Hitachi

 Hitachi Application Server V10 ユーザーズガイドWindows®用)


9.4 IPアドレスおよびホスト名を変更する

定期メンテナンス時などネットワークの構成を変更する場合、Application ServerがインストールされているホストのIPアドレスやホスト名を変更します。この作業には、稼働中のApplication Serverを停止し、ドメイン管理サーバのホストを対象にする場合はドメイン管理サーバを停止させたあと、OSの手順に従って対象のホストのIPアドレスまたはホスト名を変更します。さらに、asadminユーティリティーコマンドのupdate-node-configまたはupdate-node-dcomサブコマンドで、ノードの構成情報を更新します。

前提条件

想定ユーザー

操作手順

  1. asadminユーティリティーコマンドのstop-serversサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバを一括停止します。

    asadmin stop-servers

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command stop-servers executed successfully.
  2. asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。

    asadmin list-prfs

    コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    パフォーマンストレーサー名 not running
    Command list-prfs executed successfully.
  3. asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。

    asadmin list-instances --long=true

    コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 not running
    Command list-instances executed successfully.
    
    • クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。

  4. asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。

    asadmin list-webservers

    コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    Webサーバ名 not running
    Command list-webservers executed successfully.
  5. ドメイン管理サーバのホストのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合は、次に示す手順を実施します。

    リモートホストのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合は、手順6の操作に進んでください。

    1. asadminユーティリティーコマンドのstop-domainサブコマンドを実行して、ドメイン管理サーバを停止します。

      asadmin stop-domain

      コマンドの実行結果を次に示します。

      Command stop-domain executed successfully.
    2. ドメイン管理サーバのホストに設定されているIPアドレスまたはホスト名を、OSの手順に従って変更します。

      必要に応じて、マシンを再起動してください。

    3. asadminユーティリティーコマンドのstart-domainサブコマンドを実行して、ドメイン管理サーバを起動します。

      asadmin start-domain

      コマンドの実行結果を次に示します。

      Command start-domain executed successfully.
    4. asadminユーティリティーコマンドのlist-nodesサブコマンドを実行して、ノードの一覧を表示します。

      asadmin list-nodes

      コマンドの実行結果を次に示します。

      ノード名 CONFIG IPアドレスまたはホスト名
      ノード名 DCOM IPアドレスまたはホスト名
      Command list-nodes executed successfully.
    5. ドメイン管理サーバと同じホストにノードがある場合は、asadminユーティリティーコマンドのupdate-node-configサブコマンドを実行して、ノードの構成情報を更新します。

      デフォルトのノード(

      localhost-domain1

      )のようにローカルホストで登録されているノードの場合、この操作は必要ありません(ローカルホストでホスト名を解決できるため)。

      asadmin update-node-config --nodehost 変更後のIPアドレスまたはホスト名 ノード名

      コマンドの実行結果を次に示します。

      Command update-node-config executed successfully.
    6. リモートホストにノードがある場合(手順dで確認したノードの一覧に、ノードタイプDCOMのノードがある場合)は、リモートホストがドメイン管理サーバのホスト(ローカルホスト)のホスト名を解決できるようにします。

      リモートホストのhostsファイルを編集します。

    7. リモートホストにノードがある場合は、リモートホストにある設定ファイル(das.properties)を修正します。

      設定ファイル(

      das.properties

      )のパラメーター(

      agent.das.host

      )に、変更後のIPアドレスまたはホスト名を指定してください。設定ファイル(

      das.properties

      )は、

      Java EE Serverのインストールディレクトリー/glassfish/nodes/ノード名/agent/config/das.properties

      に格納されています。

  6. リモートホストのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合は、次に示す手順を実施します。

    1. リモートホストに設定されているIPアドレスまたはホスト名を、OSの手順に従って変更します。

      必要に応じて、マシンを再起動してください。

    2. asadminユーティリティーコマンドのlist-nodesサブコマンドを実行して、ノードの一覧を表示します。

      asadmin list-nodes

      コマンドの実行結果を次に示します。

      ノード名 CONFIG IPアドレスまたはホスト名
      ノード名 DCOM IPアドレスまたはホスト名
      Command list-nodes executed successfully.
    3. リモートホストのノード(手順bで確認したノードの一覧で、ノードタイプDCOMが表示されたノード)に対してasadminユーティリティーコマンドのupdate-node-dcomサブコマンドを実行し、ノードの構成情報を更新します。

      asadmin --user ドメイン管理サーバのユーザー名 --passwordfile パスワードファイルのパス 
      update-node-dcom --windowsuser リモートホストのユーザー名 
      --nodehost 変更後のIPアドレスまたはホスト名 
      --windowsdomain リモートホストのユーザー名に指定したユーザーが所属するドメイン名 ノード名

      コマンドの実行結果を次に示します。

      Command update-node-dcom executed successfully.
  7. asadminユーティリティーコマンドのstart-serversサブコマンドを実行して、Application Serverを一括で起動します。

    asadmin start-servers

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command start-servers executed successfully.
  8. asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。

    asadmin list-prfs

    コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがrunningになっていることを確認してください。

    パフォーマンストレーサー名 running
    Command list-prfs executed successfully.
  9. asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。

    asadmin list-instances --long=true

    コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがrunningになっていることを確認してください。

    サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 running
    Command list-instances executed successfully.
    
    • クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。

    • サーバインスタンスの起動に成功したかどうかは、Java EEサーバ(サーバインスタンス)のメッセージログにKDKD20031-Iが出力されているかどうか、またはAdministration ConsoleのJava EEサーバ(サーバインスタンス)のステータスでも確認できます。

  10. asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。

    asadmin list-webservers

    コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがrunningになっていることを確認してください。

    Webサーバ名   running
    Command list-webservers executed successfully.