9.2.3 create-jvm-optionsサブコマンドを使用してJavaVMオプションを変更する
JavaVMオプションは、サーバインスタンスと、ドメイン管理サーバに対して指定できます。すでに指定されているJavaVMオプションを変更するには、asadminユーティリティーコマンドのdelete-jvm-optionsサブコマンドで削除してから、create-jvm-optionsサブコマンドで変更後のJavaVMオプションを指定します。
前提条件
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ドメイン管理サーバが起動している
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Application Serverのセットアップが完了している
想定ユーザー
- システム構築者
操作手順
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ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、ハードウェアロードバランサーを閉塞します。
閉塞の方法は、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。
パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバが停止していない場合は、手順2に進んでください。
パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバがすでに停止している場合は、手順1〜手順5を省略してください。
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asadminユーティリティーコマンドのstop-serversサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバを一括停止します。
asadmin stop-servers
コマンドの実行結果を次に示します。
Command stop-servers executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。
asadmin list-prfs
コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがnot runningになっていることを確認してください。
パフォーマンストレーサー名 not running Command list-prfs executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。
asadmin list-instances --long=true
コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがnot runningになっていることを確認してください。
サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 not running Command list-instances executed successfully.
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クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。
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asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。
asadmin list-webservers
コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがnot runningになっていることを確認してください。
Webサーバ名 not running Command list-webservers executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのlist-jvm-optionsサブコマンドを実行して、クラスター内のすべてのサーバインスタンスのオプションの一覧を表示します。
asadmin list-jvm-options --target サーバインスタンス名またはクラスター名
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1つのJava EEサーバを配置する構成の場合は、--targetオプションにサーバインスタンス名を指定します。複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合は、--targetオプションにクラスター名を指定します。
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手順6で表示した一覧に変更するオプションがある場合は、asadminユーティリティーコマンドのdelete-jvm-optionsサブコマンドを実行して、変更するオプションを削除します。
asadmin delete-jvm-options --target サーバインスタンス名またはクラスター名 [オプション名[=オプションの値][:オプション名[=オプションの値]]...]
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1つのJava EEサーバを配置する構成の場合は、--targetオプションにサーバインスタンス名を指定します。複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合は、--targetオプションにクラスター名を指定します。
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オプションを複数指定する場合は、コロン(:)で区切って指定します。
- 重要
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オプション入力時、記号に対するエスケープ処理が必要になります。
例えば、-XX:MaxMetaspaceSize=192mを指定する場合は、:に対して\を付けてエスケープ処理し、-XX\:MaxMetaspaceSize=192mと入力します。
コマンドの実行結果を次に示します。
Deleted n option(s) Command delete-jvm-options executed successfully.
nには、指定したオプションの数に応じて数字が埋め込まれます。
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asadminユーティリティーコマンドのcreate-jvm-optionsサブコマンドを実行して、すべてのサーバインスタンスに対して、オプションでJavaヒープなどのJavaメモリーの値を設定します。
asadmin create-jvm-options --target サーバインスタンス名またはクラスター名 [オプション名[=オプションの値][:オプション名[=オプションの値]]...]
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1つのJava EEサーバを配置する構成の場合は、--targetオプションにサーバインスタンス名を指定します。複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合は、--targetオプションにクラスター名を指定します。
- 重要
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すでに指定されているオプションを変更する場合は、delete-jvm-optionsサブコマンドで変更するオプションを削除してください。削除しないまま、create-jvm-optionsサブコマンドでオプションを指定した場合は、警告が表示され、同じオプションが複数登録されます。警告が表示された場合は、list-jvm-optionsサブコマンドで指定されているオプションを確認し、不要なオプションを削除してください。
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ドメイン管理サーバは1時間ごと、サーバインスタンスは24時間ごとにSystemGCを実行します。SystemGCの実行間隔は、sun.rmi.dgc.server.gcIntervalと、sun.rmi.dgc.client.gcIntervalで変更できます。これらのシステムプロパティーでFullGCの発生間隔を広げてもGC発生回数が削減されない場合、Javaヒープが不足していることがあります。この場合は、Javaヒープのチューニングを実施することで改善することがあります。
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コマンドの実行結果を次に示します。
Created n option(s) Command create-jvm-options executed successfully.
