4.9.4 注意事項
-
クッキーの受け付けを拒否しているクライアントは,クッキーをサーバに送信しないため,「4.9.2(2) クッキーを使用したセション管理」の機能が無効となります。
-
KeepAliveによって接続した場合には,接続後最初のリクエストを処理するときだけ判定処理が行われ,同一接続上で2回目以降のリクエストでは判定されません。最初に接続したリクエストとは異なる流量制限設定へのリクエストである場合も,2回目以降のリクエストでは判定されません。
-
流量制限機能によってアクセス拒否された場合に送信されるメッセージは,ErrorDocumentディレクティブを指定しても変更されません。また,RedirectディレクティブやRedirectMatchディレクティブの処理は,mod_hws_qosモジュールの制御によって処理を継続すると判定されたあとに実行されます。
-
流量制限機能を使用しても,QOSRejectionServersディレクティブの設定数を超えた同時リクエストを受信した場合は,リクエストの拒否が正しくできないことがあります。QOSResponseディレクティブで指定されたHTMLファイルに画像データなどのリンクが含まれている場合には,画像データを取得するため,さらにアクセスします。このアクセスも流量制限処理の対象となり,画像データが取得できない場合があります。HTMLファイル作成時には,リンクの設定に注意してください。
-
エラードキュメントの文字セットは,Windows版ではHWSErrorDocumentMETACharsetディレクティブの設定を有効とします。
-
クッキーを使用したセション管理をURLごとまたはVirtualHostごとに設定する場合は,QOSCookieNameディレクティブで別の名称を指定する必要があります。
-
QOSCookieServersディレクティブおよびQOSRejectionServersディレクティブは,サーバプロセス数(ThreadsPerChildディレクティブまたはMaxClientsディレクティブで設定)より後ろに指定してください。サーバプロセス数よりも前に指定すると,サーバが起動できない場合があります。
-
HTTP/2プロトコル通信機能では流量制限機能は使用できません。