cjlisttrnfile(停止中のJ2EEサーバのトランザクション情報の表示)
形式
cjlisttrnfile [<サーバ名称>] [-gid <グローバルトランザクションID>] [-bqual]
機能
停止中のJ2EEサーバに生成されたステータスファイルからトランザクションの状態などを一覧表示します。コマンドを実行するホストに存在するJ2EEサーバだけがコマンドの対象となります。
usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)で,ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabledキーの値をtrueに設定し,J2EEサーバを起動した場合に実行できます。
引数
- <サーバ名称>
-
接続先J2EEサーバ名称を指定します。サーバ名称を省略したときは,ホスト名称がサーバ名称として使用されます。
指定されたサーバに設定されているステータスファイルディレクトリ情報から,対象となるステータスファイルが決定されます。ステータスファイルディレクトリ情報とは,usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)で指定する次のプロパティ値のことです。
-
ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1
-
ejbserver.distributedtx.ots.status.directory2
-
- -gid <グローバルトランザクションID>
-
表示対象となる,グローバルトランザクションIDを指定します。
- -bqual
-
このオプションが指定されている場合,トランザクションに関連している,すべてのXidのブランチIDを表示します。
入力例
Prompt> cjlisttrnfile MyServer -gid d13800010000000000000000000000fefb57e6480000000000000001 -bqual
出力形式
[Global transaction information(status file)] status file1: <ステータスファイル名> [status file2: <ステータスファイル名>] host (recorded in status file): "<ホスト名>" J2EE server(recorded in status file): "<サーバ名称>" Status GlobalTransactionId BranchType ------------------------ ------------------------------ ---------------- <トランザクションの状態> <グローバルトランザクションID> <ブランチの種類> [<XidのブランチID一覧>] <トランザクションの状態> <グローバルトランザクションID> <ブランチの種類> [<XidのブランチID一覧>] ・・・ total count: <表示エントリ数>
- <ステータスファイル名>
-
このコマンドで表示対象となるステータスファイルの名称が表示されます。
- <ホスト名>
-
上記のステータスファイルを生成したホスト名,またはIPアドレス(ステータスファイルに書き込まれているホスト名またはIPアドレス)が表示されます。
- <サーバ名称>
-
上記ステータスファイルを生成したJ2EEサーバ名(ステータスファイルに書き込まれているJ2EEサーバ名)が表示されます。
- <グローバルトランザクションID>
-
対象のグローバルトランザクションIDが表示されます。
- <トランザクションの状態>
Prepared : Superiorからの決着指示待ち状態。 Committing : コミット処理中。 HeuristicCommit : 強制コミットされた状態。 HeuristicRollback : 強制ロールバックされた状態。 HeuristicMixed : 部分的にコミットまたはロールバックされたため,データの一貫性が失われた状態。 HeuristicHazard : コミットしたかロールバックしたか,わからない状態。 Invalid : 上記以外で内部矛盾が発生した状態。
- <ブランチの種類>
Top :トップルートブランチ。 Sub :サブオーディネートブランチ。
- <XidのブランチID一覧>
-
トランザクションに関連しているすべてのXidのブランチIDが表示されます。
- <表示エントリ数>
-
表示したエントリの数が表示されます。
戻り値
- 0:
-
正常終了しました(トランザクションが存在しない)。
- 1:
-
異常終了しました。
- 6:
-
警告終了しました(トランザクションが存在する)。
- 7:
-
警告終了しました(トランザクションが存在するかどうかわからない)。
- 9:
-
管理者特権がないため,コマンドが実行できません(Windowsの場合)。
注意事項
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別のホストに存在するJ2EEサーバはコマンドの実行対象にできません。
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J2EEサーバが起動された状態で,トランザクションの処理中にこのコマンドを実行した場合,表示内容の正当性は保証されません。必ずJ2EEサーバが停止している状態でコマンドを実行してください。また,コマンド実行中にJ2EEサーバを起動すると,インプロセストランザクションサービスの初期化に失敗することがあります。
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コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,コマンド名の直後にする必要があります。そのほかの引数は,サーバ名称より後ろ(サーバ名称を省略した場合はコマンド名の後ろ)にあれば順序は任意です。ただし,オプション名と値の順序の入れ替え(例:<グローバルトランザクションID> -gid )やオプション名と値を非対応にすること(例:-gid -bqual <グローバルトランザクションID>)はできません。
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コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,cjsetupコマンドで指定したサーバ名称と大文字・小文字を一致させた文字列を指定する必要があります。