ctmidl2j(Javaスタブ生成コマンド)
形式
ctmidl2j [-h] | [-package <パッケージ名>] [-CTMroot_dir <パス名>] [-root_dir <パス名>] [-gen_included_files] [[-I <ディレクトリ>[;<ディレクトリ>...]]...] [-A] <IDLファイル>
機能
IDLファイルからOTMクライアント用のJavaのスタブコードを生成します。
引数
- -h
-
コマンドの使用方法が表示されます。
- -package <パッケージ名>
-
IDLファイルに定義したパッケージ名の前に,-packageオプションで指定したパッケージ名を付加します。指定したパッケージ名のディレクトリがない場合は,ディレクトリが作成されます。指定したパッケージ名のディレクトリがある場合は,そのディレクトリの内容が更新されます。なお,-packageオプションを指定しなくても,同一ユーザ定義IDLインタフェースの相手とは通信できます。
- -TSCroot_dir <パス名>
-
ソースファイルおよびヘッダファイルを出力するディレクトリを指定します。指定したディレクトリがない場合は,ディレクトリを作成します。
- -root_dir <パス名>
-
idl2javaコマンドで出力されるソースファイルおよびヘッダファイルを出力するディレクトリを指定します。
- -gen_included_files
-
includeされたIDL定義を出力します。
- -I <ディレクトリ>[;<ディレクトリ>...]
-
インクルードファイルのサーチパスを指定します。複数指定する場合,UNIXの場合は:(コロン),Windowsの場合は;(セミコロン)で区切るか,または-Iオプションを複数回指定してください。
- -A
-
内部でosagentを開始しません。ローカルホスト内で,すでにosagentが開始されている場合に指定してください。
- <IDLファイル>
-
入力のIDLファイル名称を指定します。-hオプションを指定する場合だけ省略できます。IDLファイル名称は必ずコマンドラインの最後に指定してください。また,IDLファイル名称の拡張子は必ず".idl"にしてください。
戻り値
- 0:
-
正常終了しました。
- 0以外:
-
コマンド処理中にエラーが発生したため,異常終了しました。出力されるメッセージに従って対策したあと,再度コマンドを実行してください。
注意事項
-
OTMのバージョンによって一部動作が異なります。
-
TSCDIR環境変数を設定してください。
-
OTM クライアントのバージョンに対応した,TPBrokerの共用ライブラリ,コマンドを使用できるようにしてください。OTMクライアントがV3の場合は,TPBrokerV3 のディレクトリを,OTMがV5の場合は,TPBrokerV5のディレクトリを設定してください。
表6‒3 コマンド実行時の環境変数設定内容 OTMクライアント
環境変数の設定に必要な製品
OTM V3
OTM V5
TPBrokerV3
TPBrokerV5
CTM
V3
○
×
○
×
○
V5
×
○
×
○
○
-
PATH環境変数にTPBrokerのosagent,idl2ir,irep,およびOTMのtscidl2cppが格納されているディレクトリを設定してください。
-
オプションとコマンドオプション引数との間に,必ず空白を入れてください。
-
CTMで使用できない定義が含まれている場合,不正な動作をしたり,または不正なファイルが出力されたりするおそれがあります。
-
ctmidl2jコマンドの実行中に,内部で使用しているTPBroker,およびOTMのメッセージが出力される場合があります。