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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


12.2.2 usrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)

〈この項の構成〉

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

次のようにキーを指定します。

<キー名称> = <値>
指定方法
  • 改行までが値になります。

  • #で始まる行はコメントとみなされます。

  • 値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。

  • 値の後ろには,空白やコメントなどの文字列は追加できません。追加した場合,不正な値と解釈されます。

(例) <キー名称> = <値> #<コメント>

  • 記載する文字はJavaの仕様に従って,ISO 8859-1 文字エンコーディングを使用してください。

  • Javaの仕様に従わない形式の場合,Javaアプリケーションの起動に失敗することがあります。

    (例)不正なUnicodeエスケープシーケンスを含む場合("\u"に続く文字列が適切なUnicode 16進数の値ではない)。

(2) ファイルの格納先

注※

ユーザ定義ファイル格納先環境変数(CJCLUSRCONFDIR)で指定したディレクトリです。ユーザ定義ファイル格納先環境変数が設定されていない場合,カレントディレクトリが参照されます。EJBクライアントアプリケーションの実行に必要な環境変数の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「3.3.4 EJBクライアントアプリケーションの実行に必要な環境変数の設定」を参照してください。

(3) 機能

cjclstartapコマンドを使用する場合に,Javaアプリケーションを実行するJavaVMのシステムプロパティを指定します。

usrconf.propertiesとusrconf.cfgのadd.jvm.argの-Dに同じキーが指定されている場合は,usrconf.propertiesの値が優先されます。

Javaアプリケーションを実行中に,このファイルの内容を変更した場合,変更した内容は,次回Javaアプリケーションを起動したときに反映されます。

(4) Javaアプリケーションのカスタマイズ用キー

Javaアプリケーションの開始コマンドでは,次に示すシステムプロパティのキーに値を設定することで,Javaアプリケーションの動作をカスタマイズできます。

ここでは,キーを次の分類に分けて説明します。

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるキーを次の表に示します。

注意事項

ここでは,次の内容について説明します。

  • Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるキーの概要

    指定できるキーのうち,J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーについては,ここでは詳細を説明しません。

    共通のキーの詳細については,「2.2.3 usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。Javaアプリケーションの場合には,「J2EEサーバ」を「Javaアプリケーション」と読み替えてください。

    なお,J2EEサーバ用のキーと指定内容が異なる場合には,ここでキーの詳細についても説明します。

  • J2EEサーバ用のキーとの差異(J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーと指定内容が異なる場合)

    Javaアプリケーション用のキーとJ2EEサーバ用のキーの指定内容が異なる場合には,キーの詳細について説明します。差異に関する記述が特にない場合には,J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーと同じ内容を指定してください。差異の有無は「差異」列に表記します。

  • Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイル独自のキーの詳細

    Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイル独自のキーについては,ここでキーの詳細を説明します。

(a) ejbserver.applicationから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.applicationから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(a) ejbserver.applicationから始まるキー」を参照してください。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.appname

なし

AppNameのフィールドに出力するデフォルトのアプリケーション名を指定します。

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.autoFlush.enabled

独自

メッセージ出力後にflushをするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

メッセージごとにflushをします。

falseを指定した場合:

flushをしません。

CJMPMessageFileHandlerを使用しない場合,指定は不要です。また,アプリケーションプログラムで明示的にjava.util.logging.Handler.flush()を呼び出している場合には,trueを指定しないでください。

false

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.count

なし

ログファイルの面数を次の範囲の整数で指定します。

CJMessageFileHandlerを使用した場合:

2〜16

CJMPMessageFileHandlerを使用した場合:

2〜64

ここで指定した面数に到達すると,次の番号は初めの"1"に戻ります。同名の旧ログファイル,または同名のユーザファイルがあった場合は上書きされます。

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.encoding

なし

出力する文字列のエンコーディングを指定します。

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.filter

なし

使用するフィルタを,パッケージ名を含むフルネームで指定します。

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.formatter

なし

使用するフォーマッタを,パッケージ名を含むフルネームで指定します。

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.level

なし

ログの取得レベルの上限を指定します。

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.limit

なし

ログファイルの容量(単位:バイト)を次の範囲の整数で指定します。

CJMessageFileHandlerを使用した場合:

8192〜2147483647

CJMPMessageFileHandlerを使用した場合:

