4.4.2 Application Serverを新規インストールする
Application Serverを新規インストールするには、製品の提供媒体から日立PPインストーラーを起動し、PPインストール画面でインストールするプログラムを選択します。インストール完了後、環境変数の設定をします。
前提条件
-
管理者特権(スーパーユーザー)で実行する
-
前提としているOS(OSのパッチを含む)のインストールが完了している
-
Application Serverがインストールされていない
想定ユーザー
-
システム構築者
操作手順
-
次の表に示すパッケージがインストールされていることを確認します。
表4‒1 OSごとに適用するパッケージ パッケージ名
Red Hat Enterprise Linux 5
Red Hat Enterprise Linux Server 6
Red Hat Enterprise Linux Server 7
compat-libstdc++-296 (i386)
○
—
—
compat-libstdc++-33 (i386)
○
—
—
compat-libstdc++-33 (i686)
—
○
—
compat-libstdc++-33 (x86_64)
○
○
—
coreutils (x86_64)
○
○
○
findutils (x86_64)
○
○
○
gdb (x86_64)
○
○
○
glibc (i686)
○
○
○※1
glibc (i686) 2.5-24以降
○※2
—
—
glibc (x86_64)
—
○
○
glibc (x86_64) 2.5-24以降
○※2
—
—
glibc-common (x86_64)
—
○
○
glibc-common (x86_64) 2.5-24以降
○※2
—
—
glibc-devel (i386) 2.5-24以降
○※2
—
—
glibc-devel (i686)
—
○
○※1
glibc-devel (x86_64)
—
○
○
glibc-devel (x86_64) 2.5-24以降
○※2
—
—
glibc-headers (x86_64)
—
○
○
glibc-headers (x86_64) 2.5-24以降
○※2
—
—
glibc-utils (x86_64)
—
○
○※1
glibc-utils (x86_64) 2.5-24以降
○※2
—
—
gzip (x86_64)
○
○
○
ksh (x86_64)
—
○
○※1
libgcc (i386)
○
—
—
libgcc (i686)
—
○
○※1
libstdc++ (i386)
○
—
—
libstdc++ (i686)
—
○
○※1
lksctp-tools (x86_64)
○
○
○※1
ncompress (x86_64)
○
○※3
○※1
ncurses (x86_64)
○
○
○
net-tools (x86_64)
○
○
○
nscd (x86_64)
—
○
○※1
nscd (x86_64) 2.5-24以降
○※2
—
—
nss-softokn-freebl (i686)
—
○
○※1
procps (x86_64)
○
○
○
rpm (x86_64)
○
○
○
sysstat (x86_64)
○
○
○
tar (x86_64)
○
○
○
tcsh (x86_64)
○
○
○※1
- (凡例)
-
○:適用します。
—:該当しません。
- 注
-
AIXのパッケージについては、リリースノートを参照してください。
- 注※1
-
これらのパッケージについては、使用しているRed Hat Enterprise Linux Server 7のバージョンによってはデフォルトでインストールされない場合があります。
- 注※2
-
これらのパッケージについては、使用しているRed Hat Enterprise Linux 5のバージョンによってはインストールメディアに含まれていない場合があります。
- 注※3
-
Red Hat Enterprise Linux Server 6のバージョンが6.2の場合、ncompress (x86_64)のバージョンは4.2.4-54.el6_2.1以降です。
パッケージがインストールされているかどうかは、rpmコマンドを実行して確認します。コマンドの実行例と実行結果の例を次に示します。
- (実行例)
-
#rpm -q --qf '%{NAME}-%{ARCH}\n' ncompress
- (実行結果の例)
-
ncompress-x86_64
この例では、64ビット版のncompressパッケージがインストールされていることを示します。
「package パッケージ名 is not installed」メッセージが表示された場合は、パッケージがインストールされていないので、パッケージ名に示すパッケージをインストールしてください。なお、インストール時には、関連するパッケージも必要に応じてインストールしてください。
-
日立PPインストーラー実行時の言語種別と、実行するターミナルの言語が一致しているかどうかを確認し、一致していない場合は一致させます。
-
製品の提供媒体を該当するドライブにセットします。
-
mountコマンドを実行して、該当する媒体のファイルシステムをマウントします。
- AIXの場合
-
mount -r -v cdrfs デバイススペシャルファイル名 該当する媒体のファイルシステムのマウントディレクトリー名
- Linuxの場合
-
