9.2.1 setサブコマンドを使用してApplication Serverの設定を変更する
Application Serverの設定を変更するには、asadminユーティリティーコマンドのsetサブコマンドで変更します。
前提条件
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ドメイン管理サーバが起動している
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Application Serverのセットアップが完了している
想定ユーザー
- システム構築者
操作手順
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ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、ハードウェアロードバランサーを閉塞します。
閉塞の方法は、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。
パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバが停止していない場合は、手順2に進んでください。
パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバがすでに停止している場合は、手順1〜手順5を省略してください。
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asadminユーティリティーコマンドのstop-serversサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサー、サーバインスタンス、およびWebサーバを一括停止します。
asadmin stop-servers
コマンドの実行結果を次に示します。
Command stop-servers executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。
asadmin list-prfs
コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがnot runningになっていることを確認してください。
パフォーマンストレーサー名 not running Command list-prfs executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。
asadmin list-instances --long=true
コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがnot runningになっていることを確認してください。
サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 not running Command list-instances executed successfully.
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クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。
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asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。
asadmin list-webservers
コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがnot runningになっていることを確認してください。
Webサーバ名 not running Command list-webservers executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのgetサブコマンドを実行して、Application Serverの設定値を取得します。
asadmin get "*"
コマンドの実行結果から、変更対象の設定対象識別子と、変更前の設定値を確認してください。
複数のパラメーターに値が設定されている場合、設定値は次のように扱われます。
- パフォーマンストレーサー関連のパラメーターの場合
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「hitachi-prfs.hitachi-prf.パフォーマンストレーサー名.で始まるパラメーター」と「hitachi-prf-configs.hitachi-prf-config.パフォーマンストレーサーのコンフィグ名で始まるパラメーター」の両方に値が設定されているときは、「hitachi-prfs.hitachi-prf.パフォーマンストレーサー名.で始まるパラメーター」の値が有効になります。
- Webサーバ関連のパラメーターの場合
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「hitachi-webservers.hitachi-webserver.Webサーバ名で始まるパラメーター」と「hitachi-webserver-configs.hitachi-webserver-config.Webサーバのコンフィグ名で始まるパラメーター」の両方に値が設定されているときは、「hitachi-webservers.hitachi-webserver.Webサーバ名で始まるパラメーター」の値が有効になります。
- サーバインスタンス関連のパラメーターの場合
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「servers.server.Java EEサーバ名で始まるパラメーター」と「configs.config.Java EEサーバの構成名で始まるパラメーター」の両方に値が設定されているときは、「servers.server.Java EEサーバ名で始まるパラメーター」の値が有効になります。
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asadminユーティリティーコマンドのsetサブコマンドを実行して、変更対象の設定対象識別子に対して変更後の設定値を指定します。
asadmin set 設定対象識別子=設定値
- メモ
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Webサーバの標準プロパティー以外(デイレクティブ)の設定値を変更する場合は、サーバテンプレートを使用してWebサーバの設定を変更してください。
コマンドの実行結果を次に示します。
Command set executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのgetサブコマンドを実行して、Application Serverの設定値を再度取得します。
asadmin get "*"
コマンドの実行結果から、変更対象の設定対象識別子に、手順7で指定した設定値が反映されていることを確認してください。
ここで変更作業を完了する場合は、手順9に進んでください。
次の環境定義を変更する場合は、Application Serverを一括起動しないで、それぞれの環境定義を実施してください。
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Webサーバの設定
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JavaVMオプション
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asadminユーティリティーコマンドのプロセスに適用する環境変数
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asadminユーティリティーコマンドのstart-serversサブコマンドを実行して、Application Serverを一括で起動します。
asadmin start-servers
コマンドの実行結果を次に示します。
Command start-servers executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのlist-prfsサブコマンドを実行して、パフォーマンストレーサーの一覧を表示します。
asadmin list-prfs
コマンドの実行結果を次に示します。パフォーマンストレーサーのステータスがrunningになっていることを確認してください。
パフォーマンストレーサー名 running Command list-prfs executed successfully.
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asadminユーティリティーコマンドのlist-instancesサブコマンドに--longオプションを指定して実行し、サーバインスタンスの一覧を表示します。
asadmin list-instances --long=true
コマンドの実行結果を次に示します。サーバインスタンスのステータスがrunningになっていることを確認してください。
サーバインスタンス名 ホスト名 ポート番号 プロセスID クラスター名 running Command list-instances executed successfully.
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クラスター名は、複数のJava EEサーバを配置するクラスター構成の場合だけ表示されます。
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サーバインスタンスの起動に成功したかどうかは、Java EEサーバ(サーバインスタンス)のメッセージログにKDKD20031-Iが出力されているかどうか、またはAdministration ConsoleのJava EEサーバ(サーバインスタンス)のステータスでも確認できます。
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asadminユーティリティーコマンドのlist-webserversサブコマンドを実行して、Webサーバの一覧を表示します。
asadmin list-webservers
コマンドの実行結果を次に示します。Webサーバのステータスがrunningになっていることを確認してください。
Webサーバ名 running Command list-webservers executed successfully.
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ハードウェアロードバランサーを使用している場合は、ハードウェアロードバランサーの閉塞を解除します。
閉塞を解除する方法は、使用しているハードウェアロードバランサーのマニュアルを参照してください。