8192〜16777216

ここで指定した容量に到達すると次のログファイルに切り替わります。トレース共通ライブラリの場合,容量チェックがメッセージの書き込み前であるため,実際の最大容量が設定値より,最大で約4200バイト超えることがあります(1バイトでも指定した容量に満たなければ,メッセージが書き込まれてしまうため)。例えば,このキーに8192を指定した場合でout1.logの現在使用中の領域が8000バイト,空き容量が192バイトのときに4000バイトのメッセージが出力されると,メッセージはout1.logに出力されます。このため,out1.logは上限値を超えたサイズになります。

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.msgid

なし

MsgIDのフィールドに出力するデフォルトのメッセージIDを指定します。

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.path

あり

ログファイル名のプリフィックスを1〜255バイトの範囲で指定します。パスは,相対パスで指定します。なお,パス名の終端に,半角数値を指定しないでください。

ここで指定したプリフィックスに"xx(1〜16の整数).log"が付加された値が,トレース情報ファイルの名称になります。

パスに指定された半角英文字の大文字と小文字は区別されません。また,パス値の長さは,次のA+B+C値の合計が値の範囲に収まるよう指定してください。

  • A(Windowsの場合):<ログ出力先ルート(ejbserver.client.log.directoryの値)>\user\(デフォルトは<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\client\logs\user\

  • A(UNIXの場合):<ログ出力先ルート(ejbserver.client.log.directoryの値)>/user/(デフォルトは/opt/Cosminexus/CC/client/logs/user/)

  • B:ユーザの指定したプリフィックスの長さ

  • C:"xx.log"の6文字

このほか,パスを指定するときには次の点に注意してください。

  • Propertiesファイルにはnativeの2バイトコードなどは使用できないため,native2asciiなどを利用してUnicodeの文字列を取得して指定してください。

  • 絶対パスで指定しないでください。また,相対パスの"..\"(UNIXの場合,"../")は使用しないでください。

  • パスに日本語文字などを含む場合は,その文字を処理できるロケール設定がされている環境下でJavaVMが動作している必要があります。

パスをほかのハンドラと同一に設定することはできません。そのような設定にした場合,そのハンドラは作成されません。

ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>※1.separator

なし

CJSimpleFormatterを利用して,1文でメッセージを出力するためのセパレータを指定します。

ejbserver.application.userlog.loggers

なし

使用するロガーの名称を宣言します。

ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※2.filter

なし

ロガーで使用するフィルタを,パッケージ名を含むフルネームで指定します。

ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※2.handlers

なし

指定のロガー名称に対して,ハンドラクラスを接続(addHandler(Handler))するためのプロパティです。ハンドラクラスは,Reflection機能で作成するため,0〜65535バイトのパッケージ名を含むフルネームで指定してください。","で区切ることで複数のハンドラクラスを指定できます。指定できるハンドラクラスを次に示します。

  • com.hitachi.software.ejb.application.userlog.CJMessageFileHandler

  • com.hitachi.software.ejb.application.userlog.CJMPMessageFileHandler

  • java.util.logging.ConsoleHandler

  • java.util.logging.FileHandler

  • java.util.logging.SocketHandler

  • java.util.logging.StreamHandler

  • java.util.logging.MemoryHandler

  • ユーザが独自に作成したHandlerクラスのパッケージ名を含むフルネーム

CJLogHandler系の場合は,ハンドラクラス名の後ろに";"で区切ってハンドラ名称を指定することで,指定のハンドラ名称の設定で初期化してハンドラクラスを作成し,ロガーに接続します。Java2-1.4標準のLoggingクラスについては,";"で区切ってハンドラ名称を指定しても無効になります。Java2-1.4標準のLoggingクラスの設定方法については,該当するクラスの仕様に従ってください。

ハンドラ名称は,半角英数字で始まる1〜1024バイトのクラス文字セットで指定してください。

複数のクラス名を定義しており,指定された値の長さが範囲を超えた場合は,長さの範囲内に収まり,値の規則を満たしたクラス名だけが設定されます。ejbserver.application.userlog.loggersでロガー名称が指定されていない場合,ロガーは作成されません。

ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※2.level

なし

ロガーのログ出力レベルを指定します。

ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>※2.useParentHandlers

なし

ログレコードを受け取ったロガーから,親ロガーの接続しているハンドラへログレコードを伝播させるかどうかを指定します。

(凡例)

あり:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

なし:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。キーの詳細については,「2.2.3(5)(a) ejbserver.applicationから始まるキー」を参照してください。

