8.3.18 hrmmkque(受信用共用キューの作成)
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
hrmmkque -t shr_receive 〔-l 最大メッセージ長〕 〔-n 最大メッセージ数〕 〔-c キャッシュメッセージ数〕 〔-r RDエリア名〕 〔-x 表示名〕 〔-S システム名〕 キュー名
(2) 機能
指定されたキュー属性で,受信用共用キューを作成します。
(3) オプション
- -t shr_receive
- -l 最大メッセージ長
-
〜<数字>((1000〜1048576))《33000》(単位:バイト)
キューに格納するメッセージの最大長(ペイロードの最大長)を指定します。
- -n 最大メッセージ数
-
〜<数字>((1〜65535))《1024》
キューに格納するメッセージの最大数を指定します。
- -c キャッシュメッセージ数
-
〜<数字>((0〜65535))《最大メッセージ数》
キャッシュに格納するメッセージの数を指定します。
指定を省略した場合,-nオプションに指定する最大メッセージ数が設定されます。0を指定する場合,キャッシュにメッセージは格納されません。
このオプションに大きな値を指定する場合,メモリを消費しますがメッセージ受信の性能が向上します。小さい値を指定する場合,メモリの消費は抑えられますが,DBアクセス回数が増えることによってメッセージ受信の性能が低下します。
- -r RDエリア名
-
〜<1〜30文字の識別子および空白>
次に示す管理情報テーブルを格納するRDエリアの名前を指定します。
-
共用キュー受信用メッセージ情報テーブル
-
共用キュー受信用ライト管理テーブル
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共用キュー受信用リード管理テーブル
このオプションを指定する場合,これらの管理情報テーブルを格納するRDエリアをあらかじめ用意してください。また,これらの管理情報テーブルは,受信用共用キューごとに同じRDエリアに格納する必要があります。HiRDBのRDエリアの作成については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
このオプションを省略する場合,格納するRDエリアをHiRDBが決定します。HiRDBが決定するRDエリアについては,マニュアル「HiRDB SQLリファレンス」を参照してください。
- 注意
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-
RDエリア名に空白を含む場合は,次のように指定してください。
Windowsの場合
引用符(")で囲んでください。
UNIXの場合
アポストロフィ(’)で囲み,さらにその外側を引用符(")で囲んでください。
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RDエリア名は大文字と小文字が区別されます。
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- -x 表示名
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〜<1〜64文字の英数字および_(アンダースコア)>
キューの表示名を指定します。表示名とは,アプリケーションがJNDIネーミングサービスからキューを取得するときの,キューの論理名のことです。
指定を省略した場合はコマンド引数で指定したキュー名と同じ名称を指定したものとみなされます。
指定した表示名と同じ名称を持つキューがすでに存在している場合,エラーとなります。詳細は「8.3.18(5) 注意事項」を参照してください。
- -S システム名
-
〜<先頭が英字の1〜3文字の大文字英字または数字>
コマンドの操作対象となるシステム名(RMSystemNameプロパティ指定値)を指定します。
指定を省略した場合は,HRM_SYSTEM_NAME環境変数に指定したシステム名が設定されます。HRM_SYSTEM_NAME環境変数にもシステム名が指定されていないときはエラーが発生します。
(4) コマンド引数
- キュー名
-
〜<1〜20文字の識別子>
作成するキューの名前を指定します。
既存のキューの名前を指定した場合はエラーが発生します。
TP1/EEとシステム間連携をする場合は1〜19文字のキュー名を指定してください。キュー名が20文字の場合はTP1/EEとシステム間連携ができません。
(5) 注意事項
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受信用共用キューは,接続先のデータベースの種別がHiRDBの場合だけ作成できます。接続先のデータベースの種別がOracleの場合に受信用共用キューを作成するとエラーが発生します。
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コマンド引数に指定するキュー名は,英字の大文字と小文字が区別されません。英字の大文字と小文字の違いだけのキュー名がすでにある場合,エラーが発生します。
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Reliable Messagingのバージョンによって使用できる共用キューのバージョンが決められています。したがって,共用キューを使用する場合は,送信側システムと受信側システムのReliable Messagingのバージョンを統一し,必要に応じて共用キューをバージョンアップする必要があります。
共用キューのバージョンアップの詳細については,「付録H.3 共用キューのバージョンアップ」を参照してください。
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キュー定義ファイルを使用していない場合,-xオプションで指定したキューの表示名でJNDIネーミングサービスに登録されます。
キュー定義ファイルを使用している場合は,キュー定義ファイルの指定が優先され,-xオプションで指定した表示名でのJNDIネーミングサービスへの登録はされません。
キュー定義ファイルを使用してReliable Messagingを運用している場合,キュー定義ファイルを使用しないでReliable Messagingを再開始したときは,-xオプションで指定した表示名がJNDIネーミングサービスに登録されます。
キュー定義ファイルの使用有無の詳細については,「3.4.4 キュー定義ファイルの作成(永続版リソースアダプタの場合)」を参照してください。
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-xオプションで表示名を指定しなくても,作成するキューのキュー名が,作成済みキューの表示名と重複した場合,キューの作成は失敗します。