ctmstartgw(ORBゲートウェイの開始)
形式
ctmstartgw [-h] | -CTMGWID <ゲートウェイ識別子> [-CTMDomain <CTMドメイン名称>] [-CTMID <CTM識別子>] [-CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>] [-CTMEnviron <ユーザ環境変数定義ファイル名称>] [-CTMEjbPort <ポート番号>] [-CTMAgent {1|0}] [-CTMIDLConnect [1|0]] [-CTMTimeOut <タイムアウト値>] [-CTMClientConnectCount <接続クライアントの最大数>]
機能
ORBクライアントのリクエストをCTMで処理するためのゲートウェイプロセスを開始します。ORBゲートウェイは,CTMレギュレータを開始しているCTMデーモンが動作するホストと同じホストで開始してください。
引数
- -h
-
コマンドの使用方法が表示されます。
- -CTMGWID <ゲートウェイ識別子>
-
開始するORBゲートウェイのゲートウェイ識別子を1〜32文字の英数字で指定します。-CTMDomainオプションおよび-CTMIDオプションで指定したCTMノード内で,ゲートウェイ識別子が一意となるように指定してください。
- -CTMDomain <CTMドメイン名称>
-
CTMデーモンが属するCTMドメイン名称を1〜31文字の英数字で指定します。"CTM"または"ctm"で始まるCTMドメイン名称は指定しないでください。省略した場合は"CTMDOMAIN"が設定されます。
- -CTMID <CTM識別子>
-
CTMデーモンのCTM識別子を1〜31文字の英数字,またはピリオド(.)で指定します。"CTM"または"ctm"で始まるCTM識別子は指定しないでください。ピリオド(.)は,IPアドレスを指定する場合だけ使用できます。
省略した場合は,IPアドレスがCTM識別子に設定されます。例えば,ホストのIPアドレスが"172.17.112.43"のとき,"172.17.112.43"という文字列がCTM識別子となります。
- -CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>
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マルチホームホストまたはIPアドレスを引き継ぐ系切り替え環境でCTMが使用するホスト名称またはIPアドレスを1〜64文字の文字列で指定します。省略した場合は,hostnameコマンドで取得されるホスト名称が設定されます。
-CTMIDオプションを省略して-CTMMyHostオプションを指定した場合,デフォルトのCTM識別子は-CTMMyHostオプションで指定したIPアドレスになります。
- -CTMEnviron <ユーザ環境変数定義ファイル名称>
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開始するプロセスが使用する環境変数を記述したCTMユーザ環境変数定義ファイル名称を絶対パスで指定します。
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Windowsの場合
英数字,ピリオド(.),円符号(¥),コロン(:),プラス(+),ハイフン(-),またはアンダースコア(_)で指定します。
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UNIXの場合
英数字,ピリオド(.),スラッシュ(/),プラス(+),ハイフン(-),またはアンダースコア(_)で指定します。
CTMユーザ環境変数定義ファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「7.2.1 CTMユーザ環境変数定義ファイル」を参照してください。
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- -CTMEjbPort <ポート番号>
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ORBクライアントがORBゲートウェイの新しいコネクションを探すときに使用するポート番号を5001〜65535の整数で指定します。省略した場合は,OSが自動的に割り当てたポート番号を使用します。
- -CTMAgent {1|0}
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EJBに対応するCORBAオブジェクトをTPBrokerのOSAgentに登録するかどうかを指定します。省略した場合,または"1"を指定した場合は,CORBAオブジェクトをOSAgentに登録します。"0"を指定した場合は,OSAgentに登録しません。
また,"0"を指定した場合は,必ず-CTMIDLConnectオプションを指定してください。
- -CTMIDLConnect [1|0]
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開始するORBゲートウェイに対応するCORBAオブジェクトのリポジトリIDをIDL形式IDL:<インタフェース名>:1.0にし,IOR文字列による接続を可能にします。
クライアントのORB製品がIDL形式のリポジトリIDだけサポートする場合に指定します。
オプション引数を省略した場合は"1"が設定されます。
省略した場合,または"1"を指定した場合は,ORBゲートウェイを開始すると,J2EEサーバにアプリケーションを開始したあとに,ctmgetiorコマンドでORBゲートウェイのIOR文字列の取得ができます。"0"を指定した場合は,ORBゲートウェイを開始すると,新たにIOR文字列を取得できませんが,1を指定した場合に比べ,アプリケーションやORBゲートウェイの開始時間を短縮できます。
このオプションを指定した場合は,必ず-CTMEjbPortオプションを指定してください。また,このオプションを省略した場合は,-CTMAgentオプションに1を指定してください。
- -CTMTimeOut <タイムアウト値>
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クライアントからのサービス要求を受信してからサービスの応答が返るまでのデフォルト待ち時間(単位:秒)を0〜2147483647の整数で指定します。"0"を指定した場合,無限に待ち続けます。省略した場合は"180"(秒)が設定されます。
- -CTMClientConnectCount <接続クライアントの最大数>
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ORBゲートウェイに接続できるORBクライアントからのコネクション数を1〜32767の整数で指定します。
省略した場合はCTMデーモンに設定した-CTMClientConnectCountの値が引き継がれます。CTMデーモンの-CTMClientConnectCountも省略した場合は"64"が設定されます。
戻り値
- 0:
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正常終了しました。
- 0以外:
-
コマンド処理中にエラーが発生したため,異常終了しました。出力されるメッセージに従って対策したあと,再度コマンドを実行してください。
注意事項
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このコマンドを実行する場合,ctmstartコマンドに指定する-CTMRegStartに1以上を指定して,CTMレギュレータを開始してください。CTMレギュレータが存在しない場合,EJBクライアントからの呼び出しがエラーになるおそれがあります。
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OTMゲートウェイ(ctmtscgwd)と「-CTMAgent 1」を指定してCTMデーモンから開始したCTMレギュレータは,CTMデーモンによりプロセス管理されているため,異常終了しても自動再開始されますが,ctmstartgwコマンドで開始したORBゲートウェイ(ctmregltd)は,異常終了した場合自動再開始されません。
そのため,Cosminexus Managerの運用機能を使用してプロセス監視してください。