独自:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(a) ejbserver.applicationから始まるキー」を参照してください。

注※1

ハンドラ名称はプロパティの値を区別するために使用します。半角英数字で始まる1〜1024バイトのクラス文字セットで指定してください。"default"を指定した場合は,すべてのCJLogHandlerが共通のデフォルト値として認識するプロパティを示します。

注※2

ロガー名称は,Logger.getLogger(<ロガー名称>)でロガーのインスタンスを取得するときに指定する"."付きの名称で,あらかじめ,ejbserver.application.userlog.loggersプロパティで宣言する必要があります。ロガー名称については,java.util.logging.Loggerの仕様に従ってください。

半角英数字で始まる1〜1024バイトのクラス文字セットで指定してください。"default"を指定した場合は,すべてのCJLogHandlerが共通のデフォルト値として認識するプロパティを示します。

なお,ロガー名称で識別されるプロパティは,ユーザログ機能のロガークラスの初期化で使用されます。

ロガー名称の最後を.handlersで終了させた場合,ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>.handlersのプロパティ指定時に紛らわしくなるため,ロガー名称は".handlers"で終了させないことを推奨します。

(b) ejbserver.clientから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.clientから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(c) ejbserver.clientから始まるキー」を参照してください。

なお,Clientを使用する場合は,格納ディレクトリの「<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC」を,「<Application Serverのインストールディレクトリ>\CCL」と読み替えてください。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

ejbserver.client.ctm.RequestPriority

なし

CTM内のキューに滞留したリクエストを引き出す時のプライオリティ(優先順位)を指定します。

ejbserver.client.ejb.log

独自

ejbserver.client.log.directoryキーに指定したディレクトリの下のJavaアプリケーションが出力するメッセージのログ出力先のディレクトリ名を1〜16バイトの範囲で指定します。指定できる文字は,半角英数字,アンダースコア(_),およびハイフン(-)だけです。ディレクトリのパス区切り文字には,スラッシュ(/)を使用してください。複数のJavaアプリケーションを使用する場合は,EJBアプリケーションごとに,ログ出力先を指定してください。

アクセス権がないディレクトリまたはファイル名を指定した場合は,KDJE51003-Eのメッセージが標準出力とcjlogger.logファイルに出力され,Javaアプリケーションが終了します。

このキーでは出力先を変更できないログがあります。ログの出力先を変更するには,Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)のejb.client.ejb.logキーを指定してください。

なし

ejbserver.client.log.appid

独自

Javaアプリケーションのログ出力先のサブディレクトリ名を1〜16バイトで指定します。

指定できる文字は,半角英数字,アンダースコア(_),およびハイフン(-)だけです。このキーを指定した場合は,毎回同じサブディレクトリが使用されるため,サブディレクトリの削除はされません。一つのJavaアプリケーションを複数起動しない場合に使用すると,専用のサブディレクトリでログファイルを管理できます。複数同時に起動する場合,このキーは指定しないでください。

16バイトを超える文字列を指定した場合は,KDJE51002-Wのメッセージがcjlogger.logファイルに出力され,通常値が使用されます。

このキーでは出力先を変更できないログがあります。ログの出力先を変更するには,Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)のejb.client.log.appidキーを指定してください。

なし

ejbserver.client.log.directory

独自

Javaアプリケーションのログ出力先の絶対パスを1〜200バイトで指定します。

指定できる文字は,半角英数字,アンダースコア(_),ハイフン(-),およびスペース( )だけです。なお,スペースを指定できるのはWindowsの場合だけです。空白文字を含むディレクトリを指定する場合は,パス名を引用符で囲んでください。例えば,C:\logs\ejb clientを設定する場合は,次のように指定します。

ejbserver.client.log.directory="C:\logs\ejb client"

200バイトを超えるパスを指定した場合はKDJE51001-Wのメッセージ,指定がない場合はKDJE51002-Wのメッセージがcjlogger.logファイルに出力され,通常値が使用されます。

ディレクトリにアクセス権がない場合や,ファイル名を指定した場合は,KDJE51003-Eのメッセージが標準出力とcjlogger.logファイルに出力され,Javaアプリケーションが終了します。

通常値を使用する場合で,Developer's Kit for Java以外のJavaを使用してJavaアプリケーションを起動した場合は,KDJE51004-Wのメッセージがcjlogger.logファイルに出力され,Javaアプリケーション実行ディレクトリが使用されます。

