4.2.2 共用キューによるシステム間連携
(1) 共用キューによるシステム間連携の手順
共用キューによるシステム間連携の手順を次に説明します。共用キューを使用する場合,共用キューのバージョンについてあらかじめ確認してください。共用キューのバージョンについては,「4.2.2(2) Reliable Messagingのバージョンと共用キューのバージョン」を参照してください。
受信側システムの手順
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Reliable Messagingのリソースアダプタの開始
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管理状態への移行
Reliable Messagingを管理状態にします。hrmlsstatコマンドでReliable Messagingの状態を確認してください。実行状態の場合はhrmstopコマンドを入力すると管理状態に移行します。
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受信用共用キューの作成
hrmmkqueコマンドの-tオプションにshr_receiveを指定して,メッセージを受信するための受信用共用キューを作成します。hrmmkqueコマンドについては,「8.3.18 hrmmkque(受信用共用キューの作成)」を参照してください。
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実行状態への移行
hrmstartコマンドを入力して,Reliable Messagingを実行状態にします。
送信側システムの手順
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Reliable Messagingのリソースアダプタの開始
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管理状態への移行
Reliable Messagingを管理状態にします。hrmlsstatコマンドでReliable Messagingの状態を確認してください。実行状態の場合はhrmstopコマンドを入力すると管理状態に移行します。
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送信用共用キューの作成
hrmmkqueコマンドの-tオプションにshr_sendを指定して,送信用共用キューを作成します。hrmmkqueコマンドについては,「8.3.19 hrmmkque(送信用共用キューの作成)」を参照してください。
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実行状態への移行
hrmstartコマンドを入力して,Reliable Messagingを実行状態にします。
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ユーザアプリケーションの開始
ユーザアプリケーションを開始して,共用キューによるシステム間連携を行います。
(2) Reliable Messagingのバージョンと共用キューのバージョン
Reliable Messagingのバージョンによって共用キューに格納する情報が異なるため,Reliable Messagingのバージョンに対応して共用キューにもバージョンが存在します。
また,Reliable Messagingのバージョンによって使用できる共用キューのバージョンが決められています。したがって,共用キューを使用する場合は,送信側システムと受信側システムのReliable Messagingのバージョンを統一し,必要に応じて共用キューをバージョンアップする必要があります。
Reliable Messagingのバージョンと,それに対応する共用キューのバージョンを次の表に示します。
Reliable Messagingのバージョン |
共用キューのバージョン |
---|---|
01-00 |
0100 |
01-01以降 |
0200 |
なお,共用キューのバージョン0200を使用してTP1/EEとシステム間連携する場合は,TP1/EEのDBキュー機能オプションはTYPE1に指定してください。共用キューのバージョン0100を使用する場合は,TP1/EEのDBキュー機能オプションはTYPE0に指定してください。