mount -r -o mode=0544 /dev/cdrom 該当する媒体のファイルシステムのマウントディレクトリー名
デバイススペシャルファイル名、および該当する媒体のファイルシステムのマウントディレクトリー名は、OS、ハードウェア、および環境によって異なります。
-
該当する媒体のセットアッププログラムを起動します。
- AIXの場合
-
該当する媒体のファイルシステムのマウントディレクトリー名/AIX/setup -m 該当する媒体のファイルシステムのマウントディレクトリー名
- Linuxの場合
-
該当する媒体のファイルシステムのマウントディレクトリー名/x64lin/setup -m 該当する媒体のファイルシステムのマウントディレクトリー名
- 重要
-
該当する媒体のディレクトリー名やファイル名は、マシン環境によって記述した内容と見え方が異なることがあります。lsコマンドで確認し、表示されたファイル名をそのまま入力してください。
該当する媒体のセットアッププログラムによって、日立PPインストーラーと常駐プロセス自動起動プログラムがハードディスク上にインストールされ、日立PPインストーラーが自動的に起動されます。
-
日立PPインストーラーのメインメニューで、[I]キーを押します。
-
PPインストール画面で、インストールする製品(Hitachi Application Server)にカーソルを移動させ、[スペース]キーを押します。
製品名の左側には、選択状態を示す<@>が表示されます。
-
製品を構成するプログラムを選択してインストールする場合、インストールしないプログラムにカーソルを移動させ、[スペース]キーを押します。
インストールが任意のプログラムの左側には、[@]が表示されます。[スペース]キーを押すと、[ ]に表示が変わり、インストール対象から外されます。
なお、インストールが必須のプログラムの左側には、@が表示されます。
-
インストールする製品の左側に<@>、およびプログラムの左側に[@]または@が表示されていることを確認して、[I]キーを押します。
画面の最下行に、Install PP? (y: install, n: cancel)==>が表示されます。
-
[y]+キーまたは[Y]キーを押します。
画面の最下行に、Enter the installation path ==>インストール先のデフォルト値が表示されます。
[Ctrl]+[n]キーまたは[Ctrl]+[N]キーを押すと、インストールが中止されてPPインストール画面に戻ります。
-
インストール先のデフォルト値を確認し、必要に応じてインストール先を変更して、[Enter]キーを押します。
インストール先には半角英数字、-、_以外は指定できません。
インストール先ディレクトリーが存在しない場合、ディレクトリー作成を確認するメッセージが表示されます。
The specified path does not exist. Do you want to create the path? Specified path: インストール先
インストール先を確認して、[y]+キーまたは[Y]キーを押してください。
画面の最下行に、Enter a display name ==>表示名のデフォルト値が表示されます。
インストール先を再設定する場合は、[Ctrl]+[B]キーを押します。
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表示名のデフォルト値を確認し、必要に応じて表示名を変更して、[Enter]キーを押します。
表示名に指定できる文字の長さは、半角で40文字です。ただし、半角英数字、-、_以外は指定できません。
画面に、指定した表示名、およびインストール先でインストールを続行してよいかどうかを確認するメッセージが表示されます。
This program product will be installed at the specified path, with the specified display name. Do you want to continue? Specified display name: 表示名 Specified path : インストール先
表示名、およびインストール先を再設定する場合は、[n]+キーまたは[N]キーを押すと、手順10に戻ります。
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表示名、およびインストール先を確認して、[y]+キーまたは[Y]キーを押します。
インストールが開始されます。
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インストール終了を示すメッセージが出力されたら、[Q]キーを押します。
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日立PPインストーラーのメインメニューで、[L]キーを押します。
PP一覧表示画面にインストール済みの製品一覧が表示されます。
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製品がインストールされていることを確認して、[Q]キーを押します。
-
日立PPインストーラーのメインメニューで、[Q]キーを押します。
日立PPインストーラーが終了し、Application Serverのインストールが完了します。
次の作業
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インストール後の環境設定をする