Windowsの場合,UNC名を含むパスは指定できません。UNIXの場合,nfsマウントされたディスク上へのパスは指定できません。

このキーでは出力先を変更できないログがあります。ログの出力先を変更するには,Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)のejb.client.log.directoryキーを指定してください。

なし

ejbserver.client.log.lockInterval

独自

ログファイルの排他処理に失敗したときのリトライ間隔(単位:ミリ秒)を0〜2147483647の整数値で指定します。範囲外の値や整数値以外を指定した場合は,KDJE51002-Wのメッセージがcjlogger.logファイルに出力されて,デフォルト値が使用されます。サブディレクトリ共有モードで動作するJavaアプリケーションがcjlogger.logファイルにKDJE90002-Eメッセージを出力して終了する場合に使用します。

10

ejbserver.client.log.lockRetryCount

独自

ログファイルの排他処理に失敗したときのリトライ回数(単位:回)を0〜2147483647の整数値で指定します。範囲外の値や整数値以外を指定した場合は,KDJE51002-Wのメッセージをcjlogger.logファイルに出力して,デフォルト値を使用します。サブディレクトリ共有モードで動作するJavaアプリケーションがcjlogger.logファイルにKDJE90002-Eメッセージを出力して終了する場合に使用します。

1000

ejbserver.client.transaction.clientName

独自

トランザクションサービスが使用するクライアント名を1〜128文字の文字列で指定します。使用できる文字は,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),アンダースコア(_)またはハイフン(-)です。

ここに設定するクライアント名は,Javaアプリケーションのプロセスごとに別の名前を設定する必要があります。

また,同一マシン上で動作するJ2EEサーバ名とは別の名前にする必要があります。

なし

ejbserver.client.transaction.enabled

独自

Javaアプリケーションでトランザクションを使用するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:

トランザクションを使用できます。

falseを指定した場合:

トランザクションを使用できません。

false

(凡例)

なし:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。キーの詳細については,「2.2.3(5)(c) ejbserver.clientから始まるキー」を参照してください。

独自:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(c) ejbserver.clientから始まるキー」を参照してください。

注※

空白文字とは,半角スペース,タブ,LF(0x0a),CR(0x0d)またはFF(0x0c)のことを指します。

(c) ejbserver.containerから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.containerから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(h) ejbserver.containerから始まるキー」を参照してください。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

関連情報

ejbserver.container.rebindpolicy

なし

EJBメソッドの呼び出し時に通信障害が発生した場合の,EJBクライアント側でのコネクションの再接続動作とリクエストの再送動作を指定します。

「機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.13 EJBのリモートインタフェースの呼び出し

(凡例)

なし:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。キーの詳細については,「2.2.3(5)(h) ejbserver.containerから始まるキー」を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(h) ejbserver.containerから始まるキー」を参照してください。

(d) ejbserver.distributedtxから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.distributedtxから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(k) ejbserver.distributedtxから始まるキー」を参照してください。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

関連情報

ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1

あり

インプロセストランザクションサービスのステータスファイル,および保守資料としてのステータスファイルのバックアップを格納するディレクトリを指定します。パス区切り文字は”/”を使用してください。

アプリケーションサーバで相対パスを指定した場合,次のディレクトリからのパスとなります。

  • Windowsの場合

    <製品の作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>

  • UNIXの場合

    <製品の作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>

Javaアプリケーションで相対パスを指定した場合,Javaアプリケーションの実行ディレクトリからのパスとなります。

同一マシン内で稼働するほかのJ2EEサーバや,ほかのJavaアプリケーションプロセスと重ならないように,別のディレクトリを指定する必要があります。

なし

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.4 トランザクション管理

ejbserver.distributedtx.ots.status.directory2

なし

インプロセストランザクションサービスのステータスファイルを二重化する場合,予備ステータスファイルおよび保守資料としての予備ステータスファイルのバックアップを格納するディレクトリを指定します。

「機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.4 トランザクション管理

ejbserver.distributedtx.recovery.port

あり

トランザクションリカバリで使用する固定ポート番号を1〜65535の整数値で指定します。無効な値を指定した場合や指定したポートがすでに使用されていた場合には,初期化処理がエラーとなります。

なし

(凡例)

あり:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

なし:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。キーの詳細については,「2.2.3(5)(k) ejbserver.distributedtxから始まるキー」を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(k) ejbserver.distributedtxから始まるキー」を参照してください。

