5.4.1 商品手配システムが提供するサービス部品を利用するデバッグ
商品手配システムが提供するサービス部品を利用するデバッグの方法について説明します。
商品手配システムのビジネスプロセスのデバッグを実行する前に,次の作業が実施済みであることを確認してください。
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サーバが起動していることを確認します。
次の2つのサーバが起動していることを確認してください。
- HCSCサーバ
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起動方法は「3.4.2 テスト環境の起動」で説明しています。
- RESTful Webサービス用Webシステム
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起動方法は「4.2 サービス部品用Webシステムの構築」で説明しています。
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RESTful Webサービスが開始していることを確認します。
開始方法は「4.3 RESTful Webサービスの構築」で説明しています。
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HCSCコンポーネントの定義と,HCSCサーバへの配備が完了していることを確認します。
次の点を確認します。
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HTTPアダプタを動作させるためのクラスパスが追加済であること
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InventoryManagementサービスアダプタの定義と,HCSCサーバへの配備が完了していること
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DeliveryReceiptサービスアダプタの定義と,HCSCサーバへの配備が完了していること
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ProductStock_Normalビジネスプロセスの定義が完了していること
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ビジネスプロセスのデバッグの流れを次に示します。
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アクティビティにブレークポイントを設定します。
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デバッガを起動します。
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サービスリクエスタからリクエストを送信し,ビジネスプロセスの処理を開始します。
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アクティビティごとにデバッグを実行します。
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ビジネスプロセスのデバッグを終了します。
(1) ブレークポイントの設定
ビジネスプロセスの処理を中断するアクティビティにブレークポイントを設定します。
ここでは,サービス呼出アクティビティ(在庫引当)にブレークポイントを設定します。
ブレークポイントを設定する手順を次に示します。
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ビジネスプロセス定義画面のキャンバスでサービス呼出アクティビティ(在庫引当)を右クリックし,[ブレークポイントの追加]を選択します。
アクティビティにブレークポイントが追加されます。次の図のように,アクティビティの横にブレークポイントを表すチェックが付きます。
(2) デバッガの起動
デバッガを起動する手順を次に示します。
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Eclipseのメニューから[実行]−[デバッグの構成]を選択します。
[デバッグ構成]ダイアログが表示されます。
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[デバッグ構成]ダイアログのメニューから[HCSC-BP]を右クリックし,[新規]を選択します。
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[名前]に任意の名称を入力し,[デバッグ対象]は,ドロップダウンリストから「ProductStock_Normal」を選択します。
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[デバッグ]ボタンをクリックします。
アカウント認証画面が表示されます。
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[ユーザID]に「admin」,[パスワード]に「admin」を入力して,[OK]ボタンをクリックします。
処理中であることを知らせるメッセージが表示されます。2回目以降にデバッガを起動するときは,アカウント認証画面は表示されないで,すぐに処理が開始されます。
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[OK]ボタンをクリックします。
デバッガが起動されます。
(3) リクエストの送信
サービスリクエスタからリクエストを送信して,ビジネスプロセスの処理を開始します。
リクエストの送信手順については,「5.3.2 商品手配システム(基本編)の実行」を参照してください。
(4) ビジネスプロセスのデバッグの実行
ビジネスプロセスの処理が中断している状態では,次に示す画面でデバッグを実行できます。
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ビジネスプロセスのデバッグで実行できる項目を次の表に示します。
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項目 |
説明 |
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変数・相関セットの確認 |
ビジネスプロセスで現在使用している変数,および相関セットを確認できます。 |
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変数の更新 |
ビジネスプロセスで現在使用している変数の値を更新できます。 |
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ステップ実行および再開 |
[デバッグ]ビューでは次の操作を実行できます。これらの操作によって,アクティビティごとにデバッグを実行してください。
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サービスのエミュレーション |
作成済みの応答電文を利用することで,サービスをエミュレーションできます。 サービスをエミュレーションする手順については,「5.4.2 サービスのエミュレーション機能を利用する場合」を参照してください。 |