nには、指定したオプションの数に応じて数字が埋め込まれます。
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asadminユーティリティーコマンドのlist-jvm-optionsサブコマンドを実行して、すべてのサーバインスタンスのオプションの一覧を表示します。
asadmin list-jvm-options --target サーバインスタンス名またはクラスター名
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1つのJava EEサーバを配置する構成の場合は、--targetオプションにサーバインスタンス名を指定します。複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合は、--targetオプションにクラスター名を指定します。
手順8で指定したオプションの値が変更されていることを確認してください。
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asadminユーティリティーコマンドのlist-jvm-optionsサブコマンドを実行して、ドメイン管理サーバのオプションの一覧を表示します。
asadmin list-jvm-options
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手順10で表示した一覧に変更するオプションがある場合は、asadminユーティリティーコマンドのdelete-jvm-optionsサブコマンドを実行して、変更するオプションを削除します。
asadmin delete-jvm-options [オプション名[=オプションの値] [:オプション名[=オプションの値]]...]
コマンドの実行結果を次に示します。
Deleted n option(s) Command delete-jvm-options executed successfully.
nには、指定したオプションの数に応じて数字が埋め込まれます。
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asadminユーティリティーコマンドのcreate-jvm-optionsサブコマンドを実行して、ドメイン管理サーバに対して、オプションでJavaヒープなどのJavaメモリーの値を設定します。
asadmin create-jvm-options [オプション名[=オプションの値] [:オプション名[=オプションの値]]...]
オプション名[=オプションの値]には、オプションとして、-Xms1024m、-Xmx1024m などを設定します。
- 重要
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ドメイン管理サーバのJavaヒープサイズは、デプロイするアプリケーションのアーカイブのサイズに応じて調整してください。アプリケーションのアーカイブのサイズによっては、ドメイン管理サーバのJavaヒープサイズが枯渇し、メモリー不足となることがあります。
また、ドメイン管理サーバのJavaヒープサイズに不適切な値(極端に小さい値や大きい値など)を指定した場合、ドメイン管理サーバが起動しなくなり、ドメインの再構築が必要になることがあります。
このような事態を避けるために、ドメイン管理サーバのオプションを変更する場合は、あらかじめ、backup-domainコマンドを実行して、ドメインのバックアップを取得しておくことをお勧めします。
コマンドの実行結果を次に示します。
Created n option(s) Command create-jvm-options executed successfully.
nには、指定したオプションの数に応じて数字が埋め込まれます。
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asadminユーティリティーコマンドのlist-jvm-optionsサブコマンドを実行して、ドメイン管理サーバのオプションの一覧を表示します。
asadmin list-jvm-options
手順12で指定したオプションの値が変更されていることを確認してください。
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サーバインスタンス、およびドメイン管理サーバに対して、Javaメモリー以外のオプションを指定する場合は、手順6から手順13までを繰り返します。
ここで変更作業を完了する場合は、手順15に進んでください。
次の環境定義を変更する場合は、Application Serverを一括起動しないで、それぞれの環境定義を実施してください。
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Application Serverの設定
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Webサーバの設定
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asadminユーティリティーコマンドのプロセスに適用する環境変数
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asadminユーティリティーコマンドのstart-serversサブコマンドを実行して、Application Serverを一括で起動します。
asadmin start-servers
コマンドの実行結果を次に示します。
Command start-servers executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。
asadmin list-prfs
コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがrunningになっていることを確認してください。
パフォーマンストレーサー名 running Command list-prfs executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。
asadmin list-instances --long=true
コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがrunningになっていることを確認してください。
サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 running Command list-instances executed successfully.
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クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。
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サーバインスタンスの起動に成功したかどうかは、Java EEサーバ(サーバインスタンス)のメッセージログにKDKD20031-Iが出力されているかどうか、またはAdministration ConsoleのJava EEサーバ(サーバインスタンス)のステータスでも確認できます。
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asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。
asadmin list-webservers
コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがrunningになっていることを確認してください。
Webサーバ名 running Command list-webservers executed successfully.
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ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、ハードウェアロードバランサーの閉塞を解除します。
閉塞を解除する方法は、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。