Hitachi

 Hitachi Application Server V10 ユーザーズガイドWindows®用)


9.2.1 setサブコマンドを使用してApplication Serverの設定を変更する

Application Serverの設定を変更するには、asadminユーティリティーコマンドのsetサブコマンドで変更します。

前提条件

想定ユーザー

操作手順

  1. ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、ハードウェアロードバランサーを閉塞します。

    閉塞の方法は、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。

    パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバが停止していない場合は、手順2に進んでください。

    パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバがすでに停止している場合は、手順1〜手順5を省略してください。

  2. asadminユーティリティーコマンドのstop-serversサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバを一括停止します。

    asadmin stop-servers

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command stop-servers executed successfully.
  3. asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。

    asadmin list-prfs

    コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    パフォーマンストレーサー名 not running
    Command list-prfs executed successfully.
  4. asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。

    asadmin list-instances --long=true

    コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 not running
    Command list-instances executed successfully.
    
    • クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。

  5. asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。

    asadmin list-webservers

    コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがnot runningになっていることを確認してください。

    Webサーバ名 not running
    Command list-webservers executed successfully.
  6. asadminユーティリティーコマンドのgetサブコマンドを実行して、Application Serverの設定値を取得します。

    asadmin get "*"

    コマンドの実行結果から、変更対象の設定対象識別子と、変更前の設定値を確認してください。

    複数のパラメーターに値が設定されている場合、設定値は次のように扱われます。

    パフォーマンストレーサー関連のパラメーターの場合

    「hitachi-prfs.hitachi-prf.パフォーマンストレーサー名.で始まるパラメーター」と「hitachi-prf-configs.hitachi-prf-config.パフォーマンストレーサーのコンフィグ名で始まるパラメーター」の両方に値が設定されているときは、「hitachi-prfs.hitachi-prf.パフォーマンストレーサー名.で始まるパラメーター」の値が有効になります。

    Webサーバ関連のパラメーターの場合

    「hitachi-webservers.hitachi-webserver.Webサーバ名で始まるパラメーター」と「hitachi-webserver-configs.hitachi-webserver-config.Webサーバのコンフィグ名で始まるパラメーター」の両方に値が設定されているときは、「hitachi-webservers.hitachi-webserver.Webサーバ名で始まるパラメーター」の値が有効になります。

    サーバインスタンス関連のパラメーターの場合

    「servers.server.Java EEサーバ名で始まるパラメーター」と「configs.config.Java EEサーバの構成名で始まるパラメーター」の両方に値が設定されているときは、「servers.server.Java EEサーバ名で始まるパラメーター」の値が有効になります。

  7. asadminユーティリティーコマンドのsetサブコマンドを実行して、変更対象の設定対象識別子に対して変更後の設定値を指定します。

    asadmin set 設定対象識別子=設定値
    メモ

    Webサーバの標準プロパティー以外(デイレクティブ)の設定値を変更する場合は、サーバテンプレートを使用してWebサーバの設定を変更してください。

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command set executed successfully.
  8. asadminユーティリティーコマンドのgetサブコマンドを実行して、Application Serverの設定値を再度取得します。

    asadmin get "*"

    コマンドの実行結果から、変更対象の設定対象識別子に、手順7で指定した設定値が反映されていることを確認してください。

    ここで変更作業を完了する場合は、手順9に進んでください。

    次の環境定義を変更する場合は、Application Serverを一括起動しないで、それぞれの環境定義を実施してください。

    • Webサーバの設定

    • JavaVMオプション

    • asadminユーティリティーコマンドのプロセスに適用する環境変数

  9. asadminユーティリティーコマンドのstart-serversサブコマンドを実行して、Application Serverを一括で起動します。

    asadmin start-servers

    コマンドの実行結果を次に示します。

    Command start-servers executed successfully.
  10. asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。

    asadmin list-prfs

    コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがrunningになっていることを確認してください。

    パフォーマンストレーサー名 running
    Command list-prfs executed successfully.
  11. asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。

    asadmin list-instances --long=true

    コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがrunningになっていることを確認してください。

    サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 running
    Command list-instances executed successfully.
    
    • クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。

    • サーバインスタンスの起動に成功したかどうかは、Java EEサーバ(サーバインスタンス)のメッセージログにKDKD20031-Iが出力されているかどうか、またはAdministration ConsoleのJava EEサーバ(サーバインスタンス)のステータスでも確認できます。

  12. asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。

    asadmin list-webservers

    コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがrunningになっていることを確認してください。

    Webサーバ名   running
    Command list-webservers executed successfully.
  13. ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、ハードウェアロードバランサーの閉塞を解除します。

    閉塞を解除する方法は、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。