空欄:

関連情報はありません。

(e) ejbserver.jndiから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.jndiから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(s) ejbserver.jndiから始まるキー」を参照してください。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

ejbserver.jndi.cache

あり

分散オブジェクトのキャッシングをするかどうかを指定します。

キャッシングをする場合:

onを指定します。

キャッシングをしない場合:

offを指定します。

また,javax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClassキーにcom.hitachi.software.ejb.rmi.PortableRemoteObjectを,javax.rmi.CORBA.UtilClassキーにcom.hitachi.software.ejb.rmi.Utilを指定する必要があります。

off

ejbserver.jndi.cache.interval

あり

分散オブジェクトのキャッシングをする場合,キャッシュをクリアする間隔(単位:秒)を0〜2147483647の整数値で指定します。ただし,1〜2147483647以外の値を指定した場合,クリアしません。また,javax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClassキーにcom.hitachi.software.ejb.rmi.PortableRemoteObjectを,javax.rmi.CORBA.UtilClassキーにcom.hitachi.software.ejb.rmi.Utilを指定する必要があります。

ネーミングサービスの障害検知機能を使用している場合は,短い値(60秒)を指定することを推奨します。

ejbserver.jndi.cache.interval.clear.option

なし

インターバル経過後のネーミングでのキャッシュ領域に対する動作を決定します。

ejbserver.jndi.namingservice.group.list

なし

ラウンドロビン検索をする場合に,検索対象になる論理ネーミングサービスのグループを定義します。

ejbserver.jndi.namingservice.group.<Specify group name>.providerurls

なし

各グループに属するネーミングサービスのルート位置を指定します。

ejbserver.jndi.request.timeout

なし

ネーミングサービスとの通信タイムアウト時間を指定します。

(凡例)

あり:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

なし:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。キーの詳細については,「2.2.3(5)(s) ejbserver.jndiから始まるキー」を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(s) ejbserver.jndiから始まるキー」を参照してください。

(f) ejbserver.jtaから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.jtaから始まるキーを次に示します。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

ejbserver.jta.TransactionManager.defaultTimeOut

あり

Javaアプリケーションで開始されるトランザクションのトランザクションタイムアウトのデフォルト値(単位:秒)を次の範囲で指定します。

1〜2147483647

(凡例)

あり:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(u) ejbserver.jtaから始まるキー」を参照してください。

(g) ejbserver.loggerから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.loggerから始まるキーを次に示します。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filenum

あり

Javaアプリケーションのログファイルの面数を指定します。

1〜64の整数値で指定します。

面数を変更する場合は,該当するログファイルに出力しているプロセスをすべて停止し,ログファイルとmmapディレクトリ以下のログ管理ファイルを別のディレクトリへ移動,または削除してください。

2

ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filesize

あり

4096〜16777216の整数値で指定します。

サイズを変更する場合には,該当するログファイルに出力しているプロセスをすべて停止し,ログファイルとmmapディレクトリ以下のログ管理ファイルを別のディレクトリへ移動,または削除してください。

1048576

ejbserver.logger.enabled.*

あり

ログレベルを指定します。Error,Warning,Information,Debugのうち,一つまたは複数を指定します。

一つだけ指定した場合は,該当するログレベルのログだけが出力されます。複数指定する場合は,レベル名の文字列の間をコンマ(,)で区切ります。

なお,シェルスクリプトを使用してシステムプロパティを設定する場合,このキーは指定できません。

Error

(凡例)

あり:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

注※

チャネル名称として次に示す名称を設定できます。

ClientMessageLogFile,ClientExceptionLogFile,ClientMaintenanceLogFile,EJBContainerLogFile,UserOutLogFile,UserErrLogFile

資料の取得については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「2.3 資料の取得」を参照してください。

(h) ejbserver.rmiから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.rmiから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(z) ejbserver.rmiから始まるキー」を参照してください。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

ejbserver.rmi.request.timeout

なし

クライアントとサーバ間の通信タイムアウト時間(単位:秒)を指定します。

(凡例)

なし:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。キーの詳細については,「2.2.3(5)(z) ejbserver.rmiから始まるキー」を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(z) ejbserver.rmiから始まるキー」を参照してください。

