cjsetappprop(アプリケーションの属性設定)
形式
- アプリケーションの場合
cjsetappprop [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -name <J2EEアプリケーション名> -c <属性ファイルパス>
- EJB-JARファイル,WARファイル,またはRARファイルの場合
cjsetappprop [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -name <J2EEアプリケーション名> -type {ejb|war|rar} -resname <リソース表示名>[/<下位リソース表示名>] -c <属性ファイルパス>
- すべての情報を設定する場合
cjsetappprop [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -name <J2EEアプリケーション名> -type all -c <属性ファイルパス>
機能
アプリケーション,EJB-JARファイルに含まれるリソース(EJB-JARファイル,Session Bean,Entity Bean,Message-driven Bean),WARファイルに含まれるリソース(WARファイル,サーブレット/JSP,フィルタ),またはRARファイルの属性を指定したアプリケーション属性ファイルの値に変更します。
下位リソース表示名が指定されない場合はEJB-JARファイル,またはWARファイルの指定になります。
J2EEアプリケーションとリソースの設定で使用する属性ファイルについては,次の個所を参照してください。
-
マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「3. J2EEアプリケーションの設定で使用する属性ファイル」
-
マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4. リソースの設定で使用する属性ファイル」
展開ディレクトリ形式の場合,コマンド実行ホストと同じホストで稼働しているJ2EEサーバに対して操作できます。
cosminexus.xmlを含むアプリケーションのアプリケーションサーバ独自の定義情報がこのコマンドで変更,追加または削除された場合,アプリケーションに含まれるcosminexus.xmlが更新されます。なお,変更,追加または削除されるアプリケーションが展開ディレクトリ形式の場合,アプリケーションディレクトリ内のcosminexus.xmlが更新されます。アプリケーションサーバ独自の定義情報については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「2. アプリケーション属性ファイル(cosminexus.xml)」を参照してください。
application.xmlを含まないアプリケーションに対して,次のタグの値を変更した場合,application.xmlが作成されます。
- アプリケーション属性ファイル
-
<hitachi-application-property> - <description>
<hitachi-application-property> - <icon> - <small-icon>
<hitachi-application-property> - <icon> - <large-icon>
- WAR属性ファイル
-
<hitachi-war-property> - <war-runtime> - <context-root>
引数
- <サーバ名称>
-
接続先J2EEサーバ名称を指定します。サーバ名称を省略したときは,ホスト名称がサーバ名称として使用されます。
- -nameserver <プロバイダURL>
-
CORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコル,CORBAネーミングサービスが稼働しているホスト名,およびそれが使用しているポート番号を次に示す形式で指定します。
<プロトコル名称>::<ホスト名称>:<ポート番号>
指定内容の詳細については,「2.1.2 プロバイダURLについて」を参照してください。
- -name <J2EEアプリケーション名>
-
設定対象のJ2EEアプリケーション名を指定します。
- -type {ejb|war|rar|all}
-
設定するリソースの種別を指定します。
-
ejb:EJB-JARファイルまたはEJB-JARファイル内のEJBファイルを設定
-
war:WARファイルまたはWARファイル内のサーブレット/JSPを設定
-
rar:RARファイルを設定
-
all:すべての情報を設定
-
- -resname <リソース表示名>
-
設定対象となるリソースの表示名を指定します。
-
EJB-JARファイルの場合:<EJB-JARファイルの表示名>
-
EJBファイルの場合:<EJB-JARファイルの表示名>[/<Enterprise Beanの表示名>]
-
WARファイルの場合:<WARファイルの表示名>
-
サーブレット/JSPの場合:<WARファイルの表示名>[/<サーブレット/JSPの表示名>]
-
フィルタの場合:<WARの表示名>[/<フィルタの表示名>]
-
RARファイルの場合:<RARファイルの表示名>
-
- -c <属性ファイルパス>
-
属性ファイルの入力元パスを指定します。
入力例
- アプリケーションの場合
cjsetappprop MyServer -name App1 -c App1Prop.xml
- EJB-JARファイルの場合
cjsetappprop MyServer -name App1 -type ejb -resname accountJsp/MyAccount -c MyAccountProp.xml
- WARファイルの場合
cjsetappprop MyServer -name App1 -type war -resname account-war/Account -c AccountProp.xml
- RARファイルの場合
cjsetappprop MyServer -name App1 -type rar -resname account-rar -c AccountProp.xml
- すべての情報を設定する場合
cjsetappprop MyServer -name App1 -type all -c App1AllProp.xml
戻り値
- 0:
-
正常終了しました。
- 1:
-
異常終了しました。
- 2:
-
排他エラーによってコマンドを実行できません。
- 3:
-
タイムアウトが発生しました。
- 9:
-
管理者特権がないため,コマンドが実行できません(Windowsの場合)。
注意事項
-
コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,コマンド名の直後にする必要があります。そのほかの引数は,サーバ名称より後ろ(サーバ名称を省略した場合はコマンド名の後ろ)にあれば順序は任意です。ただし,オプション名と値の順序の入れ替え(例:<J2EEアプリケーション名> -name)やオプション名と値を非対応にすること(例:-name ejb -type <J2EEアプリケーション名>)はできません。
-
コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,cjsetupコマンドで指定したサーバ名称と大文字・小文字を一致させた文字列を指定する必要があります。
-
指定したJ2EEアプリケーション,またはリソースは存在している必要があります。
-
-typeオプションでallを指定した場合,指定したアプリケーション属性ファイル内のリソースの表示名で変更対象とするリソースが決定します。そのため,リソースの表示名を変更することはできません。
-
DDファイル(ejb-jar.xml)の<security-role-ref>-<role-link>タグを設定している場合,EJB-JAR属性ファイルを設定すると,DDファイル(ejb-jar.xml)の<security-role-ref>-<role-link>タグの値がクリアされることがあります。