4.9.3 レスポンスメッセージ
(1) サーバからクライアントに送信されるクッキーについて
- HWS作成モード
-
HTTP Serverで作成したクッキーは,Set-Cookieヘッダによってクライアントへ返送されます。Set-Cookieヘッダは一つのレスポンスに複数指定できるため,ここで作成するクッキーは,ほかのクッキーに影響しません。HTTP Serverで返送するSet-Cookieヘッダを次に示します。
Set-Cookie: NAME=VALUE; expires=DATE; path=/; domain=DOMAIN_NAME; secure
- NAME=VALUE
-
NAMEにはQOSCookieNameディレクティブで指定した名称が設定されます。VALUEにはリクエスト制御用の値が設定されます。
- expires=DATE
-
クッキーが無効となる時刻。"リクエストの受信時刻+QOSCookieExpiresディレクティブ設定値"によって求めた値が,RFC822形式で設定されます。
- path=/
-
クッキーが有効となるURL。このモジュールでは,クッキーが有効となるドメイン内の,すべてのURLで有効となるように設定されます。
- domain=DOMAIN_NAME
-
クッキーが有効となるドメイン。QOSCookieDomainディレクティブで指定されます。
- secure
-
SSLによる通信時だけ,クッキーをクライアントからサーバに送信するかどうかの指定。QOSCookieSecureディレクティブで指定されます。
- ユーザ作成モード
-
HTTP Serverではクッキーを作成しません。HTTP Server以外で作成されたクッキーが,Set-Cookieヘッダによってクライアントへ返送されます。
(2) 流量制限機能によって拒否された場合のヘッダについて
流量制限機能によって拒否された場合,レスポンスメッセージをキャッシュできなくするためのヘッダであるExpiresを,レスポンスヘッダに含めます。これは,サーバ側でリクエスト処理が可能であっても,プロキシまたはブラウザでキャッシュされると,キャッシュされたメッセージがブラウザに表示されて,サーバにリクエストしない場合があるためです。また,拒否メッセージ送信後はサーバ側からコネクションを切断します。
そのほかのレスポンスヘッダは,次のように設定されます。Content-Typeには,AddDefaultCharsetで指定した文字セットが付加されます。
- (i)ステータスコード503の標準メッセージ
-
Content-Type:text/html
- (ii)QOSResponseによるカスタマイズされたメッセージ
-
Content-Type:QOSResponseディレクティブ指定値
- (iii)QOSRedirectによるステータスコード302のメッセージ
-
Content-Type:text/html
Location:QOSRedirectディレクティブ指定値