(i) ejbserver.securityから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.securityから始まるキーを次に示します。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

ejbserver.security.service.url

独自

セキュリティ認証処理をするJ2EEサーバが接続されているCORBAネーミングサービスを指定します。java.naming.provider.urlで指定されたネーミングサービス以外のネーミングサービスに接続しているJ2EEサーバで認証処理をする場合に指定します。なお,接続するJ2EEサーバ名は,ejbserver.serverNameキーに指定しておく必要があります。

corbaname形式で指定してください。省略した場合は,java.naming.provider.urlで指定されたネーミングサービスが使用されます。

(指定形式)

corbaname::<ネーミングサービスのホスト名>:<ネーミングサービスのポート番号>

なし

(凡例)

独自:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

(j) ejbserver.serverから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.serverから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(ab) ejbserver.serverから始まるキー」を参照してください。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

ejbserver.serverName

独自

Javaアプリケーションが接続するJ2EEサーバのサーバ名称を指定します。

なし

ejbserver.server.prf.PRFID

なし

PRF識別子を指定します。

(凡例)

なし:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。キーの詳細については,「2.2.3(5)(ab) ejbserver.serverから始まるキー」を参照してください。

独自:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(ab) ejbserver.serverから始まるキー」を参照してください。

(k) ejbserver.stdoutlogから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるejbserver.stdoutlogから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(ad) ejbserver.stdoutlogから始まるキー」を参照してください。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

ejbserver.stdoutlog.autoflush

なし

ユーザ出力ログおよびユーザエラーログの自動フラッシュ機能を有効にするかどうかを指定します。

(凡例)

なし:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。キーの詳細については,「2.2.3(5)(ad) ejbserver.stdoutlogから始まるキー」を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(ad) ejbserver.stdoutlogから始まるキー」を参照してください。

(l) javaから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるjavaから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(ag) javaから始まるキー」を参照してください。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

java.naming.factory.initial

あり

JNDIのInitialContextがデレゲートするコンテキストの実装クラスのファクトリクラスを指定します。各設定値での動作を次に示します。

com.hitachi.software.ejb.jndi.InsContextFactory :

JNDIラウンドロビン検索機能を使用しないで,通常の検索機能を使用する場合に指定するコンテキストです。

com.hitachi.software.ejb.jndi.GroupContextFactory :

J2EEサーバ内アプリケーション(EJB)の実行時に,JNDIラウンドロビン検索機能を使用する場合に指定するコンテキストです。

なお,旧バージョンで使用されていた値(com.hitachi.software.ejb.jndi.spi.cosnaming.CNCtxFactory)と互換性があります。

java.naming.provider.url

独自

Javaアプリケーションが利用するCORBAネーミングサービスのホスト名称とポート番号を指定します。このCORBAネーミングサービスは,該当するJavaアプリケーションから呼び出すJ2EEサーバが利用しているものです。

なお,旧バージョンで使用されていたプロトコル(iioplocまたはiiopname)と互換性があります。

(指定形式)

corbaname::[ホスト名称]:[ポート番号]

corbaname::localhost:900

javax.xml.datatype.DatatypeFactory

独自

javax.xml.datatype.DatatypeFactoryの実装クラス名を指定します。

com.cosminexus.jaxp.impl.parsers.jaxp.datatype.DatatypeFactoryImpl

javax.xml.parsers.DocumentBuilderFactory

独自

javax.xml.parsers.DocumentBuilderFactoryの実装クラス名を指定します。

com.cosminexus.jaxp.impl.parsers.jaxp.DocumentBuilderFactoryImpl

javax.xml.parsers.SAXParserFactory

独自

javax.xml.parsers.SAXParserFactoryの実装クラス名を指定します。

com.cosminexus.jaxp.impl.parsers.jaxp.SAXParserFactoryImpl

javax.xml.transform.TransformerFactory

独自

javax.xml.transform.TransformerFactoryの実装クラス名を指定します。

com.cosminexus.jaxp.impl.transform.processor.TransformerFactoryImpl

javax.xml.xpath.XPathFactory\:http\://java.sun.com/jaxp/xpath/dom

独自

javax.xml.xpath.XPathFactoryの実装クラス名を指定します。

com.cosminexus.jaxp.impl.xpath.jaxp.XPathFactoryImpl

javax.xml.validation.SchemaFactory\:http\://www.w3.org/2001/XMLSchema

独自

javax.xml.validation.SchemaFactoryの実装クラス名を指定します。

com.cosminexus.jaxp.impl.parsers.jaxp.validation.XMLSchemaFactory

(凡例)

