランサー用のリモートホストに接続するための設定が完了している
想定ユーザー
- システム構築者
操作手順
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asadminユーティリティーコマンドのcreate-node-sshサブコマンドを実行して、リモートホストにノードを作成します。
asadmin --user ドメイン管理ユーザー --passwordfile パスワードファイルのパス create-node-ssh --nodehost リモートホストのIPアドレス --sshuser リモートホストのアカウント名 --sshkeyfile ~/.ssh/id_rsa --installdir Application Serverのインストールディレクトリー/javaeeの絶対パス 作成するノード名
コマンドの実行結果を次に示します。
Command create-node-ssh executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのcreate-webserverサブコマンドを実行して、リモートホストに作成したノードにWebサーバを構築します。
asadmin create-webserver --node 作成したノード名 構築するWebサーバ名
コマンドの実行結果を次に示します。
Command create-webserver executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのcreate-relationサブコマンドを実行して、サーバ間関連を作成します。
asadmin create-relation --relationtype redirect --from 構築したWebサーバ名 --to 構築済みの関連先のクラスター名 --properties path=/:network-listener=http-listener-1 作成するサーバ間関連の関連名
コマンドの実行結果を次に示します。
Command create-relation executed successfully.
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性能を考慮して静的コンテンツをWebサーバに配置する場合は、Webサーバのドキュメントルートディレクトリーに静的コンテンツを格納します。
Webサーバのドキュメントルートディレクトリーは、Application Serverのインストールディレクトリー/javaee/glassfish/nodes/ノード名/Webサーバ名/root/htdocsです。
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複数のリクエストを送信して、Application Serverに正しく振り分けられているかをWebサーバのリクエストログの転送先IPアドレスとポート番号で確認します。
次のファイルを参照してください。ファイル名のxには可変値が付与されます。
Application Serverのインストールディレクトリー/javaee/logs/nodes/ノード名/Webサーバ名/hwsrequest.x
Webサーバのリクエストログの出力例を次に示します。
[時刻] (サーバスレッドID) proxy : 転送先IPアドレス:ポート番号 : req send(メッセージテキスト)(メッセージテキスト)