あり:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

独自:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(ag) javaから始まるキー」を参照してください。

(m) orgから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるorgから始まるキーを次に示します。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

org.w3c.dom.DOMImplementationSourceList

独自

org.w3c.dom.DOMImplementationSourceListの実装クラス名を指定します。

com.cosminexus.jaxp.impl.parsers.dom.DOMXSImplementationSourceImpl

org.xml.sax.driver

独自

org.xml.sax.driverの実装クラス名を指定します。

com.cosminexus.jaxp.impl.parsers.parsers.SAXParser

org.xml.sax.parser

独自

org.xml.sax.parserの実装クラス名を指定します。

org.xml.sax.helpers.XMLReaderAdapter

(凡例)

独自:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイル固有のキーです。キーの詳細については,「内容」の列を参照してください。

(n) vbrokerから始まるキー

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルで指定できるvbrokerから始まるキーを次に示します。J2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルと共通のキーの詳細については,「2.2.3(5)(ai) vbrokerから始まるキー」を参照してください。

キー名称

差異

内容

デフォルト値

vbroker.agent.enableLocator

あり

JavaアプリケーションがJ2EEサーバを呼び出すだけの場合は,falseを指定します。J2EEサーバの通信処理を実現しているTPBrokerのネーミングサービスには,CORBAネーミングサービスとスマートエージェントがあります。JavaアプリケーションとJ2EEサーバ間の通信は,ネーミングサービスとしてCORBAネーミングサービスだけを利用します。この場合,J2EEサーバ,Javaアプリケーション間にCORBAネーミングサービスだけを開始する必要があり,該当キーはfalseを指定します。

一方,JavaアプリケーションがJ2EEサーバを呼び出すことに加え,スマートエージェントを利用しTPBrokerのサーバアプリケーションを呼び出す場合は,CORBAネーミングサービス,およびスマートエージェントを開始する必要があり,該当キーにtrueを指定します。

true

vbroker.ce.iiop.ccm.htc.readerPerConnection

なし

リモートインタフェースとして定義されたEJBメソッドの呼び出しでタイムアウトが発生した場合に,コネクションのクローズを抑止するかどうかを設定します。

trueを指定した場合

タイムアウト発生時のコネクションのクローズを抑止します。

falseを指定した場合

タイムアウト発生時のコネクションのクローズを抑止しません。

false

vbroker.orb.htc.comt.entryCount

あり

TPBroker通信トレースファイル1個当たりのエントリ数の上限値を指定します。

20000

vbroker.orb.htc.comt.fileCount

なし

TPBroker通信トレースファイルの個数の上限値を指定します。

15

vbroker.orb.htc.mtr.trace

あり

モジュールトレースを取得するかどうかを設定します。

trueを指定した場合:

モジュールトレースを取得します。

falseを指定した場合:

モジュールトレースを取得しません。

true

vbroker.orb.htc.tracePath

あり

TPBrokerのトレースファイル出力先のパスを1〜210バイトの範囲で指定します。指定するパスは,Javaアプリケーションごとにユニークにしてください。指定したパスのサブディレクトリとしてcomtrcとmdltrcをあらかじめ作成しておく必要があります。デフォルトの出力先の場合,サブディレクトリcomtrcとmdltrcはJavaアプリケーション初回起動時に自動作成されます。

ディレクトリのパスの区切り記号には,"/"を使用してください。例えば,workディレクトリとして/temp/workを設定する場合,次のように指定します。

vbroker.orb.htc.tracePath=/temp/work

  • Windowsの場合

    <ejbserver.client.ejb.log directoryの値>\TPB\logj

  • UNIXの場合

    <ejbserver.client.ejb.log.directoryの値>/TPB/logj

(凡例)

あり:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルのキーとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルのキーに差異があります。詳細については,「内容」の列を参照してください。

なし:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のキーです。キーの詳細については,「2.2.3(5)(ai) vbrokerから始まるキー」を参照してください。

−:

Javaアプリケーション用usrconf.propertiesファイルとJ2EEサーバ用usrconf.propertiesファイルで共通のデフォルト値です。デフォルト値の詳細については,「2.2.3(5)(ai) vbrokerから始まるキー」を参照してください。

(5) 記述例

java.naming.provider.url=corbaname::localhost:900
ejbserver.serverName=MyServer